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藤田医科大学/2020年度/前期

藤田医科大学 2020年 数学 第1問解答・解説

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1問題

藤田医科大学2020年度第1問

次の問いに答えよ。

(1) xx と kk を実数とする。3e2x−7ex=63e^{2x}-7e^{x}=6 であるとき、ekx=243e^{kx}=243 を満たす kk は ア\boxed{\text{ア}} である。

(2) ∫−22(∣2x−x2∣+x2+2x+2) dx=イウエ\displaystyle \int_{-2}^{2}\left(|2x-x^{2}|+x^{2}+2x+2\right)\,dx=\frac{\boxed{\text{イウ}}}{\boxed{\text{エ}}} である。

(3) 1≦y≦10−(x−5)25かつy≧∣x−5∣\displaystyle 1\leq y\leq 10-\frac{(x-5)^{2}}{5}\quad\text{かつ}\quad y\geq|x-5| を満たす整数の組 (x,y)(x,y) は オカ\boxed{\text{オカ}} 組ある。

(4) 複素数 z1,z2z_{1},z_{2} が ∣z1∣=1, ∣z2∣=2, arg⁡z1−arg⁡z2=π6\displaystyle |z_{1}|=1,\ |z_{2}|=2,\ \arg z_{1}-\arg z_{2}=\frac{\pi}{6} を満たす。kk を実数としたとき、lim⁡k→0∣z1+kz2∣−∣z1∣k=キ\displaystyle \lim\limits _{k\to0}\frac{|z_{1}+kz_{2}|-|z_{1}|}{k}=\sqrt{\boxed{\text{キ}}} である。

(5) △ABC\triangle ABC において AB=2, BC=4, CA=3AB=2,\ BC=4,\ CA=3 とし、BCBC 上の点 HH が AH⊥BCAH\perp BC を満たすとする。このとき、AH→=1クケ(コサAB→+シスAC→)\displaystyle \overrightarrow{AH}=\frac{1}{\boxed{\text{クケ}}}\left(\boxed{\text{コサ}}\overrightarrow{AB}+\boxed{\text{シス}}\overrightarrow{AC}\right) である。

(6) x2−1+3cos⁡2πx=0x^{2}-1+3\cos 2\pi x=0 の実数解の個数は セ\boxed{\text{セ}} である。

(7) 正の整数のうち2でも3でも割り切れない数を小さい数から順に並べて数列を作る。この数列の第2020項は ソタチツ\boxed{\text{ソタチツ}} であり、第1項から第2020項までの総和を SS とおくと、S2020=テトナニ\displaystyle \frac{S}{2020}=\boxed{\text{テトナニ}} である。

(8) 円に内接する四角形 ABCDABCD において、AB=BC=CD=18, DA=46AB=BC=CD=18,\ DA=46 のとき、この円の半径は ヌネ\boxed{\text{ヌネ}} である。

(9) 100人のテストの得点データを集計したところ、平均は80、分散は320であったが、100点を取った2名の結果が誤って0点と入力されていた。この2名のデータを0から100に修正すると、平均は ノハ\boxed{\text{ノハ}} となり、分散は ヒフヘ\boxed{\text{ヒフヘ}} となる。

(10) 六進法で表された次の数の計算結果を九進法で表すと ホマ.ミ(9)\boxed{\text{ホマ}}.\boxed{\text{ミ}}_{(9)} である。51.3(6)+24.1(6)51.3_{(6)}+24.1_{(6)}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

指数方程式、区分積分、整数格子点、複素数の絶対値、ベクトル、三角関数の根の個数、6周期の数列、内接四角形の半径、分散、進法変換を各小問で具体的に処理する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=5,イウエ=643,\displaystyle =5,\quad\frac{\text{イウ}}{\text{エ}}=\frac{64}{3},\quadオカ=64,=64,\quadキ=3,=3,\quadクケ=32, =32,\space{} コサ=21, =21,\space{} シス=11,=11,\quadセ=8,=8,\quadソタチツ=6059, =6059,\space{} テトナニ=3030,=3030,\quadヌネ=27,=27,\quadノハ=82, =82,\space{} ヒフヘ=196,52.6(9).=196,\quad 52.6_{(9)}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) t=ex>0t=e^x>0 とおく。与式は 3t2−7t−6=(3t+2)(t−3)=03t^2-7t-6=(3t+2)(t-3)=0 となる。t>0t>0 だから t=3t=3 である。ekx=(ex)k=3k=243=35e^{kx}=(e^x)^k=3^k=243=3^5 より、k=5k=5 である。

(2) 2x−x2=x(2−x)2x-x^2=x(2-x) は −2≦x≦0-2\leq x\leq0 で非正、0≦x≦20\leq x\leq2 で非負である。したがって ∫−22(∣2x−x2∣+x2+2x+2) dx=∫−20(2x2+2) dx+∫02(4x+2) dx=283+12=643.\displaystyle \begin{aligned} \int_{-2}^{2}\bigl(|2x-x^2|+x^2+2x+2\bigr)\,dx &=\int_{-2}^{0}(2x^2+2)\,dx+\int_{0}^{2}(4x+2)\,dx\\ &=\frac{28}{3}+12=\frac{64}{3}. \end{aligned} よってイウは 6464、エは 33 である。

(3) r=∣x−5∣r=|x-5| とおくと、rr は非負整数で、yy は max⁡(1,r)≦y≦⌊10−r25⌋\displaystyle \max(1,r)\leq y\leq\left\lfloor10-\frac{r^2}{5}\right\rfloor を満たす整数である。r≧6r\geq6 では上限が下限より小さい。r=0,1,2,3,4,5r=0,1,2,3,4,5 に対する yy の個数は順に 10,9,8,6,3,110,9,8,6,3,1 である。r=0r=0 のとき x=5x=5 は1通り、r>0r>0 のとき x=5±rx=5\pm r は2通りだから、組の総数は 10+2(9+8+6+3+1)=64.10+2(9+8+6+3+1)=64.

(4) z1‾z2\overline{z_1}z_2 の実部は ∣z1∣∣z2∣cos⁡(arg⁡z2−arg⁡z1)=2cos⁡(π/6)=3|z_1||z_2|\cos(\arg z_2-\arg z_1)=2\cos(\pi/6)=\sqrt3 である。したがって ∣z1+kz2∣2=1+23 k+4k2.|z_1+kz_2|^2=1+2\sqrt3\,k+4k^2. 分子を有理化すると ∣z1+kz2∣−1k=23+4k∣z1+kz2∣+1⟶3.\displaystyle \frac{|z_1+kz_2|-1}{k} =\frac{2\sqrt3+4k}{|z_1+kz_2|+1} \longrightarrow\sqrt3. よってキは 33 である。

(5) u=AB→\boldsymbol{u}=\overrightarrow{AB}、v=AC→\boldsymbol{v}=\overrightarrow{AC} とおく。∣u∣2=4|\boldsymbol{u}|^2=4、∣v∣2=9|\boldsymbol{v}|^2=9、∣v−u∣2=BC2=16|\boldsymbol{v}-\boldsymbol{u}|^2=BC^2=16 だから u⋅v=4+9−162=−32.\displaystyle \boldsymbol{u}\cdot\boldsymbol{v}=\frac{4+9-16}{2}=-\frac32. HH を BB から CC へ向かう線分上の H=B+t(C−B)H=B+t(C-B) と表すと AH→=(1−t)u+tv,BC→=v−u.\overrightarrow{AH}=(1-t)\boldsymbol{u}+t\boldsymbol{v}, \qquad \overrightarrow{BC}=\boldsymbol{v}-\boldsymbol{u}. 垂直条件より 0=AH→⋅BC→=(1−t)(−112)+t(212),t=1132.\displaystyle 0=\overrightarrow{AH}\cdot\overrightarrow{BC} =(1-t)\left(-\frac{11}{2}\right) +t\left(\frac{21}{2}\right), \qquad t=\frac{11}{32}. 0<t<10<t<1 なので HH は実際に線分 BCBC 上にある。したがって AH→=132(21AB→+11AC→).\displaystyle \overrightarrow{AH}= \frac{1}{32}\left(21\overrightarrow{AB}+11\overrightarrow{AC}\right).

(6) F(x)=x2−1+3cos⁡(2πx)F(x)=x^2-1+3\cos(2\pi x) とおく。偶関数であり、∣x∣>2|x|>2 なら F(x)≧x2−4>0F(x)\geq x^2-4>0 である。F(0)=2F(0)=2、F(1/2)=−15/4F(1/2)=-15/4、F(1)=3F(1)=3、F(3/2)=−7/4F(3/2)=-7/4、F(2)=6F(2)=6 である。また F′(x)=2x−6πsin⁡(2πx),F′′(x)=2−12π2cos⁡(2πx).F'(x)=2x-6\pi\sin(2\pi x), \qquad F''(x)=2-12\pi^2\cos(2\pi x). 1/2≦x≦11/2\le x\le1 と 3/2≦x≦23/2\le x\le2 では sin⁡(2πx)≦0\sin(2\pi x)\leq0 だから F′(x)>0F'(x)>0 で、端点の符号から各区間にちょうど1根ある。

0≦x≦1/20\le x\le1/2 では cos⁡(2πx)\cos(2\pi x) が単調減少するので F′′F'' は負から正へ一度だけ変わる。F′(0)=0F'(0)=0、F′(1/2)=1>0F'(1/2)=1>0 より F′F' は一度減少してから増加し、FF には極小が1個ある。F(0)>0F(0)>0、F(1/2)<0F(1/2)<0 なので、下降中にちょうど1根あり、極小後も右端が負だから根は増えない。

1≦x≦3/21\le x\le3/2 でも F′′F'' は負から正へ一度だけ変わる。F′(1)=2>0F'(1)=2>0、F′(5/4)=5/2−6π<0F'(5/4)=5/2-6\pi<0、F′(3/2)=3>0F'(3/2)=3>0 より、FF は極大と極小を各1個もつ。F(1)>0F(1)>0、F(5/4)=9/16>0F(5/4)=9/16>0、F(3/2)<0F(3/2)<0 だから、極大後の下降中にちょうど1根あり、最後の上昇中も負のままである。正の範囲には計4根、負の範囲にも対称な4根があり、00 は根でない。よって実数解は 88 個である。

(7) 22 でも 33 でも割り切れない正の整数は 6j+1,6j+5(j=0,1,2,…)6j+1,\quad 6j+5\qquad(j=0,1,2,\ldots) の順に各組2項ずつ並ぶ。2020=2⋅10102020=2\cdot1010 なので第2020項は j=1009j=1009 の組の後者で 6⋅1009+5=6059.6\cdot1009+5=6059. また第1項から第2020項までの和は S=∑j=01009((6j+1)+(6j+5))=∑j=01009(12j+6)=6⋅10102=6120600.\displaystyle S=\sum\limits _{j=0}^{1009}\bigl((6j+1)+(6j+5)\bigr) =\sum\limits _{j=0}^{1009}(12j+6) =6\cdot1010^2=6120600. したがって S/2020=3030S/2020=3030 である。

(8) B=∠ABCB=\angle ABC、D=∠ADCD=\angle ADC、d=ACd=AC とおく。円に内接する四角形なので D=π−BD=\pi-B である。余弦定理より d2=182+182−2⋅182cos⁡B=648−648cos⁡B,d2=462+182−2⋅46⋅18cos⁡D=2440+1656cos⁡B.\begin{aligned} d^2&=18^2+18^2-2\cdot18^2\cos B=648-648\cos B,\\ d^2&=46^2+18^2-2\cdot46\cdot18\cos D=2440+1656\cos B. \end{aligned} 両式から cos⁡B=−7/9\cos B=-7/9、0<B<π0<B<\pi より sin⁡B=42/9\sin B=4\sqrt2/9、さらに d=242d=24\sqrt2 となる。三角形 ABCABC の正弦定理から、この四角形の外接円の半径は R=d2sin⁡B=2422(42/9)=27.\displaystyle R=\frac{d}{2\sin B} =\frac{24\sqrt2}{2(4\sqrt2/9)}=27. 実際に指定された辺を持つ内接四角形は構成できる。半径 2727 の円で sin⁡(θ/2)=18/(2⋅27)=1/3\sin(\theta/2)=18/(2\cdot27)=1/3 となる小弧の中心角 θ\theta を取る。1/3<1/21/3<1/2 より 0<θ<π/30<\theta<\pi/3 で、三つの小弧を順に AB,BC,CDAB,BC,CD に割り当てても 3θ<π3\theta<\pi である。三倍角公式から DA=2Rsin⁡3θ2=54(3⋅13−4⋅127)=46.\displaystyle DA=2R\sin\frac{3\theta}{2} =54\left(3\cdot\frac13-4\cdot\frac1{27}\right)=46. したがって四角形は実現し、求めた半径 2727 は一意である。なお、一般に R≧23R\geq23 から長さ 1818 の弦の小弧角は θ<π/3\theta<\pi/3 である。もし AB,BC,CDAB,BC,CD の一つを大弧 2π−θ2\pi-\theta として頂点を巡るなら、残りの弧長は合計 θ\theta しかなく、他の二つの長さ 1818 の弦の弧を収められない。よって三つとも小弧となる。

(9) 誤入力時の得点の和は 100⋅80=8000100\cdot80=8000、二乗和は分散の公式から ∑i=1100xi2=100(320+802)=672000.\displaystyle \sum\limits _{i=1}^{100}x_i^2=100(320+80^2)=672000. 二人をそれぞれ 00 点から 100100 点へ修正すると、得点の和は 82008200、二乗和は 692000692000 になる。したがって新しい平均は 8200/100=828200/100=82、分散は 692000100−822=6920−6724=196.\displaystyle \frac{692000}{100}-82^2=6920-6724=196.

(10) 位取りに従って十進数に直すと 51.3(6)=5⋅6+1+36=632,24.1(6)=2⋅6+4+16=976.\displaystyle 51.3_{(6)}=5\cdot6+1+\frac36=\frac{63}{2}, \qquad 24.1_{(6)}=2\cdot6+4+\frac16=\frac{97}{6}. したがって和は 632+976=1433=47+23.\displaystyle \frac{63}{2}+\frac{97}{6}=\frac{143}{3}=47+\frac23. 47=5⋅9+2=52(9)47=5\cdot9+2=52_{(9)}、23=69=0.6(9)\displaystyle \frac23=\frac69=0.6_{(9)} だから、求める九進表示は 52.6(9)52.6_{(9)} である。

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 定積分
  • 二次不等式とグラフ
  • 複素数平面
  • 三角比と相互関係
  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル
  • 三角関数の周期・グラフ

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