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順天堂大学/2021年度/一般選抜A方式

順天堂大学 2021年 数学 第I問解答・解説

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1問題

順天堂大学2021年度第I問

空欄に適する解答をマークせよ。ただし、同一問題で同じ記号の空欄がある場合は同一の値がはいる。

(1) 複素数平面上に2点 z1=32+2i,z2=35+95i\displaystyle z_1=\frac{3}{2}+2i,\qquad z_2=\frac{3}{5}+\frac{9}{5}i がある。

(a) ∣z1∣=アイ\displaystyle |z_1|=\frac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}} であり、z1z_1 の偏角を α (0≦α<2π)\alpha\ (0\leq\alpha<2\pi) とすると sin⁡α=ウエ\displaystyle\sin\alpha=\frac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{エ}}} である。

(b) 点 z2z_2 を原点を中心として −α-\alpha だけ回転した点を表す複素数を z3z_3 とすると、 z3=オカ+キクi\displaystyle z_3=\frac{\boxed{\text{オ}}}{\boxed{\text{カ}}}+\frac{\boxed{\text{キ}}}{\boxed{\text{ク}}}i である。

(c) 点 z2z_2 を原点を中心として π2\displaystyle \frac{\pi}{2} だけ回転した点を表す複素数を z4z_4 とすると、 z4=ケコサ+シスi\displaystyle z_4=\frac{\boxed{\text{ケコ}}}{\boxed{\text{サ}}}+\frac{\boxed{\text{シ}}}{\boxed{\text{ス}}}i である。

(d) 複素数平面上で2点 z3,z4z_3,z_4 からの距離の比が 1:21:2 になる点の全体は、点 セ+ソタi\displaystyle \boxed{\text{セ}}+\frac{\boxed{\text{ソ}}}{\boxed{\text{タ}}}i を中心とする半径 チツテ\displaystyle\frac{\boxed{\text{チツ}}}{\boxed{\text{テ}}} の円である。

(2) (a) a≧0a\geq0 とする。 ∫0a(x3−a2x) dx=aq∫01(x3−x) dx=paq\displaystyle \int_0^a(x^3-a^2x)\,dx =a^q\int_0^1(x^3-x)\,dx =pa^q となる。ここで p=アイウ, q=エ\displaystyle p=\frac{\boxed{\text{アイ}}}{\boxed{\text{ウ}}},\ q=\boxed{\text{エ}} である。また、a=オa=\boxed{\text{オ}} のとき ∣∫0ax(x2−a2) dx∣=4\displaystyle \left|\int_0^a x(x^2-a^2)\,dx\right|=4 となる。

(b) 曲線 y=f(x)=x3−6x2+10x+1y=f(x)=x^3-6x^2+10x+1 の変曲点は (カ,キ)(\boxed{\text{カ}},\boxed{\text{キ}}) である。この変曲点を通って y=f(x)y=f(x) と3点で交わる直線で、その直線と曲線 y=f(x)y=f(x) とで囲まれた部分の面積が8となるものを考える。3つの交点のうちで xx 座標が最も大きい交点の xx 座標は ク\boxed{\text{ク}} なので、求める直線の方程式は y=f(ク)−f(カ)ク−カ(x−カ)+キ=ケx+コ\displaystyle \begin{aligned} y&=\frac{f(\boxed{\text{ク}})-f(\boxed{\text{カ}})} {\boxed{\text{ク}}-\boxed{\text{カ}}} \left(x-\boxed{\text{カ}}\right)+\boxed{\text{キ}}\\ &=\boxed{\text{ケ}}x+\boxed{\text{コ}} \end{aligned} である。

(3) (a) 2n+12n+1 個の整数からなるデータ −n, −n+1, …, 0, 1, …, n-n,\ -n+1,\ \ldots,\ 0,\ 1,\ \ldots,\ n がある。このデータの分散は 563\displaystyle \frac{56}{3} であった。このとき n=アn=\boxed{\text{ア}} である。

(b) (a)の 2n+12n+1 個のデータから3個のデータ a1<a2<a3a_1<a_2<a_3 を選んだ。この3個のデータの平均値は1、分散は 263\displaystyle \frac{26}{3} であった。このとき a3a_3 は イ\boxed{\text{イ}}、または ウ\boxed{\text{ウ}} である。ただし、イ<ウ\boxed{\text{イ}}<\boxed{\text{ウ}} とする。

(c) (b)の2組の3個のデータのうち、ウ\boxed{\text{ウ}} を含む組の3個のデータを(a)のデータから取り除いたとき、残りの 2n−22n-2 個のデータの平均値は エオカ\displaystyle\frac{\boxed{\text{エオ}}}{\boxed{\text{カ}}}、分散は キクケコサシ\displaystyle\frac{\boxed{\text{キクケコ}}}{\boxed{\text{サシ}}} となる。

(4) 連立不等式 −2≦x≦2,−2≦y≦2-2\leq x\leq2,\qquad -2\leq y\leq2 の表す領域を DD とする。

(a) 点 (x,y)(x,y) が領域 DD 内を動くとき、2x2+y2+3x−2y+12x^2+y^2+3x-2y+1 のとる値の最大値は アイ\boxed{\text{アイ}}、最小値は ウエオ\displaystyle\frac{\boxed{\text{ウエ}}}{\boxed{\text{オ}}} である。

(b) 点 (x,y)(x,y) が領域 DD 内を動くとき、x2−4xy+4y2+2x+y+1x^2-4xy+4y^2+2x+y+1 のとる値の最大値は カキ\boxed{\text{カキ}}、最小値は クケコサシ\displaystyle\frac{\boxed{\text{クケコ}}}{\boxed{\text{サシ}}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

全11小問を原文順に解いた。複素数の回転と距離比、定積分・変曲点と面積、対称整数データの分散と列挙、閉じた正方形領域上の二変数二次式を、高校で扱う複素数・多項式微積分・分散・二次関数の方法で処理した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (a) ∣z1∣=52, sin⁡α=45; (b) z3=95+35i; (c) z4=−95+35i; (d) \displaystyle (1)\space{}(a)\space{}|z_1|=\frac52,\space{}\sin\alpha=\frac45;\space{}(b)\space{}z_3=\frac95+\frac35i;\space{}(c)\space{}z_4=-\frac95+\frac35i;\space{}(d)\space{} 中心=3+35i, r=125.\displaystyle =3+\frac35i,\space{}r=\frac{12}{5}.
    (2) (a) p=−14, q=4, a=2; (b) (2,5), xmax⁡=4, y=2x+1.\displaystyle (2)\space{}(a)\space{}p=-\frac14,\space{}q=4,\space{}a=2;\space{}(b)\space{}(2,5),\space{}x_{\max}=4,\space{}y=2x+1.
    (3) (a) n=7; (b) a3=4,5; (c) x‾=−14, σ2=100148.\displaystyle (3)\space{}(a)\space{}n=7;\space{}(b)\space{}a_3=4,5;\space{}(c)\space{}\overline{x}=-\frac14,\space{}\sigma^2=\frac{1001}{48}.
    (4) (a) max⁡=23, min⁡=−98; (b) max⁡=39, min⁡=−6516.\displaystyle (4)\space{}(a)\space{}\max=23,\space{}\min=-\frac98;\space{}(b)\space{}\max=39,\space{}\min=-\frac{65}{16}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)(a) z1=32+2i\displaystyle z_1=\frac32+2i なので ∣z1∣=(32)2+22=52,sin⁡α=Im⁡z1∣z1∣=25/2=45.\displaystyle |z_1|=\sqrt{\left(\frac32\right)^2+2^2}=\frac52,\qquad \sin\alpha=\frac{\operatorname{Im}z_1}{|z_1|}=\frac{2}{5/2}=\frac45. 従って ア=5,イ=2,ウ=4,エ=5\text{ア}=5,\text{イ}=2,\text{ウ}=4,\text{エ}=5。

(1)(b) cos⁡α=3/5,sin⁡α=4/5\cos\alpha=3/5,\sin\alpha=4/5 だから、−α-\alpha 回転は 3/5−(4/5)i3/5-(4/5)i を掛けることに対応する。 z3=(35+95i)(35−45i)=4525+1525i=95+35i.\displaystyle z_3=\left(\frac35+\frac95i\right)\left(\frac35-\frac45i\right) =\frac{45}{25}+\frac{15}{25}i=\frac95+\frac35i. 従って オ=9,カ=5,キ=3,ク=5\text{オ}=9,\text{カ}=5,\text{キ}=3,\text{ク}=5。

(1)(c) π/2\pi/2 回転は ii を掛けることなので z4=i(35+95i)=−95+35i.\displaystyle z_4=i\left(\frac35+\frac95i\right)=-\frac95+\frac35i. 従って ケコ=−9,サ=5,シ=3,ス=5\text{ケコ}=-9,\text{サ}=5,\text{シ}=3,\text{ス}=5。

(1)(d) z=X+Yiz=X+Yi とおくと、距離比は ∣z−z3∣:∣z−z4∣=1:2.|z-z_3|:|z-z_4|=1:2. これを二乗して整理すると 4{(X−95)2+(Y−35)2}=(X+95)2+(Y−35)2,\displaystyle 4\left\{\left(X-\frac95\right)^2+\left(Y-\frac35\right)^2\right\} =\left(X+\frac95\right)^2+\left(Y-\frac35\right)^2, (X−3)2+(Y−35)2=14425.\displaystyle \left(X-3\right)^2+\left(Y-\frac35\right)^2=\frac{144}{25}. 従って中心は 3+35i\displaystyle 3+\frac35i、半径は 125\displaystyle \frac{12}{5}。従って セ=3,ソ=3,タ=5,チツ=12,テ=5\text{セ}=3,\text{ソ}=3,\text{タ}=5,\text{チツ}=12,\text{テ}=5。

(2)(a) 原始関数で積分すると ∫0a(x3−a2x) dx=[x44−a2x22]0a=−a44.\displaystyle \int_0^a(x^3-a^2x)\,dx =\left[\frac{x^4}{4}-\frac{a^2x^2}{2}\right]_0^a =-\frac{a^4}{4}. また ∫01(x3−x) dx=−1/4\displaystyle \int_0^1(x^3-x)\,dx=-1/4 なので、a>0a>0 について p=−1/4, q=4p=-1/4,\ q=4。 さらに ∣∫0ax(x2−a2) dx∣=a44=4\displaystyle \left|\int_0^a x(x^2-a^2)\,dx\right|=\frac{a^4}{4}=4 と a≧0a\ge0 から a=2a=2。従って アイ=−1,ウ=4,エ=4,オ=2\text{アイ}=-1,\text{ウ}=4,\text{エ}=4,\text{オ}=2。

(2)(b) f′(x)=3x2−12x+10, f′′(x)=6x−12f'(x)=3x^2-12x+10,\ f''(x)=6x-12 は2の左右で符号が変わるので、変曲点は (2,f(2))=(2,5)(2,f(2))=(2,5)。u=x−2u=x-2 とすると f(2+u)=5+u3−2u.f(2+u)=5+u^3-2u. 変曲点を通る直線を y=5+muy=5+mu と置くと、交点は u3−(m+2)u=0.u^3-(m+2)u=0. 3交点をもつので m+2=r2>0m+2=r^2>0 とおけば u=−r,0,ru=-r,0,r。曲線と直線の差は u(u2−r2)u(u^2-r^2) で、二つの囲まれた部分の面積の合計は 2∫0r(r2u−u3) du=2[r2u22−u44]0r=r42.\displaystyle 2\int_0^r (r^2u-u^3)\,du =2\left[\frac{r^2u^2}{2}-\frac{u^4}{4}\right]_0^r =\frac{r^4}{2}. これが8なので r=2r=2、従って最大の交点の xx 座標は 2+r=42+r=4、傾きは m=r2−2=2m=r^2-2=2。求める直線は y=2(x−2)+5=2x+1y=2(x-2)+5=2x+1。 従って カ=2,キ=5,ク=4,ケ=2,コ=1\text{カ}=2,\text{キ}=5,\text{ク}=4,\text{ケ}=2,\text{コ}=1。

(3)(a) データの平均は0であり、分散は 2∑k=1nk22n+1=n(n+1)3.\displaystyle \frac{2\sum\limits _{k=1}^n k^2}{2n+1} =\frac{n(n+1)}{3}. これを 56/356/3 と等置すると n(n+1)=56n(n+1)=56、従って正の整数 n=7n=7。従って ア=7\text{ア}=7。 平方和公式は (k+1)3−k3=3k2+3k+1(k+1)^3-k^3=3k^2+3k+1 を k=1,…,nk=1,\ldots,n で足して (n+1)3−1=3∑k2+3∑k+n\displaystyle (n+1)^3-1=3\sum k^2+3\sum k+n とし、∑k=n(n+1)/2\displaystyle \sum k=n(n+1)/2 を代入して ∑k2=n(n+1)(2n+1)/6\displaystyle \sum k^2=n(n+1)(2n+1)/6 と導く。

(3)(b) bj=aj−1 (j=1,2,3)b_j=a_j-1\ (j=1,2,3) とおくと b1<b2<b3,b1+b2+b3=0,b12+b22+b32=26.b_1<b_2<b_3,\quad b_1+b_2+b_3=0,\quad b_1^2+b_2^2+b_3^2=26. b1=−r, b3=sb_1=-r,\ b_3=s とすると b2=r−sb_2=r-s で、 r2+s2−rs=13,(2r−s)2+3s2=52.r^2+s^2-rs=13,\qquad (2r-s)^2+3s^2=52. ss は正整数で s≦4s\le4。式 (2r−s)2=52−3s2(2r-s)^2=52-3s^2 を s=1,2,3,4s=1,2,3,4 に代入すると右辺はそれぞれ 49,40,25,449,40,25,4。順に平方条件と −r<r−s<s-r<r-s<s を課すと (r,s)=(4,3)(r,s)=(4,3) または (3,4)(3,4) だけが残る。よって三つ組 bjb_j は (−4,1,3)(-4,1,3) または (−3,−1,4)(-3,-1,4)、対応する aja_j は (−3,2,4)(-3,2,4) または (−2,0,5)(-2,0,5)。従って a3=4,5a_3=4,5 であり、イ=4,ウ=5\text{イ}=4,\text{ウ}=5。

(3)(c) a3=ウ=5a_3=\text{ウ}=5 を含む組は (−2,0,5)(-2,0,5)。全データ −7,…,7-7,\ldots,7 の和は0、平方和は 2∑k=17k2=280.\displaystyle 2\sum\limits _{k=1}^7k^2=280. この組を除くと個数12、和 −3-3、平方和 280−(4+0+25)=251280-(4+0+25)=251。従って平均は −3/12=−1/4-3/12=-1/4、分散は 25112−(−14)2=100148.\displaystyle \frac{251}{12}-\left(-\frac14\right)^2 =\frac{1001}{48}. 従って エオ=−1,カ=4,キクケコ=1001,サシ=48\text{エオ}=-1,\text{カ}=4,\text{キクケコ}=1001,\text{サシ}=48。

(4)(a) 2x2+y2+3x−2y+1=(2x2+3x)+(y2−2y)+1.2x^2+y^2+3x-2y+1=(2x^2+3x)+(y^2-2y)+1. −2≦x≦2-2\leq x\leq2 で 2x2+3x2x^2+3x の最大値は14、最小値は頂点 x=−3/4x=-3/4 で −9/8-9/8。−2≦y≦2-2\leq y\leq2 で y2−2yy^2-2y の最大値は8、最小値は頂点 y=1y=1 で −1-1。したがって全体の最大値は 14+8+1=2314+8+1=23、最小値は −9/8−1+1=−9/8-9/8-1+1=-9/8。従って アイ=23,ウエ=−9,オ=8\text{アイ}=23,\text{ウエ}=-9,\text{オ}=8。

(4)(b) g(x,y)=x2−4xy+4y2+2x+y+1=(x−2y)2+2x+y+1.g(x,y)=x^2-4xy+4y^2+2x+y+1=(x-2y)^2+2x+y+1. 各変数について固定した他方の変数の二次関数は上に凸なので、最大値は四隅で調べればよい。値は g(−2,−2)=−1,g(−2,2)=35,g(2,−2)=39,g(2,2)=11,g(-2,-2)=-1,\quad g(-2,2)=35,\quad g(2,-2)=39,\quad g(2,2)=11, よって最大値は39。 内部点では十分小さい t>0t>0 をとって (x−2t,y−t)(x-2t,y-t) も領域内にできる。この移動では x−2yx-2y は変わらず、2x+y2x+y は 5t5t 減るので gg が小さくなる。したがって最小値は境界上で生じる。各辺では端点または二次関数の頂点を調べる。 y=−2:g=x2+10x+15, −2≦x≦2で増加するので最小値 −1,y=2:g=x2−6x+19, −2≦x≦2で減少するので最小値 11,x=−2:g=4y2+9y+1, y=−9/8で最小値 −65/16,x=2:g=4y2−7y+9, y=7/8で最小値 95/16.\begin{array}{ll} y=-2:&g=x^2+10x+15,\ -2\leq x\leq2\text{で増加するので最小値 }-1,\\ y=2:&g=x^2-6x+19,\ -2\leq x\leq2\text{で減少するので最小値 }11,\\ x=-2:&g=4y^2+9y+1,\ y=-9/8\text{で最小値 }-65/16,\\ x=2:&g=4y^2-7y+9,\ y=7/8\text{で最小値 }95/16. \end{array} よって全体の最小値は −65/16-65/16。従って カキ=39,クケコ=−65,サシ=16\text{カキ}=39,\text{クケコ}=-65,\text{サシ}=16。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面
  • 複素数の極形式
  • 座標による距離
  • 円の方程式
  • 軌跡
  • 不定積分
  • 定積分

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