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講義はわかった気がする。ノートもまとめた。それなのに問題を解くと、選択肢を二つまで絞って止まる。医学部の勉強でしんどいのは、勉強時間を増やしても「何が足りなかったのか」が見えにくいところです。
暗記か理解かを、科目ごとに決めなくて大丈夫です。間違えた問題を一つ開いて、名前や数字が出なかったのか、理由がつながらなかったのかを分ける。そこから復習すると、全部を読み直すより手をつけやすくなります。
「覚えていない」と「説明できない」は、直し方が違う
たとえば解説を読んで、「その用語を知らなかった」と思ったなら、まずは言葉を覚えるところです。一方、用語は全部見覚えがあるのに、どうしてその選択肢になるのかわからないなら、途中のつながりを埋める必要があります。
| 解けなかった理由 | 次にやること |
|---|---|
| 用語・分類・必要な数字が出てこない | 短い問いにして、見ずに答える |
| 知識はあるが、理由を説明できない | 教科書の図に戻り、つながりを言葉にする |
| わかっていたのに選択肢を取り違えた | 似たものを二つ並べ、見分ける点を書く |
大事なのは、「理解が浅い」という大きな反省で終わらせないこと。何を知らなかったのかが一つ決まれば、次の10分でやることも決まります。
まず1問。解説を読む前に、選んだ理由を一行書く
問題を解いたら、すぐ正解を見たくなりますよね。でも、その前に「なぜこの選択肢にしたか」を一行だけ残してみてください。長い文章でなくて大丈夫です。「この所見を決め手にした」「この用語と勘違いした」くらいで十分。
正解と照らしたとき、自分の判断のどこがずれたかが見えます。たまたま当たった問題も、理由が言えなければ復習に回せます。逆に、説明できる問題まで全部まとめ直す必要はありません。
名前は短く覚える。しくみは矢印でつなぐ
暗記する項目は、一つの問いに一つの答えを置くと回しやすいです。カードの表に大きなテーマだけを書き、裏に教科書一ページ分を貼ると、結局読むだけになりがち。答えが長くなるなら、問いを分けてみましょう。
理解を深めたいところは、「何が変わる→何が起こる→どんな所見につながる」の順に、短い矢印でつなぎます。たとえば内分泌なら、ホルモンの名前だけを覚えるカードと、分泌の調節を説明する図を分けて扱う。丸暗記と理解を対立させず、役割を持たせるイメージです。
図を写すことが目的になってきたら、いったん本を閉じます。白い紙に説明の流れだけ書いてみて、詰まった箇所を開いて確かめる。きれいなノートに作り替えるのは、そのあとで必要ならやれば大丈夫です。
教科書に戻ってもつながらないなら、図で見える教材を一冊
文章を何度読んでも、しくみが頭の中でつながらない。そんなときは、説明の量を増やすより図で見られる教材を使うほうが進めやすいです。糖尿病・代謝・内分泌を勉強しているなら、『病気がみえる vol.3』第6版がおすすめです。イラストを見ながら、問題で抜けていたつながりを探す使い方に向いています。
買ったら最初から通読しようとせず、今解いた問題に関係する見開きを開いてみてください。図を見て説明する、本を閉じてもう一度説明する。その往復に使えると、参考書が「積んである安心材料」から、問題を解くための道具に変わります。
まだその分野の授業を受けていないなら、今使っている講義資料から始めて大丈夫です。教材を増やすのは、今の一冊で困る場面がはっきりしてからのほうが選びやすくなります。
復習は「答えを見たらわかる」で止めない
読み返していると、だんだん全部わかる気がしてきます。ただ、試験で必要なのは、答えが隠れている状態で引き出すこと。学習研究でも、思い出す練習の効果が報告されています。復習の中に「何も見ずに答える時間」を少し入れてみましょう。
まずは翌日、前日に間違えた問題をもう一度解いてみます。正解したら、理由まで一言。言えなかったらそこだけ確認し、数日空けてまた解く。毎回同じ日に全範囲を復習しようとするより、引っかかった問題を戻すほうが続けやすいです。
「正解したから終わり」にせず、「似た選択肢が違う理由まで言えるか」を見るのもおすすめです。選択肢の位置を覚えてしまった問題でも、自分の言葉で説明する練習は残せます。
時間がない日は、30分でここまでやる
- 最初の10分:少数の問題を解き、選んだ理由を一行ずつ書く。
- 次の10分:詰まったところだけ、教科書や図に戻る。
- 最後の10分:本を閉じて説明し、次に解き直す問題に印を付ける。
これは始めるための時間配分です。難しい問題なら1問に30分使っても構いません。逆に、知っている用語を一つ忘れていただけなら、短いカードを作って次へ進んで大丈夫。問題の数より、「次はどこを直せば解けるか」が残ることを目指しましょう。
今日は、最近間違えた1問だけ開いてみてください。暗記が足りなかったのか、理由がつながらなかったのか。その一つを直して、何も見ずにもう一度答える。勉強法を全部入れ替えなくても、復習はそこから変えられます。
参考にした情報
- メディックメディア:病気がみえる vol.3 第6版
- Karpicke・Blunt:Retrieval practice produces more learning than elaborative studying with concept mapping
仕様・制度は2026年9月8日時点の確認内容です。商品価格はカードの表示時点をご覧ください。

