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藤田医科大学/2019年度/前期

藤田医科大学 2019年 数学 第3問解答・解説

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1問題

藤田医科大学2019年度第3問

自然数 k,nk,n に対して Sk(n)=1k+2k+⋯+(n−1)k+nkS_{k}(n)=1^{k}+2^{k}+\cdots+(n-1)^{k}+n^{k} とおく。次の問いに答えよ。   (1) すべての自然数 nn に対して S1(n)=n(n+1)2\displaystyle S_{1}(n)=\frac{n(n+1)}{2} が成り立つことを証明せよ。   (2) すべての自然数 nn に対して S2(n)=n(n+1)(2n+1)6\displaystyle S_{2}(n)=\frac{n(n+1)(2n+1)}{6} が成り立つことを証明せよ。   (3) すべての自然数 nn に対して S4(n)=S2(n){aS1(n)+b}S_{4}(n)=S_{2}(n)\{aS_{1}(n)+b\} を満たす実数の定数 a,ba,b が存在することを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) n=1n=1 のとき S1(1)=1=1⋅2/2S_1(1)=1=1\cdot2/2 で成り立つ。nn で成り立つと仮定すると S1(n+1)=S1(n)+(n+1)=n(n+1)2+(n+1)=(n+1)(n+2)2.\displaystyle S_1(n+1)=S_1(n)+(n+1)=\frac{n(n+1)}2+(n+1)=\frac{(n+1)(n+2)}2. よって数学的帰納法により,すべての自然数 nn で S1(n)=n(n+1)/2S_1(n)=n(n+1)/2 が成り立つ。  (2) n=1n=1 のとき S2(1)=1=1⋅2⋅3/6S_2(1)=1=1\cdot2\cdot3/6 で成り立つ。nn で成り立つと仮定すると S2(n+1)=S2(n)+(n+1)2=n(n+1)(2n+1)6+(n+1)2=(n+1)(2n2+7n+6)6=(n+1)(n+2)(2n+3)6.\displaystyle \begin{aligned} S_2(n+1)&=S_2(n)+(n+1)^2\\ &=\frac{n(n+1)(2n+1)}6+(n+1)^2\\ &=\frac{(n+1)(2n^2+7n+6)}6\\ &=\frac{(n+1)(n+2)(2n+3)}6. \end{aligned} これは n+1n+1 を代入した式である。よって数学的帰納法により,すべての自然数 nn で S2(n)=n(n+1)(2n+1)/6S_2(n)=n(n+1)(2n+1)/6 が成り立つ。  (3) (1)(2)を用いて S3,S4S_3,S_4 を求める。恒等式 k4−(k−1)4=4k3−6k2+4k−1k^4-(k-1)^4=4k^3-6k^2+4k-1 を k=1,2,…,nk=1,2,\ldots,n について加えると,左辺の中間項が消えて n4n^4 となり, n4=4S3(n)−6S2(n)+4S1(n)−n.n^4=4S_3(n)-6S_2(n)+4S_1(n)-n. したがって 4S3(n)=n4+6S2(n)−4S1(n)+n=n4+n(n+1)(2n+1)−2n(n+1)+n=n2(n+1)2,S3(n)=n2(n+1)24.\displaystyle \begin{aligned} 4S_3(n)&=n^4+6S_2(n)-4S_1(n)+n\\ &=n^4+n(n+1)(2n+1)-2n(n+1)+n\\ &=n^2(n+1)^2, \end{aligned} \qquad S_3(n)=\frac{n^2(n+1)^2}{4}. 次に k5−(k−1)5=5k4−10k3+10k2−5k+1k^5-(k-1)^5=5k^4-10k^3+10k^2-5k+1 を同様に加えると n5=5S4(n)−10S3(n)+10S2(n)−5S1(n)+n.n^5=5S_4(n)-10S_3(n)+10S_2(n)-5S_1(n)+n. よって,既に得た式を代入して整理すれば 5S4(n)=n5+10S3(n)−10S2(n)+5S1(n)−n=n5+52n2(n+1)2−53n(n+1)(2n+1)+52n(n+1)−n=n(n+1)(2n+1)(3n2+3n−1)6.\displaystyle \begin{aligned} 5S_4(n)&=n^5+10S_3(n)-10S_2(n)+5S_1(n)-n\\ &=n^5+\frac52n^2(n+1)^2-\frac53n(n+1)(2n+1)+\frac52n(n+1)-n\\ &=\frac{n(n+1)(2n+1)(3n^2+3n-1)}6. \end{aligned} したがって S4(n)=n(n+1)(2n+1)(3n2+3n−1)30=S2(n)(35n(n+1)−15)=S2(n)(65S1(n)−15).\displaystyle S_4(n)=\frac{n(n+1)(2n+1)(3n^2+3n-1)}{30} =S_2(n)\left(\frac35n(n+1)-\frac15\right) =S_2(n)\left(\frac65S_1(n)-\frac15\right). よって実数定数 a=6/5,b=−1/5a=6/5,b=-1/5 を選べば,すべての自然数 nn について求める等式が成り立つ。例えば n=1n=1 では両辺が1となることも確かめられる。

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