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藤田医科大学/2019年度/前期

藤田医科大学 2019年 数学 第1問解答・解説

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1問題

藤田医科大学2019年度第1問

次の問いに答えよ。

(1) xx を0以上の整数とする。4個の値からなるデータ 24,49,55,x24,49,55,x の中央値は アイ\boxed{\text{アイ}} 通りある。

(2) 2019!2019! の末尾には ウエオ\boxed{\text{ウエオ}} 個の0が続いて並ぶ。

(3) x>0x>0 のとき,4x+1x\displaystyle 4x+\frac{1}{x} の最小値は カ\boxed{\text{カ}},16x2+18x4\displaystyle 16x^{2}+\frac{1}{8x^{4}} の最小値は キ\boxed{\text{キ}} である。

(4) 三角形 ABCABC の辺 AB,BC,CAAB,BC,CA 上に AP:PB=BQ:QC=CR:RA=1:5\mathrm{AP}:\mathrm{PB}=\mathrm{BQ}:\mathrm{QC}=\mathrm{CR}:\mathrm{RA}=1:5 となるように点 P,Q,RP,Q,R をとる。AQAQ と BRBR の交点を SS,BRBR と CPCP の交点を TT,CPCP と AQAQ の交点を UU とするとき,三角形 STUSTU の面積は三角形 ABCABC の面積の クケコサ\displaystyle \frac{\boxed{\text{クケ}}}{\boxed{\text{コサ}}} 倍である。

(5) 原点 OO からさいころを投げて出た目に従って xyxy 平面上を進む。出た目が1のとき xx 方向に +1+1,2または3のとき xx 方向に −1-1,4のとき yy 方向に +1+1,5または6のとき yy 方向に −1-1 進むとする。さいころを2回続けて投げた後で原点 OO にいる確率は シス\displaystyle \frac{\boxed{\text{シ}}}{\boxed{\text{ス}}},4回続けて投げた後で原点 OO にいる確率は セソ\displaystyle \frac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソ}}} である。

(6) 実数 kk に対して xyxy 平面上の2つの曲線 y=x3−x2+2xy=x^{3}-x^{2}+2x と y=12x2−k\displaystyle y=\frac{1}{2}x^{2}-k が共有点を1つだけ持ち,この共有点でのそれぞれの曲線の接線が直交するとき,k=タチツテ\displaystyle k=\frac{\boxed{\text{タチ}}}{\boxed{\text{ツテ}}} である。

(7) sin⁡α+sin⁡β=32,cos⁡α+cos⁡β=14\displaystyle \sin\alpha+\sin\beta=\frac{3}{2},\quad \cos\alpha+\cos\beta=\frac{1}{4} のとき,cos⁡(α−β)=トナニ\displaystyle \cos(\alpha-\beta)=\frac{\boxed{\text{ト}}}{\boxed{\text{ナニ}}} である。

(8) 原点を OO とする平面上に △ABC\triangle ABC がある。△ABC\triangle ABC の3頂点 A,B,CA,B,C に対し 10OA→+5OB→+4OC→=0→10\overrightarrow{OA}+5\overrightarrow{OB}+4\overrightarrow{OC}=\overrightarrow{0} が成り立つとき,△OAB\triangle OAB の面積は △ABC\triangle ABC の面積の ヌネ\displaystyle \frac{\boxed{\text{ヌ}}}{\boxed{\text{ネ}}} 倍である。

(9) f(x)=exex+1\displaystyle f(x)=\frac{e^{x}}{e^{x}+1} のとき,f′(log⁡5)=ハヒフ\displaystyle f'(\log 5)=\frac{\boxed{\text{ハ}}}{\boxed{\text{ヒフ}}} である。

(10) 複素数平面上を点 P(z)P(z) が ∣60z−2∣=1|60z-2|=1 を満たすように動く。原点 O(0)O(0) を始点とする半直線 OPOP 上に OP⋅OQ=1OP\cdot OQ=1 となるように点 Q(w)Q(w) をとるとき,点 QQ は半径 ヘホ\boxed{\text{ヘホ}} の円を描く。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

中央値・階乗の素因数・相加相乗平均・座標幾何・有限回の確率・接線条件・三角関数の恒等式・ベクトル・指数関数の微分・複素数平面の反転を用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 32通り,
    (2) 502,
    (3) 4, 6,
    (4) 1631,\displaystyle (4)\space{}\frac{16}{31},
    (5) 29, 19,\displaystyle (5)\space{}\frac{2}{9},\space{}\frac{1}{9},
    (6) 4754,\displaystyle (6)\space{}\frac{47}{54},
    (7) 532,\displaystyle (7)\space{}\frac{5}{32},
    (8) 419,\displaystyle (8)\space{}\frac{4}{19},
    (9) 536,\displaystyle (9)\space{}\frac{5}{36},
    (10) 20

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 小さい順に並べたとき,中央値は中央の2値の平均である。

0≦x≦240\le x\le24 なら並びは x,24,49,55x,24,49,55 なので中央値は 36.536.5。24≦x≦4924\le x\le49 なら中央値は (x+49)/2(x+49)/2 であり,x=24,25,…,49x=24,25,\ldots,49 に対して 36.5,37,…,4936.5,37,\ldots,49 の26通りをとる。49≦x≦5549\le x\le55 なら中央値は (49+x)/2(49+x)/2 であり,49,49.5,…,5249,49.5,\ldots,52 の7通りをとる。x≧55x\ge55 では中央値は常に52で,すでに含まれている。二つの列は49だけ重なるから,求める個数は 26+7−1=3226+7-1=32 通りである。

(2) 2019!2019! に含まれる因数5の個数を数える。5,25,125,6255,25,125,625 の倍数からそれぞれ重複しない分を数えると ⌊20195⌋+⌊201925⌋+⌊2019125⌋+⌊2019625⌋=403+80+16+3=502.\displaystyle \left\lfloor\frac{2019}{5}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{2019}{25}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{2019}{125}\right\rfloor+\left\lfloor\frac{2019}{625}\right\rfloor=403+80+16+3=502. したがって末尾の0は502個である。

(3) x>0x>0 より相加相乗平均を用いると 4x+1x≧24=4,\displaystyle 4x+\frac1x\ge2\sqrt{4}=4, 等号は 4x=1/x4x=1/x,すなわち x=1/2x=1/2 のとき成立する。また 16x2+18x4=8x2+8x2+18x4≧3(8x2)(8x2)18x43=6.\displaystyle 16x^2+\frac1{8x^4}=8x^2+8x^2+\frac1{8x^4}\ge3\sqrt[3]{(8x^2)(8x^2)\frac1{8x^4}}=6. 等号は 8x2=1/(8x4)8x^2=1/(8x^4),すなわち x=1/2x=1/2 のとき成立する。よって最小値は順に4,6である。

(4) u=AB→=(u1,u2)\boldsymbol{u}=\overrightarrow{AB}=(u_1,u_2)、v=AC→=(v1,v2)\boldsymbol{v}=\overrightarrow{AC}=(v_1,v_2) とおく。三角形 ABCABC の面積は正なので、u,v\boldsymbol{u},\boldsymbol{v} は平行でない。よって平面上の点 XX に対し AX→=su+tv\overrightarrow{AX}=s\boldsymbol{u}+t\boldsymbol{v} となる係数 (s,t)(s,t) が一意に定まる。内分比から、この係数で表すと A=(0,0),B=(1,0),C=(0,1),P=(16,0),Q=(56,16),R=(0,56).\displaystyle A=(0,0),\quad B=(1,0),\quad C=(0,1),\quad P=\left(\frac16,0\right),\quad Q=\left(\frac56,\frac16\right),\quad R=\left(0,\frac56\right). 直線上の点は両端点の係数の一次結合で表せるから、AQ,BR,CPAQ,BR,CP 上の点 (s,t)(s,t) はそれぞれ s=5t,5s+6t=5,6s+t=1s=5t,\qquad 5s+6t=5,\qquad 6s+t=1 を満たす。これらを2本ずつ連立して S=(2531,531),T=(131,2531),U=(531,131).\displaystyle S=\left(\frac{25}{31},\frac5{31}\right),\quad T=\left(\frac1{31},\frac{25}{31}\right),\quad U=\left(\frac5{31},\frac1{31}\right). 面積比を確認する。任意の係数 p,q,h,kp,q,h,k について、座標による三角形の面積公式に現れる式を展開すると (pu1+qv1)(hu2+kv2)−(pu2+qv2)(hu1+kv1)=(pk−qh)(u1v2−u2v1).(pu_1+qv_1)(hu_2+kv_2)-(pu_2+qv_2)(hu_1+kv_1) =(pk-qh)(u_1v_2-u_2v_1). [ABC]=∣u1v2−u2v1∣/2[ABC]=|u_1v_2-u_2v_1|/2 であり、ST→=(−24u+20v)/31\overrightarrow{ST}=(-24\boldsymbol{u}+20\boldsymbol{v})/31、SU→=(−20u−4v)/31\overrightarrow{SU}=(-20\boldsymbol{u}-4\boldsymbol{v})/31 である。したがって [STU][STU] にも同じ ∣u1v2−u2v1∣/2|u_1v_2-u_2v_1|/2 が掛かり、面積比は [STU][ABC]=∣(−2431)(−431)−(2031)(−2031)∣=496961=1631.\displaystyle \frac{[STU]}{[ABC]} =\left|\left(-\frac{24}{31}\right)\left(-\frac4{31}\right) -\left(\frac{20}{31}\right)\left(-\frac{20}{31}\right)\right| =\frac{496}{961}=\frac{16}{31}.

(5) 右・左・上・下への1回の移動確率はそれぞれ 1/6,1/3,1/6,1/31/6,1/3,1/6,1/3 である。2回後に原点に戻るには,右左,上下のいずれかの逆向きの組を順序を含めて選ぶので 2(1613)+2(1613)=29.\displaystyle 2\left(\frac16\frac13\right)+2\left(\frac16\frac13\right)=\frac29. 4回後は,各方向の回数が逆向き同士で等しい必要がある。右2回・左2回の場合は並べ方が 4!/(2!2!)=64!/(2!2!)=6 通りで,各列の確率は (16)2(13)2=1324\displaystyle \left(\frac16\right)^2\left(\frac13\right)^2=\frac1{324}。上2回・下2回も同じく6通りである。さらに右・左・上・下を1回ずつ含む場合は24通りで,各列の確率は1324\displaystyle \frac1{324}である。したがって 6+6+24324=19.\displaystyle \frac{6+6+24}{324}=\frac19.

(6) 共有点の xx 座標を rr とする。2曲線の傾きはそれぞれ 3r2−2r+23r^2-2r+2 と rr だから,直交条件は r(3r2−2r+2)=−1,(3r+1)(r2−r+1)=0.r(3r^2-2r+2)=-1,\quad (3r+1)(r^2-r+1)=0. r2−r+1r^2-r+1 の判別式は −3<0-3<0 なので,実数解は r=−1/3r=-1/3 だけである。共有点条件を整理した式は r3−32r2+2r+k=0\displaystyle r^3-\frac32r^2+2r+k=0 だから k=−r3+32r2−2r=127+16+23=4754.\displaystyle k=-r^3+\frac32r^2-2r=\frac1{27}+\frac16+\frac23=\frac{47}{54}. この kk のとき交点方程式は (r+13)(r2−116r+4718)=0.\displaystyle \left(r+\frac13\right)\left(r^2-\frac{11}{6}r+\frac{47}{18}\right)=0. 後者の判別式は −255/36<0-255/36<0 であるため,共有点は実際に1つだけである。

(7) 与えられた2式をそれぞれ平方して加え,加法定理を用いると 3716=(sin⁡α+sin⁡β)2+(cos⁡α+cos⁡β)2=2+2cos⁡(α−β).\displaystyle \frac{37}{16}=(\sin\alpha+\sin\beta)^2+(\cos\alpha+\cos\beta)^2=2+2\cos(\alpha-\beta). よって cos⁡(α−β)=5/32\cos(\alpha-\beta)=5/32。

(8) a=OA→,b=OB→,c=OC→\boldsymbol{a}=\overrightarrow{OA},\boldsymbol{b}=\overrightarrow{OB},\boldsymbol{c}=\overrightarrow{OC} とし,成分をそれぞれ (a1,a2),(b1,b2),(c1,c2)(a_1,a_2),(b_1,b_2),(c_1,c_2) とする。条件から c=−(5/2)a−(5/4)b\boldsymbol{c}=-(5/2)\boldsymbol{a}-(5/4)\boldsymbol{b} である。座標による三角形の面積公式に代入し展開すると 2[ABC]=∣(b1−a1)(c2−a2)−(b2−a2)(c1−a1)∣=194∣a1b2−a2b1∣=194 2[OAB].\displaystyle 2[ABC]=|(b_1-a_1)(c_2-a_2)-(b_2-a_2)(c_1-a_1)|=\frac{19}{4}|a_1b_2-a_2b_1|=\frac{19}{4}\,2[OAB]. したがって [OAB]/[ABC]=4/19[OAB]/[ABC]=4/19。

(9) 商の微分より f′(x)=ex(ex+1)−exex(ex+1)2=ex(ex+1)2.\displaystyle f'(x)=\frac{e^x(e^x+1)-e^xe^x}{(e^x+1)^2}=\frac{e^x}{(e^x+1)^2}. elog⁡5=5e^{\log 5}=5 だから f′(log⁡5)=5/36f'(\log5)=5/36。

(10) ∣60z−2∣=1|60z-2|=1 は ∣z−1/30∣=1/60|z-1/30|=1/60 と同値である。この円は原点を通らないため z≠0z\ne0。PP と QQ は同じ半直線上にあり ∣z∣∣w∣=1|z||w|=1 なので w=z/∣z∣2w=z/|z|^2,すなわち z=w/∣w∣2z=w/|w|^2 である。z=x+iy,w=u+ivz=x+iy,w=u+iv として元の円の式を ∣z∣2−115Re⁡z+11200=0\displaystyle |z|^2-\frac1{15}\operatorname{Re}z+\frac1{1200}=0 と書き,z=w/∣w∣2z=w/|w|^2 を代入して ∣w∣2|w|^2 を掛けると ∣w∣2−80Re⁡w+1200=0,|w|^2-80\operatorname{Re}w+1200=0, すなわち (u−40)2+v2=400(u-40)^2+v^2=400 となる。したがって QQ の軌跡は半径20の円である。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 和の法則
  • 積の法則
  • 確率の基本法則
  • 複素数平面
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 円の方程式

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