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日本大学/2021年度/N1

日本大学 2021年 数学 第I問解答・解説

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1問題

日本大学2021年度第I問

共通注意:次の解答欄1〜58のそれぞれには、0から9までの数字または負の符号が入る。解答用紙の同じ番号の欄にマークして答える。分数はすべて既約分数とし、負の分数では符号を分子につける。根号の中の数は最も小さい自然数を用いる。各空欄の下付き数字は問題用紙に印刷された解答欄番号を示す。

(1) 不等式 x2−3x+2>∣x−3∣x^2-3x+2>|x-3| の解は x<01−02,03+04<xx<\boxed{\phantom{0}}_{\text{1}}-\sqrt{\boxed{\phantom{0}}_{\text{2}}},\qquad \boxed{\phantom{0}}_{\text{3}}+\sqrt{\boxed{\phantom{0}}_{\text{4}}}<x である。

(2) △ABC\triangle ABC において sin⁡A2=sin⁡B3=sin⁡C4\displaystyle \frac{\sin A}{2}=\frac{\sin B}{3}=\frac{\sin C}{4} が成り立つとき、 cos⁡A=0506\displaystyle \cos A=\frac{\boxed{\phantom{0}}_{\text{5}}}{\boxed{\phantom{0}}_{\text{6}}} である。

(3) 10個のデータ 1,2,4,4,5,5,6,7,7,91,2,4,4,5,5,6,7,7,9 の分散は 07.08\boxed{\phantom{0}}_{\text{7}}\mathbin{.}\boxed{\phantom{0}}_{\text{8}} である。

(4) 関数 y=2(4x+4−x)−4(2x+2−x)+3y=2(4^x+4^{-x})-4(2^x+2^{-x})+3 は、x=09x=\boxed{\phantom{0}}_{\text{9}} のとき最小値をとり、その最小値は 010011\boxed{\phantom{0}}_{\text{10}}\boxed{\phantom{0}}_{\text{11}} である。

(5) 複素数 zz が等式 2∣z+2∣=∣z−3∣2|z+2|=|z-3| を満たすとき、 ∣z∣|z| の最大値は 012\boxed{\phantom{0}}_{\text{12}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各小問をそれぞれ、絶対値の符号による場合分け、正弦定理と余弦定理、分散の定義、指数の置換と平方、複素数平面上の円の距離として処理した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)x<1−2 (1)\quad x<1-\sqrt{2}\space{} or 1+2<x;\space{}1+\sqrt{2}<x;
    (2)cos⁡A=78;\displaystyle (2)\quad \cos A=\frac78;
    (3)5.2;(3)\quad 5.2;
    (4)x=0, min⁡y=−1;\displaystyle (4)\quad x=0,\space{}\min y=-1;
    (5)max⁡∣z∣=7.\displaystyle (5)\quad \max |z|=7.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 絶対値の中身の符号で場合分けする。 x≧3x\ge3 のときは ∣x−3∣=x−3|x-3|=x-3 なので x2−3x+2>∣x−3∣すなわちx2−4x+5=(x−2)2+1>0x^2-3x+2>|x-3|\quad\text{すなわち}\quad x^2-4x+5=(x-2)^2+1>0 となり、すべての x≧3x\ge3 が解である。 x<3x<3 のときは ∣x−3∣=3−x|x-3|=3-x なので x2−3x+2>3−xすなわちx2−2x−1>0.x^2-3x+2>3-x\quad\text{すなわち}\quad x^2-2x-1>0. 左辺の方程式の解は x=1±2x=1\pm\sqrt2 であり、上に開く二次式だから x<1−2x<1-\sqrt2 または 1+2<x<31+\sqrt2<x<3 となる。これと x≧3x\ge3 の場合を合わせると x<1−2または1+2<x.x<1-\sqrt2\quad\text{または}\quad 1+\sqrt2<x.

(2) 共通の値を kk とおくと、sin⁡A:sin⁡B:sin⁡C=2:3:4\sin A: \sin B: \sin C=2:3:4 である。正弦定理より、辺をそれぞれ a=BC,b=CA,c=ABa=BC,b=CA,c=AB として a:b:c=2:3:4a:b:c=2:3:4 となる。従ってある正の数 tt を用いて a=2t,b=3t,c=4ta=2t,b=3t,c=4t と表せる。余弦定理から cos⁡A=b2+c2−a22bc=(3t)2+(4t)2−(2t)22⋅3t⋅4t=78.\displaystyle \cos A=\frac{b^2+c^2-a^2}{2bc} =\frac{(3t)^2+(4t)^2-(2t)^2}{2\cdot3t\cdot4t} =\frac78.

(3) データの平均は xˉ=1+2+4+4+5+5+6+7+7+910=5.\displaystyle \bar{x}=\frac{1+2+4+4+5+5+6+7+7+9}{10}=5. したがって分散は 110∑i=110(xi−5)2=16+9+1+1+0+0+1+4+4+1610=5210=5.2.\displaystyle \frac1{10}\sum\limits _{i=1}^{10}(x_i-5)^2 =\frac{16+9+1+1+0+0+1+4+4+16}{10} =\frac{52}{10}=5.2.

(4) t=2x+2−xt=2^x+2^{-x} とおくと、2x/2>02^{x/2}>0 より (2x/2−2−x/2)2=t−2≧0,(2^{x/2}-2^{-x/2})^2=t-2\ge0, すなわち t≧2t\ge2 である。また 2x⋅2−x=12^x\cdot2^{-x}=1 だから 4x+4−x=(2x+2−x)2−2=t2−2.4^x+4^{-x}=(2^x+2^{-x})^2-2=t^2-2. よって y=2(t2−2)−4t+3=2(t−1)2−3.y=2(t^2-2)-4t+3=2(t-1)^2-3. t≧2t\ge2 では (t−1)2≧1(t-1)^2\ge1 なので y≧−1y\ge-1。等号には t=2t=2 が必要であり、上の平方が0となるのは 2x/2=2−x/22^{x/2}=2^{-x/2}、すなわち x=0x=0 のときである。従って x=0x=0 で最小値 −1-1 をとる。

(5) z=u+ivz=u+iv(u,vu,v は実数)とおく。両辺は非負なので、与式を平方して同値に変形できる。 4((u+2)2+v2)=(u−3)2+v24\bigl((u+2)^2+v^2\bigr)=(u-3)^2+v^2 より 3u2+22u+3v2+7=0,(u+113)2+v2=1009.\displaystyle 3u^2+22u+3v^2+7=0, \qquad \left(u+\frac{11}{3}\right)^2+v^2=\frac{100}{9}. 従って軌跡は中心 −113\displaystyle -\frac{11}{3}、半径 103\displaystyle \frac{10}{3} の円である。三角不等式より ∣z∣=∣(z+113)−113∣≦∣z+113∣+113=103+113=7.\displaystyle |z|=\left|\left(z+\frac{11}{3}\right)-\frac{11}{3}\right| \le\left|z+\frac{11}{3}\right|+\frac{11}{3} =\frac{10}{3}+\frac{11}{3}=7. 等号は z=−7z=-7 で成立し、この値は元の条件も満たす。ゆえに最大値は 77 である。

検算として、(1) の境界値では元の不等式は等号となるため除外される。(2) の辺比 2:3:42:3:4 は三角形の成立条件を満たす。(3) の偏差平方和は52である。(4) で x=0x=0 とすると y=2(1+1)−4(1+1)+3=−1y=2(1+1)-4(1+1)+3=-1 となる。(5) で z=−7z=-7 とすると両辺はともに10である。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ
  • 二次不等式とグラフ
  • 正弦定理
  • 余弦定理
  • 分散と標準偏差
  • 二次関数の最大・最小
  • 等式・不等式の証明
  • 有理数指数と指数法則

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