順天堂大学 2019 問II(独立A)
(1)
x2=43⋅3+3=421,x3=43⋅421+3=1663+1648=16111. 定数 12 は 43⋅12+3=12 を満たす。また xn+1−12=43(xn−12) なので、繰り返し用いると xn−12=(43)n−1(x1−12)=−9(43)n−1⟶0. 従って n→∞limxn=12。
(2)
床関数の定義に従って順に計算すると x2=43[3]+3=421,x3=43[21/4]+3=427, x4=43[27/4]+3=215,x5=43[15/2]+3=433, x6=43[33/4]+3=9,x7=43[9]+3=439. さらに [39/4]=9 なので x8=43[39/4]+3=439=x7. 以後同じ値が続くため、極限は 439。
(3)
xn>0 に対して yn=1/xn とおくと yn+1=3xn1+xn=3yn+1,y1=2. この一次漸化式の定数値 1/2 を引けば yn+1−21=31(yn−21). 従って yn=21+23(31)n−1=21+32−n,xn=3n−2+12⋅3n−2. よって x5=2854=1427,x9=37+12⋅37=21884374=10942187. また yn→1/2 だから xn→2。
(4)
すべての初項について 0≦xn≦1 を保つ条件
0≦x≦1 では 0≦x(1−x)≦41. 従って 0≦a≦4 なら 0≦f(x)=ax(1−x)≦4a≦1, すなわち 0≦x≦1 ならば 0≦f(x)≦1 となる。これを各段階に適用すれば、0≦x1≦1 を満たすすべての初項 について全ての n≧2 で 0≦xn≦1 となる。
逆に、その条件が0≦x1≦1 を満たすすべての x1 で成り立つなら、特に x1=1/2 のとき 0≦x2=a/4≦1。よって 0≦a≦4 が必要でもある。したがって必要十分条件は 0≦a≦4.
x1=x2 となる非零の初項
方程式 x1=ax1(1−x1) は x1=0またはa(1−x1)=1 と同値である。非零解は a=0 のとき x1=1−a1。これが 0<x1≦1 となるのは a>1 である。先の範囲 a≦4 と合わせて 1<a≦4,x1=1−a1.
x1<x2, x3=x1 となる初項
a=0 ではそのような初項はない。a>0 として x2=f(x1) と置き、x3=x1 を解く。直接代入して因数分解すると f(f(x))−x=x{a2(1−x)(1−ax+ax2)−1}=−a3x(x−aa−1)(x2−aa+1x+a2a+1). x1<x2 なら x1 は固定点ではない。よって上の二次式が0であり、その判別式は (aa+1)2−a24(a+1)=a2(a+1)(a−3). 2つの異なる実数解があるには a>3 が必要である。解は x−=2aa+1−(a+1)(a−3),x+=2aa+1+(a+1)(a−3). 3<a≦4 では 0<x−<x+<1 である。実際、a>3 なら (a+1)(a−3)<a+1,(a−1)2−(a+1)(a−3)=4>0 なので x−>0 かつ x+<1。二次式の根であることから a2x−2−a(a+1)x−+(a+1)=0. これを変形すると f(x−)+x−=(a+1)x−−ax−2=aa+1=x−+x+, したがって f(x−)=x+。この初項は x1<x2 を満たし、因数分解した式より x3=x1 でもある。よって条件は 3<a≦4、求める初項は x1=x−=2aa+1−(a+1)(a−3). a=3 では2解が一致し x1=x2 となるため、不等号は厳密である。
最終解答(空欄)
x2(1)=421,x3(1)=16111,limxn(1)=12;x2(2)=421,x3(2)=427,limxn(2)=439; x5=1427,x9=10942187,limxn=2;0≦a≦4,1<a≦4,x1=1−a1,3<a≦4,x1=2aa+1−(a+1)(a−3). (4) の空欄は ホ=0, マ=4, ミ=1, ム=1, メ=1, モ=3, ヤ=1, ユ=1, ヨ=3。
方法
一次漸化式の差を用いた収束証明、床関数の直接計算、逆数変換で一次漸化式にする方法、二次関数の最大値と二回合成した式の因数分解を用いた。
issues
なし。