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山形大学/2023年度

山形大学 2023年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山形大学2023年度第3問

複素数平面上で, 点 α\alpha が原点を中心とする半径1の円上を動く。α\alpha の偏角を θ\theta とし, β=−αˉ\beta = -\bar{\alpha} とおくとき, 次の問いに答えよ。ただし, 複素数 zz に対して, 共役な複素数を zˉ\bar{z} で表し, ii を虚数単位とする。

(1) α+β2i\displaystyle \frac{\alpha+\beta}{2i} を θ の式で表せ。

(2) αβ‾\alpha\overline{\beta} の偏角を θ\theta の式で表せ。

(3) t=12{(α−i)(β−i‾)+(α−i‾)(β−i)}\displaystyle t = \frac{1}{2} \left\{ (\alpha - i)(\overline{\beta - i}) + (\overline{\alpha - i})(\beta - i) \right\} とおく。t は実数であることを示し, t の最大値と最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

単位円上の複素数を三角形式にし、共役・積の計算と二次関数の最大最小に帰着する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) sin⁡θ,\space{}\sin\theta,\qquad (2) arg⁡(αβ‾)≡2θ+π(mod2π),\space{}\arg(\alpha\overline{\beta})\equiv2\theta+\pi\pmod{2\pi},\qquad (3) t∈R,max⁡t=4,min⁡t=−12.\displaystyle \space{}t\in\mathbb R,\quad \max t=4,\quad \min t=-\frac12.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

∣α∣=1|\alpha|=1 より α=cos⁡θ+isin⁡θ\alpha=\cos\theta+i\sin\theta と書ける。このとき β=−α‾=−cos⁡θ+isin⁡θ\beta=-\overline\alpha=-\cos\theta+i\sin\theta。

(1)  α+β2i=2isin⁡θ2i=sin⁡θ.\displaystyle \frac{\alpha+\beta}{2i}=\frac{2i\sin\theta}{2i}=\sin\theta.

(2)  β=−α‾\beta=-\overline\alpha より β‾=−α\overline\beta=-\alpha なので αβ‾=−α2\alpha\overline\beta=-\alpha^2。α=eiθ\alpha=e^{i\theta} と表せば αβ‾=ei(2θ+π)\alpha\overline\beta=e^{i(2\theta+\pi)} であるから、arg⁡(αβ‾)≡2θ+π(mod2π).\arg(\alpha\overline\beta)\equiv 2\theta+\pi\pmod{2\pi}.

(3)  z=α−i,w=β−iz=\alpha-i,\quad w=\beta-i とおくと t=zw‾+z‾w2=Re⁡(zw‾),\displaystyle t=\frac{z\overline w+\overline z w}{2}=\operatorname{Re}(z\overline w), したがって t は実数である。また w‾=β‾+i=−α+i=−(α−i)=−z\overline w=\overline\beta+i=-\alpha+i=-(\alpha-i)=-z より t=Re⁡{−(α−i)2}=1−cos⁡2θ−2sin⁡θ=2sin⁡2θ−2sin⁡θ.t=\operatorname{Re}\{- (\alpha-i)^2\}=1-\cos2\theta-2\sin\theta=2\sin^2\theta-2\sin\theta. u=sin⁡θu=\sin\theta とおけば −1≦u≦1-1\le u\le1 であり t=2(u−12)2−12.\displaystyle t=2\left(u-\frac12\right)^2-\frac12. よって最小値は u=1/2 のとき -1/2。上に開く二次関数なので最大値は区間の端点でとり、t(−1)=4,t(1)=0t(-1)=4,\quad t(1)=0 より最大値は 4。

この問題で使う考え方

  • 複素数平面
  • 複素数の極形式
  • ド・モアブルの定理
  • 複素数の四則演算
  • 三角関数の相互関係
  • 二次関数の最大・最小

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