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順天堂大学/2022年度/前期A方式

順天堂大学 2022年 数学 第III問解答・解説

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1問題

順天堂大学2022年度第III問

四面体 OABCOABC において,点 OO と面 ABCABC の距離が20,点 AA と面 OBCOBC の距離が15,点 BB と面 OCAOCA の距離が12,点 CC と面 OABOAB の距離が20である。OA→=a⃗, OB→=b⃗, OC→=c⃗\overrightarrow{OA}=\vec{a},\ \overrightarrow{OB}=\vec{b},\ \overrightarrow{OC}=\vec{c} とし,OP→=sa⃗+tb⃗+uc⃗\overrightarrow{OP}=s\vec{a}+t\vec{b}+u\vec{c} と表される点 PP について,以下の問いに答えよ。

(1) 点 PP が面 ABCABC 上にあるための必要十分条件を s,t,us,t,u を用いて表せ。

(2) 点 PP が四面体 OABCOABC の内部にあり,直線 OPOP と面 ABCABC の交点を DD とする。OD→\overrightarrow{OD} を a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} で表し,OD:PDOD:PD を求めよ。

(3) 点 PP が四面体 OABCOABC の内部にあり,直線 APAP と面 OBCOBC の交点を EE とする。OE→\overrightarrow{OE} を a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} で表し,AE:PEAE:PE を求めよ。

(4) 点 PP が四面体 OABCOABC の内接球の中心であるときの s,t,us,t,u を求め,OP→\overrightarrow{OP} を a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

位置ベクトルの係数の和で各面の所属を判定し,直線上のパラメータと対面までの高さから比および内心係数を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) s+t+u=1.(1)\space{}s+t+u=1.
    (2) OD→=sa⃗+tb⃗+uc⃗s+t+u,OD:PD=1:(1−s−t−u).\displaystyle (2)\space{}\overrightarrow{OD}=\frac{s\vec a+t\vec b+u\vec c}{s+t+u},\quad OD:PD=1:(1-s-t-u).
    (3) OE→=tb⃗+uc⃗1−s,AE:PE=1:s.\displaystyle (3)\space{}\overrightarrow{OE}=\frac{t\vec b+u\vec c}{1-s},\quad AE:PE=1:s.
    (4) s=415, t=13, u=15,OP→=415a⃗+13b⃗+15c⃗.\displaystyle (4)\space{}s=\frac4{15},\space{}t=\frac13,\space{}u=\frac15,\quad \overrightarrow{OP}=\frac4{15}\vec a+\frac13\vec b+\frac15\vec c.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

OABCOABC は四面体なので a⃗,b⃗,c⃗\vec a,\vec b,\vec c は一次独立であり,PP の表示係数 s,t,us,t,u は一意である。

(1) 面 ABCABC 上の点は,頂点 A,B,CA,B,C の位置ベクトルの係数の和が1となる形 λa⃗+μb⃗+νc⃗\lambda\vec a+\mu\vec b+\nu\vec c で表される。逆に係数の和が1ならその点は平面 ABCABC 上にある。よって必要十分条件は s+t+u=1s+t+u=1 である。

(2) q=s+t+uq=s+t+u とおく。PP が四面体の内部にあるので 0<q<10<q<1 である。DD は直線 OPOP 上にあるから OD→=λOP→\overrightarrow{OD}=\lambda\overrightarrow{OP} とおける。DD が面 ABCABC 上にある条件を(1)に適用すると λq=1\lambda q=1,従って OD→=(sa⃗+tb⃗+uc⃗)/q\overrightarrow{OD}=(s\vec a+t\vec b+u\vec c)/q となる。また O,P,DO,P,D はこの順に一直線上にあるので OD:PD=(1/q):(1/q−1)=1:(1−q)=1:(1−s−t−u)OD:PD=(1/q):(1/q-1)=1:(1-q)=1:(1-s-t-u) である。

(3) EE を OE→=a⃗+λ(OP→−a⃗)\overrightarrow{OE}=\vec a+\lambda(\overrightarrow{OP}-\vec a) とおく。面 OBCOBC 上では a⃗\vec a の係数が0なので 1+λ(s−1)=01+\lambda(s-1)=0,すなわち λ=1/(1−s)\lambda=1/(1-s) である。よって OE→=t/(1−s)b⃗+u/(1−s)c⃗\overrightarrow{OE}=t/(1-s)\vec b+u/(1-s)\vec c となる。0<s<10<s<1 より λ>1\lambda>1 であり,AE=λAP, PE=(λ−1)APAE=\lambda AP,\ PE=(\lambda-1)AP だから AE:PE=1:sAE:PE=1:s である。

(4) v=1−s−t−uv=1-s-t-u とおく。点 PP は内接球の中心なので4面への距離が等しい。面 OBCOBC への距離は,その面からの符号付き距離が O,B,CO,B,C で0,AA で15であることから 15s15s である。同様に面 OCA,OAB,ABCOCA,OAB,ABC への距離はそれぞれ 12t,20u,20v12t,20u,20v である。共通距離を rr とすれば s=r/15, t=r/12, u=r/20, v=r/20s=r/15,\ t=r/12,\ u=r/20,\ v=r/20 であり,s+t+u+v=1s+t+u+v=1 より r(1/15+1/12+1/20+1/20)=r/4=1r(1/15+1/12+1/20+1/20)=r/4=1,したがって r=4r=4 である。ゆえに s=4/15, t=1/3, u=1/5s=4/15,\ t=1/3,\ u=1/5 で,OP→=415a⃗+13b⃗+15c⃗\displaystyle \overrightarrow{OP}=\frac4{15}\vec a+\frac13\vec b+\frac15\vec c となる。

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトル
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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