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医学部の地域枠一覧【2027年度】全国72校の条件まとめ

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全国82校の医学部のうち、72校が地域枠を設けています(国公立43校・私立29校)。地域枠は、卒業後に一定期間、指定された地域や医療機関で働くことなどを条件に、一般枠とは別の枠で選抜する仕組みです。修学資金の貸与がつく枠もあり、条件は大学と自治体ごとに違います。このページでは、各大学の公式資料から、地域枠の中身を地方別にまとめました。

目次

地域枠を選ぶ前に確かめること

  • 勤務の条件:卒業後に何年、どの地域・医療機関で働くか。医師不足地域での勤務年数が決められている枠もあります。
  • お金の条件:修学資金の貸与があるか、勤務条件を満たすと返還が免除されるか。
  • 出願の条件:出身地や高校の所在地など、出願できる人が限られているか。一般選抜の中の枠か、学校推薦型・総合型選抜の枠か。

北海道・東北の医学部の地域枠

  • 秋田大学(国立):学校推薦型選抜IIに東北地域枠があり、卒業後は秋田大学医学部附属病院または秋田県内の公的医療機関等での勤務を条件とする。文部科学省への定員増申請が認可されれば、一般選抜後期日程と学校推薦型選抜IIに秋田県地域枠が追加される見込み。
  • 旭川医科大学(国立):一般選抜とは別枠で、北海道出身者向けの総合型選抜(北海道特別選抜、40名)と道北・道東地域出身者向けの学校推薦型選抜(道北・道東特別選抜、7名)があり、後者は卒業後に地域医療へ貢献する確約書の提出を求めている。
  • 弘前大学(国立):一般選抜(前期日程)の中に青森県定着枠(8名、認可後は20名の予定)があり、合格者は在学中の県のキャリア形成支援プログラムへの参加と、卒業後9年間(うち4年間は医師不足地域)の青森県内勤務を確約する必要がある。総合型選抜IIにも青森県内枠・北海道東北枠がある。
  • 東北大学(国立):特別選抜の地域枠入試があり、宮城県が指定する医療機関で卒業後に勤務することを条件に修学資金が貸与されます。2027年度の募集人員は2026年9月時点で未公表です。
  • 山形大学(国立):一般選抜には地域枠は無いが、学校推薦型選抜IIに地域枠(10名)があり、卒業後は山形県が指定する医療機関等での勤務を条件とする。医学部医学科は令和9年度の臨時定員増(地域枠相当)を国に申請検討中で、認可されれば募集人員が変わる可能性がある。
  • 福島県立医科大学(公立):一般選抜(前期日程)に地域枠(募集人員25名程度)があり、「福島県緊急医師確保修学資金」(月額15万円、6年間貸与)の貸与を受け、卒業後2年以内に医師となり、県指定病院での臨床研修を経て県内で通算9年間(貸与期間の1.5倍)勤務することを誓約する必要がある。学校推薦型選抜B枠(20名以内)も同様の条件。
  • 札幌医科大学(公立):一般選抜には募集人員55名の「札医大卒後研修枠」があり、初期臨床研修修了後7年間、道内の医療機関等で卒後必修プログラムに従事することを確約する必要がある。総合型選抜(道民枠、20名)は北海道内の高校に3年以上継続して在学した者が対象で、同様の勤務確約が必要。修学資金の貸与制度はない。
  • 岩手医科大学(私立):地域枠A(岩手県出身者枠)、地域枠B(東北出身者枠)、秋田県地域枠、一般選抜地域枠C・D(全国枠、Dは診療科指定)など複数の地域枠があり、卒業後に岩手県または各自治体の医師確保対策に基づく修学資金貸与と一定期間の県内勤務を条件とする。詳細な貸与額・勤務年数は各枠の募集要項に記載される。
  • 東北医科薬科大学(私立):一般選抜の「修学資金枠宮城A」(10名)は宮城県の修学資金(6年間3,000万円)を大学が直接受け取り学費に充当する制度で、宮城県指定の医療機関に10年間勤務することで返還が免除される。「東北5県定着枠」(25名)は宮城県以外の東北5県(青森・岩手・秋田・山形・福島)いずれかの修学資金制度に応募し、採用されなければ東北5県の医療機関に5年間勤務する。総合型選抜の東北地域定着枠(20名)も同様の枠組み。

関東の医学部の地域枠

  • 千葉大学(国立):一般選抜前期日程に「千葉県地域枠入試」(3名)、学校推薦型選抜にも千葉県地域枠入試(2名)があり、出願時に千葉県医師修学資金(予定額は月額15万円、6年間で1,080万円)の貸与申請を行い、卒業後に千葉県知事が定める医師不足地域等の医療機関で貸付期間の1.5倍に相当する期間従事する意志が求められる。合格した際に入学を確約できることが出願要件。
  • 群馬大学(国立):医学部医学科に「地域医療枠」があるが、2027年度募集人員は医学部臨時定員増の認可申請中で、募集要項では前期日程0名(認可された場合は8名程度)と案内されている。認可状況は大学公式サイトで別途確認が必要。
  • 東京科学大学(国立):特別選抜の一つとして「地域特別枠推薦選抜(医学部医学科)」があり、募集人員15名(認可申請予定)。対象都道府県・修学資金の条件等は大学が別途公表する専用の学生募集要項による。
  • 筑波大学(国立):一般選抜前期日程の中に医学類地域枠(全国対象5名、茨城県内対象8名、計13名)があり、茨城県の「地域医療医師修学資金」の貸与を受け、卒業後に県知事指定の医療機関で臨床研修を含め9年間勤務することが条件となる。
  • 横浜市立大学(公立):一般選抜の地域医療枠(9名、出身地・出身校の制限なし)は卒業後2年間の初期臨床研修と7年間、神奈川県内の医療機関に勤務する。神奈川県指定診療科枠(3名、神奈川県内高校出身者等が対象)は在学中6年間、神奈川県から月額10万円の修学資金貸与を受け、卒業後は初期臨床研修を含む9年間、県内の指定診療科(産科・小児科・麻酔科・外科・内科・救急科・脳神経外科・総合診療等)で勤務することで返還が免除される。
  • 獨協医科大学(私立):栃木県地域枠3名(医学部臨時定員増認可申請中)、新潟県地域枠2名。いずれも一般選抜(前期)に準じた学力試験に加え、都道府県による面接を実施。栃木県地域枠は卒業後、県指定の公的医療機関等で修学資金貸与年数の1.5倍(通常9年、初期研修2年含む)の勤務義務があり、指定8診療科から選択する。
  • 自治医科大学(私立):自治医科大学は制度自体が都道府県別選抜で、医学部医学科定員100名を全47都道府県に2~3名ずつ配分する(栃木県は地域枠3名の認可申請中で5~6名)。卒業後は出願都道府県が作成する『キャリア形成プログラム』に基づき指定病院での勤務義務があり、修学資金の返還免除条件となる。
  • 順天堂大学(私立):東京都・新潟県・千葉県・埼玉県・静岡県・茨城県・群馬県の7地域枠選抜を実施し、志望地域枠に合格すると各自治体から奨学金が貸与される(例:東京都は6年間の学費2,080万円相当に加え生活費月10万円、他県は月20万〜30万円を6年間貸与)。卒業後は各自治体が指定する地域で一定期間の勤務義務がある。募集人員・実施内容は文部科学省への定員増員認可申請中のため変更の可能性がある。
  • 慶應義塾大学(私立):一般選抜の募集人員66名のうち1名を栃木県地域枠として選抜する。合格者は栃木県から医師修学資金の貸与(入学金を含む学費相当分で6年間2,200万円)を受け、卒業後は県が指定する公的医療機関等で一定期間勤務する。
  • 北里大学(私立):一般選抜試験の中に「相模原市修学資金枠」があり、出願時に選択(2026年度実績2名)。別途相模原市への出願と、市の奨学金制度に基づく面接が付加される。
  • 杏林大学(私立):東京都地域枠(募集人員10名前後)、群馬県地域枠、新潟県地域枠を実施し、いずれも一般選抜の79名の枠内に含まれる。東京都地域枠は卒業後9年間、都が指定する医療機関に勤務する条件が付く。2027年度の各枠の確定人員・選考詳細は文部科学省の認可待ちで、大学ページでは準備中とされている。
  • 聖マリアンナ医科大学(私立):学校推薦型選抜(神奈川県地域枠、7名)があり、神奈川県が指定する医療機関の産科・小児科など地域医療関連診療科での勤務義務と、神奈川県地域医療医師修学資金(月額10万円)の利用確約が出願条件です。
  • 日本大学(私立):地域枠選抜(一般選抜利用、6名:新潟2・茨城1・静岡1・埼玉2)と学校推薦型選抜(公募制・地域枠、13名:新潟県市町村連携型2・新潟県2・茨城県2・静岡県2・埼玉県3・栃木県2)があり、卒業後に各県が指定する医療機関で9年間勤務する意志が出願資格。認可申請予定のため内容は変更の可能性がある。
  • 日本医科大学(私立):一般選抜の枠内に地域枠(募集人員合計20名:東京都5名〈前期のみ〉、千葉県7名〈前期4・後期3〉、埼玉県2名〈前期1・後期1〉、静岡県4名〈前期3・後期1〉、新潟県2名〈前期1・後期1〉)があり、各都県の医師修学資金等の貸与を受け卒業後に一定期間(東京都は9年間)指定地域で勤務する。
  • 埼玉医科大学(私立):埼玉県地域枠として学校推薦型選抜(地域枠)を実施し、募集人員は医学部臨時定員増(19名)の認可申請中で募集要項に別途掲載される。合格者は初年度納付金から550万円が免除される奨学金制度の対象となる。
  • 昭和医科大学(私立):医学部地域枠選抜入試(新潟県7名・静岡県8名・茨城県4名・山梨県2名・長野県2名の計23名)を一般選抜(Ⅰ期)と同日程で実施し、併願は不可。文部科学省への入学定員増員認可申請予定のため、募集人員・内容は変更の可能性がある。
  • 帝京大学(私立):一般選抜の枠内に福島県・千葉県・静岡県・茨城県・新潟県・群馬県の特別地域枠(臨時定員として計10名、2027年度は文部科学省への認可申請予定で内容が変更される可能性あり)があり、各県の医師修学資金等の貸与を受け卒業後に指定医療機関で勤務する誓約が必要。試験科目は一般選抜と同じ。
  • 東邦大学(私立):一般入試の枠内に千葉県地域枠(2名、月額20万円・6年総額1,440万円の修学資金、卒業後1.5倍の期間勤務)と新潟県地域枠(3名、月額30万円・6年総額2,160万円の修学資金、卒業後9年間勤務)があり、試験は一般入試と共通。学校推薦型選抜にも同様の地域枠がある。地域枠は「設置認可構想中」であり内容は変更される可能性がある。
  • 東海大学(私立):医学部神奈川県地域枠選抜(大学入学共通テスト利用型、5名)と医学部静岡県地域枠選抜(同、3名)があります。神奈川県枠は県内在住・出身が条件で県指定医療機関での勤務義務があり、静岡県枠は居住地を問わず卒業後に県内での一定期間勤務が条件です。
  • 東京医科大学(私立):学校推薦型選抜(県地域枠)があり、詳細な人数・都道府県・義務年限は別冊の募集要項に記載される。一般選抜・共通テスト利用選抜には地域枠はない。
  • 東京女子医科大学(私立):2027年度一般選抜の区分内に地域枠の導入を予定しているが、要項公表時点では千葉県と協議中で、募集人員・条件は未確定。確定後に大学ホームページで公表するとされている。

中部の医学部の地域枠

  • 福井大学(国立):学校推薦型選抜Ⅱの中に「地域枠(福井健康推進枠)」と「地元出身者枠」があり、福井県内の高等学校出身者等を対象に、福井県内で医療に従事する強い意思を面接・書類審査で評価する。
  • 岐阜大学(国立):学校推薦型選抜Ⅱ(医学科、募集人員55名)の中に地域枠推薦(28名)が含まれる。地域枠推薦を除く学校推薦型選抜Ⅱの欠員は前期日程で補充される。
  • 浜松医科大学(国立):一般選抜(前期日程)の出願区分に「地域枠」があり、静岡県医学修学研修資金(6年間貸与)の貸与を前提とする。卒業後は「静岡県キャリア形成プログラム」に沿って県内での臨床研修・診療業務への従事が求められる。出身地・出身高校の所在地による制限はない。
  • 金沢大学(国立):一般選抜(前期日程)79名の中に特別枠(地域枠、令和8年度実績12名程度)が含まれる。詳細な対象地域・修学資金の条件は別途公表の学校推薦型選抜等の要項による。
  • 三重大学(国立):一般選抜前期日程の中に「三重県地域医療枠」(5名程度)があり、三重県医師修学資金の貸与を受け、卒業後に三重大学医学部附属病院または県内基幹型臨床研修病院で研修後、キャリア形成プログラムに沿って県内医療機関に一定期間勤務することが条件となる。地域医療枠での出願者も一般枠の合否判定対象となる。
  • 名古屋大学(国立):一般選抜(前期日程)の中に「地域枠」(5名)があり、愛知県内の地域医療に従事する強い意欲を持つ者が対象。合格者は愛知県から月額15万円程度の奨学金貸与を受けることが必須。地域枠を第1志望とする場合のみ一般枠を第2志望として併願できる。
  • 新潟大学(国立):学校推薦型選抜に新潟県地域枠があります。令和9年度(2027年度)入学者選抜要項では、一般選抜前期日程の募集人員を80人から70人に減らし、その10人分を学校推薦型選抜(地域枠)に移すとしています。学校推薦型選抜の募集人員62人(予定)は32名の臨時定員増の申請を含む予定数で、学生募集要項(2026年11月公表予定)で確定します。
  • 信州大学(国立):学校推薦型選抜の中に「長野県地元出身者枠」と「全国募集地域枠」があり、後者は長野県医学生修学資金制度と連動する。各枠の合格者が募集人員に満たない場合、不足分(全国募集地域枠は最大7人まで)は前期日程の募集人員に加えられる。
  • 富山大学(国立):学校推薦型選抜に「富山大学地域枠」(富山県出身者15名、隣接県出身者2名)があり、総合型選抜にも「富山県特別枠」(10名予定)があります。いずれも大学入学共通テストの合計得点が7割未満の場合は出願要件を満たさないなどの条件があります。
  • 山梨大学(国立):一般選抜(後期日程)とは別に、学校推薦型選抜Ⅱの中に地域枠(県内募集枠25名以内、全国募集枠10名以内)があり、山梨県医師修学資金貸与制度と連動する。貸与を受けた場合、医師免許取得後に山梨県内の病院で一定期間勤務することが返還免除の条件となる。
  • 名古屋市立大学(公立):地域枠学校推薦型選抜(募集人員7名)は、国が進める緊急医師確保対策に基づき愛知県内の地域医療を担う人材を育成する特別枠。合格者が募集人員に満たない場合は一般選抜(前期日程)で補充する。
  • 愛知医科大学(私立):愛知県地域特別枠(A方式:学校推薦型選抜、B方式:共通テスト利用選抜、合わせて約10名)があり、愛知県及び大学から計約2,010万円の修学資金の貸与を受け、卒業後に本学での臨床研修・専門研修計5年間を経て愛知県指定の医療機関で5年間勤務する。B方式合格者の入学手続時納付金は修学資金450万円を差し引いた170万円になる。
  • 藤田医科大学(私立):一般入試の枠内に愛知県地域枠(10名以内)があり、愛知県出身者が対象。愛知県が設定する修学資金を受給し、卒業後一定期間愛知県の地域医療に従事することを確約する必要がある。試験科目・配点は一般入試と共通。
  • 金沢医科大学(私立):総合型選抜(AO入試、募集人員15名)は「大学独自枠」として医師臨床研修マッチング協議会から地域枠IDが交付されており、卒業後に金沢医科大学病院・金沢医科大学氷見市民病院または大学指定の臨床研修指定病院で5年間の臨床研修を行うことを確約する必要がある。このほか新潟県地域枠など自治体連携の総合型選抜も別途実施している。

近畿の医学部の地域枠

  • 神戸大学(国立):一般選抜前期日程には地域枠はありませんが、学校推薦型選抜(地域特別枠、10名)があります。兵庫県地域医療支援医師修学制度の対象となり、卒業後直ちに兵庫県が指定するへき地等の公立病院等で9年間勤務する意思が求められます。
  • 滋賀医科大学(国立):一般選抜前期日程に地域医療枠(5名、臨時増員の予定で出身地は問いません)、学校推薦型選抜に地元医療枠(11名、滋賀県出身者が対象)があります。いずれも入学時から滋賀県医師養成奨学金の貸与を受け、卒業後に県が指定する県内の医療機関等で一定期間勤務することが条件です。
  • 京都府立医科大学(公立):学校推薦型選抜<地域枠>(募集人員7名)は京都府内の高校出身者または京都府内在住者等が対象で、京都府の奨学金(月額15万円)を受給し、卒業後「キャリア形成プログラム」に基づき京都府指定の医療機関で最低9年間(貸与期間の1.5倍)勤務・研修することを確約する必要がある。
  • 奈良県立医科大学(公立):学校推薦型選抜(地域枠、募集人員20名)は奈良県内の高校出身者等が対象で、卒業後に奈良県内の地域医療に貢献する強い意欲を出願要件とする。学校推薦型選抜(緊急医師確保、15名)も別途実施され、定員配分は国の臨時定員通知により変動しうる。
  • 大阪公立大学(公立):医学科の学校推薦型選抜(募集人員10名)は出願要件に地域等の制限があり、地域医療に従事する人材育成を目的とした枠が含まれる。詳細な出願資格・修学資金の条件は別途公表される学校推薦型選抜の学生募集要項に記載される。
  • 和歌山県立医科大学(公立):一般選抜・学校推薦型選抜には「県民医療枠」(A:診療科指定なし、B:産科指定、C:産科・小児科・精神科のいずれか指定)と「地域医療枠」があり、いずれも卒業後9年間、和歌山県の「キャリア形成プログラム」に沿って県内で臨床研修・診療業務に従事することを条件とする。県民医療枠B・Cは和歌山県修学資金の貸与を受け、卒業後2年以内の医師免許取得も必要。
  • 兵庫医科大学(私立):一般選抜Aの枠内に兵庫県推薦入学制度枠(3名)があり、学校推薦型選抜(地域指定制、5名以内)は兵庫県内在住者・出身高校卒業者が対象。ただし地域指定制は卒業後の勤務義務を課さない点が他大学の地域枠と異なる。
  • 関西医科大学(私立):臨時定員増設置構想中の地域枠一般選抜試験として大阪府地域枠(3名予定、月額10万円の奨学金、卒業後9年間大阪府の所定診療業務に従事)と静岡県地域枠(2名予定、月額20万円の奨学金、卒業後9年間静岡県の所定診療業務に従事)があり、試験は一般選抜(前期)と同日・同会場で実施予定。認可後に詳細が確定する。
  • 近畿大学(私立):地域枠入試(一般前期型:和歌山県・静岡県・茨城県・長野県が対象、一般後期型:静岡県が対象)があり、試験科目・配点は一般入試(前期・後期)と共通。各県から修学資金の貸与を受け、卒業後に各県が定める条件を満たすことで返還が免除される。2027年度の地域枠合計は12名(大阪府1・和歌山県1・静岡県10)と大学入学センターの変更点資料に記載があるが、学生募集要項では対象県として茨城県・長野県も挙げられており、県別の内訳は要項で年度ごとに確認が必要。
  • 大阪医科薬科大学(私立):一般選抜(大阪府地域枠、2名)は臨時定員増の認可申請中で内容が変更される可能性がある。試験科目・配点は一般選抜(前期)に準じ、合格者は大阪府地域医療確保修学資金の貸与を受け、卒業後大阪府が指定する医療機関での勤務等の義務を負う。

中国・四国の医学部の地域枠

  • 愛媛大学(国立):一般選抜前期日程自体には地域枠はないが、学校推薦型選抜ⅡB(地域特別枠推薦、愛媛県内の学校長からの推薦)があり、2027年度の募集人員は20名から5名に減る予定(臨時増員の認可状況等で変更の可能性あり)。
  • 広島大学(国立):学校推薦型選抜Ⅱ型に医学部医学科「ふるさと枠」(募集人員5名、18名になるよう調整中)があり、広島県の奨学金を受給し、卒業後はキャリア形成プログラムに沿って広島県内の地域医療に従事することが条件となる。一般選抜(前期日程)自体には地域枠は設けられていない。
  • 香川大学(国立):一般選抜(前期日程)に「地域枠(一般)」(2027年度の募集は調整中。2026年度は76名中9名)があり、香川県内の高校出身で地域医療セミナーを修了し、「香川県医学生修学資金」の貸付けを受けて卒業後に県が定める医療機関で9年間従事する意志のある者が対象。学校推薦型選抜Ⅱにも地域枠(学校推薦)がある(募集は調整中)。
  • 高知大学(国立):一般選抜前期日程の募集人員のうち5名は「地域枠(大学独自枠)」で、出身地域を問わず全国から募集するが、高知県医師養成奨学貸付金を受け卒業後に高知県内の地域医療に貢献することを確約する必要がある。学校推薦型選抜Ⅱにも四国・瀬戸内地域枠がある。
  • 島根大学(国立):一般選抜前期日程の募集人員58名には県内定着枠3名を含み、卒業後は島根大学医学部附属病院を含む島根県内の病院で初期研修・専門研修を受け地域医療に貢献することが求められる。学校推薦型選抜Ⅱにも地域枠(10名以内)・緊急医師確保対策枠(9名以内)がある。
  • 徳島大学(国立):一般選抜に地域枠はなく、学校推薦型選抜Ⅱ(適性と学力重視型)の中に地域枠(地域特別枠)を設けている。募集人員は一般枠20名・地域枠17名の計37名(調整中のため変更の可能性あり)で、地域枠は徳島県の医師修学資金を受け、卒業後の一定期間を徳島県内の公的医療機関で勤務することを前提とする。
  • 鳥取大学(国立):一般選抜前期日程に「とっとり医療人養成枠」(7名)と、臨時定員増で申請中の医学科「地域枠」(鳥取県枠11名、島根県枠5名)があり、卒業後に鳥取県内等の医療機関での一定期間の勤務を確約する必要がある。学校推薦型選抜Ⅱにも地域枠・特別養成枠がある。
  • 山口大学(国立):一般選抜後期日程の募集人員10名のうち3名以内が地域枠。山口県内の高校出身者、または県内に3年以上継続して居住する保護者等を持つ者が対象で、卒業後に医師免許を取得し、県内の病院で2年間の臨床研修を受けたのち引き続き4年以上県内の医療機関で勤務することを確約する必要がある。
  • 川崎医科大学(私立):一般選抜と同時出願できる地域枠選抜として、岡山県地域枠(専願、約10名)を募集する。静岡県地域枠・長崎県地域枠は2027年度入学分の設置が2026年9月時点で協議中のため募集人員が未確定。地域枠に合格した場合は地域枠での入学となり、辞退はできない。

九州・沖縄の医学部の地域枠

  • 熊本大学(国立):一般選抜自体には地域枠はないが、2027年度の学校推薦型選抜Ⅱに地域枠(熊本県出身等の卒業見込み者・卒業者対象、11名)、みらい医療枠(5名)、新設の熊本医療枠(10名)が設けられている。
  • 宮崎大学(国立):学校推薦型選抜Ⅱに医学部医学科「地域枠A」(宮崎県内高校卒業見込み、10名)、「地域枠B」(宮崎県内高校卒業者、15名)、「地域枠C」(全国の高校卒業者、15名)があり、合格者には宮崎県キャリア形成プログラムが適用され、卒業後は原則9年間、宮崎県内の基幹型臨床研修病院等で研修・勤務することを確約する必要がある。一般選抜(前期・後期)自体には地域枠はない。
  • 長崎大学(国立):一般選抜(前期日程)自体には地域枠はないが、学校推薦型選抜Ⅱに長崎医療枠・地域医療特別枠・佐賀県枠・宮崎県枠があり、卒業後に長崎大学病院等が指定する医療機関で一定期間の勤務を確約する必要がある。医学科の入学定員には文部科学省認可の暫定増員が含まれ、2027年度の取扱いは本要項作成時点で未定。
  • 大分大学(国立):一般選抜前期日程の募集人員のうち10名は地元出身者枠で、大分県内の地域医療に貢献する意志を持つ者が対象。一般枠・地元出身者枠いずれかが定員を満たした後は、総合得点順で相互に補充する仕組みがある。総合型選抜にも地域枠(2027年度は3名から13名に変更予定)がある。
  • 琉球大学(国立):学校推薦型選抜Ⅱ(7名)は沖縄県内離島地域(石垣市・宮古島市・久米島町)と本島北部地域の高校等の卒業(見込み)者が対象。合格者は沖縄県から学費・生活費など修学資金の貸与を受け、卒業後は原則として琉球大学病院での臨床研修を経て、県知事が指定する医療機関(うち離島・北部に4年間)で臨床研修を合わせて9〜14年間勤務することで返還が全額免除される。
  • 佐賀大学(国立):一般選抜(前期日程)自体には地域枠はないが、学校推薦型選抜Ⅱに佐賀県推薦入学特別選抜があり、卒業後の佐賀県内医療機関での勤務等が条件となる。
  • 福岡大学(私立):一般選抜(系統別日程・共通テスト利用型Ⅰ期)には出身地による出願制限はない。学校推薦型選抜に地域枠推薦(10名、A方式推薦40名の内数、専願制)があり、九州(沖縄を含む)・山口各県内に居住し、同地域の離島・僻地医療や地域医療に貢献する意志をもち、在学中の実習・研修と福岡大学での卒後臨床研修プログラム(初期2年・後期3年)への参加を確約できる者が対象。
  • 久留米大学(私立):医学科の学校推薦型選抜の中に福岡県特別枠推薦型選抜(地域枠)があり、福岡県内での地域医療への貢献意思を持つ専願者が対象。卒業後は県内の病院・診療所の外科・小児科・産婦人科・救急科・麻酔科・総合診療のいずれかで、奨学金貸与期間の1.5倍(通常は初期臨床研修2年を含め9年間)勤務することが条件となる。
  • 産業医科大学(私立):産業医科大学は入学者全員を対象に修学資金貸与制度を設けており、貸与を受けた期間の1.5倍の期間、産業医等の返還免除対象職務に従事すれば学生納入金の一部(6年間で約1,919万円)の返還が免除される。従事しない場合は貸与額と利息を合わせて一括返還する必要がある。特定地域の出身者に限定した地域枠ではなく、全国から出願できる。

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地域枠を設けていない大学

次の7校は、公式資料で地域枠を設けていないことを確認しました。

地域枠の有無を確認中の大学

あわせて読みたい

地域枠の内容は2026-09-24時点で各大学の公式資料と照合しています。募集人員や条件は年度ごとに変わり、認可申請中の枠もあるため、出願前に志望校の学生募集要項と自治体の修学資金の案内を確認してください。出典は各大学のページに載せています。

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