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順天堂大学/2019年度/前期A方式

順天堂大学 2019年 数学 第II問解答・解説

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1問題

順天堂大学2019年度第II問

II□\boxed{\mathrm{II}} \quad \squareに適する解答をマークせよ。ただし,同じ問題で同じ記号の□\squareがある場合は同一の値が入る。問IIの解答はマークシートにマークする。マーク欄の文字はそれぞれ符号または数字1文字に対応する。分数形はそれ以上約分できない形,根号形は根号内の自然数が最小となる形で答える。   関数f(x)f(x)を用いて漸化式がxn+1=f(xn)  (n=1,2,…)x_{n+1}=f(x_n)\;(n=1,2,\ldots)で与えられる数列{xn}\{x_n\}について考える。   (1) x1=3,f(x)=34x+3\displaystyle x_1=3,\quad f(x)=\frac{3}{4}x+3とすると, x2=アイウ,x3=エオカキク\displaystyle x_2=\frac{\boxed{\text{アイ}}}{\boxed{\text{ウ}}},\quad x_3=\frac{\boxed{\text{エオカ}}}{\boxed{\text{キク}}} となり, lim⁡n→∞xn=ケコ\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}x_n=\boxed{\text{ケコ}} となる。   (2) x1=3,f(x)=34[x]+3\displaystyle x_1=3,\quad f(x)=\frac{3}{4}[x]+3とすると, x2=アイウ,x3=サシス\displaystyle x_2=\frac{\boxed{\text{アイ}}}{\boxed{\text{ウ}}},\quad x_3=\frac{\boxed{\text{サシ}}}{\boxed{\text{ス}}} となり, lim⁡n→∞xn=セソタ\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}x_n=\frac{\boxed{\text{セソ}}}{\boxed{\text{タ}}} となる。ただし,実数aaに対して[a][a]はaaを超えない最大の整数とする。   (3) x1=12,f(x)=3x1+x\displaystyle x_1=\frac{1}{2},\quad f(x)=\frac{3x}{1+x}とすると, x5=チツテト,x9=ナニヌネノハヒフ\displaystyle x_5=\frac{\boxed{\text{チツ}}}{\boxed{\text{テト}}},\quad x_9=\frac{\boxed{\text{ナニヌネ}}}{\boxed{\text{ノハヒフ}}} となり, lim⁡n→∞xn=ヘ\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}x_n=\boxed{\text{ヘ}} となる。   (4) f(x)=ax(1−x)f(x)=ax(1-x)(aaは実数)とする。0≦x1≦10\leq x_1\leq1を満たすすべてのx1x_1に対して0≦xn≦1  (n=2,3,…)0\leq x_n\leq1\;(n=2,3,\ldots)が成り立つための必要十分条件は ホ≦a≦マ\boxed{\text{ホ}}\leq a\leq\boxed{\text{マ}} である。このうちでx1=x2x_1=x_2となる0以外のx1x_1が存在するのは ミ<a≦マ\boxed{\text{ミ}}<a\leq\boxed{\text{マ}} のときで,このようなx1x_1はaaを用いて x1=ム−メa\displaystyle x_1=\boxed{\text{ム}}-\frac{\boxed{\text{メ}}}{a} と表される。同様にx1<x2, x3=x1x_1<x_2,\ x_3=x_1を満たすx1x_1が存在するのは モ<a≦マ\boxed{\text{モ}}<a\leq\boxed{\text{マ}} のときで,x1x_1はaaを用いて x1=a+ヤ−(a+ユ)(a−ヨ)2a\displaystyle x_1=\frac{a+\boxed{\text{ヤ}}-\sqrt{(a+\boxed{\text{ユ}})(a-\boxed{\text{ヨ}})}}{2a} と表される。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

順天堂大学 2019 問II(独立A)

(1)

x2=34⋅3+3=214,x3=34⋅214+3=6316+4816=11116.\displaystyle x_2=\frac34\cdot3+3=\frac{21}{4},\qquad x_3=\frac34\cdot\frac{21}{4}+3=\frac{63}{16}+\frac{48}{16}=\frac{111}{16}. 定数 1212 は 34⋅12+3=12\displaystyle \frac34\cdot12+3=12 を満たす。また xn+1−12=34(xn−12)\displaystyle x_{n+1}-12=\frac34(x_n-12) なので、繰り返し用いると xn−12=(34)n−1(x1−12)=−9(34)n−1⟶0.\displaystyle x_n-12=\left(\frac34\right)^{n-1}(x_1-12) =-9\left(\frac34\right)^{n-1}\longrightarrow0. 従って lim⁡n→∞xn=12\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}x_n=12。

(2)

床関数の定義に従って順に計算すると x2=34[3]+3=214,x3=34[21/4]+3=274,\displaystyle x_2=\frac34[3]+3=\frac{21}{4},\qquad x_3=\frac34[21/4]+3=\frac{27}{4}, x4=34[27/4]+3=152,x5=34[15/2]+3=334,\displaystyle x_4=\frac34[27/4]+3=\frac{15}{2},\qquad x_5=\frac34[15/2]+3=\frac{33}{4}, x6=34[33/4]+3=9,x7=34[9]+3=394.\displaystyle x_6=\frac34[33/4]+3=9,\qquad x_7=\frac34[9]+3=\frac{39}{4}. さらに [39/4]=9[39/4]=9 なので x8=34[39/4]+3=394=x7.\displaystyle x_8=\frac34[39/4]+3=\frac{39}{4}=x_7. 以後同じ値が続くため、極限は 394\displaystyle \frac{39}{4}。

(3)

xn>0x_n>0 に対して yn=1/xny_n=1/x_n とおくと yn+1=1+xn3xn=yn+13,y1=2.\displaystyle y_{n+1}=\frac{1+x_n}{3x_n}=\frac{y_n+1}{3},\qquad y_1=2. この一次漸化式の定数値 1/21/2 を引けば yn+1−12=13(yn−12).\displaystyle y_{n+1}-\frac12=\frac13\left(y_n-\frac12\right). 従って yn=12+32(13)n−1=1+3 2−n2,xn=2⋅3n−23n−2+1.\displaystyle y_n=\frac12+\frac32\left(\frac13\right)^{n-1} =\frac{1+3^{\,2-n}}{2}, \qquad x_n=\frac{2\cdot3^{n-2}}{3^{n-2}+1}. よって x5=5428=2714,x9=2⋅3737+1=43742188=21871094.\displaystyle x_5=\frac{54}{28}=\frac{27}{14},\qquad x_9=\frac{2\cdot3^7}{3^7+1} =\frac{4374}{2188}=\frac{2187}{1094}. また yn→1/2y_n\to1/2 だから xn→2x_n\to2。

(4)

すべての初項について 0≦xn≦10\le x_n\le1 を保つ条件

0≦x≦10\leq x\leq1 では 0≦x(1−x)≦14.\displaystyle 0\leq x(1-x)\leq\frac14. 従って 0≦a≦40\leq a\leq4 なら 0≦f(x)=ax(1−x)≦a4≦1,\displaystyle 0\leq f(x)=a x(1-x)\leq\frac a4\leq1, すなわち 0≦x≦10\le x\le1 ならば 0≦f(x)≦10\le f(x)\le1 となる。これを各段階に適用すれば、0≦x1≦10\le x_1\le1 を満たすすべての初項 について全ての n≧2n\geq2 で 0≦xn≦10\le x_n\le1 となる。

逆に、その条件が0≦x1≦10\le x_1\le1 を満たすすべての x1x_1 で成り立つなら、特に x1=1/2x_1=1/2 のとき 0≦x2=a/4≦10\le x_2=a/4\le1。よって 0≦a≦40\leq a\leq4 が必要でもある。したがって必要十分条件は 0≦a≦4.0\leq a\leq4.

x1=x2x_1=x_2 となる非零の初項

方程式 x1=ax1(1−x1)x_1=a x_1(1-x_1) は x1=0またはa(1−x1)=1x_1=0\quad\text{または}\quad a(1-x_1)=1 と同値である。非零解は a≠0a\ne0 のとき x1=1−1a\displaystyle x_1=1-\frac1a。これが 0<x1≦10<x_1\leq1 となるのは a>1a>1 である。先の範囲 a≦4a\leq4 と合わせて 1<a≦4,x1=1−1a.\displaystyle 1<a\leq4,\qquad x_1=1-\frac1a.

x1<x2, x3=x1x_1<x_2,\ x_3=x_1 となる初項

a=0a=0 ではそのような初項はない。a>0a>0 として x2=f(x1)x_2=f(x_1) と置き、x3=x1x_3=x_1 を解く。直接代入して因数分解すると f(f(x))−x=x{a2(1−x)(1−ax+ax2)−1}=−a3x(x−a−1a)(x2−a+1ax+a+1a2).\displaystyle \begin{aligned} f(f(x))-x &=x\{a^2(1-x)(1-a x+a x^2)-1\}\\ &=-a^3x\left(x-\frac{a-1}{a}\right) \left(x^2-\frac{a+1}{a}x+\frac{a+1}{a^2}\right). \end{aligned} x1<x2x_1<x_2 なら x1x_1 は固定点ではない。よって上の二次式が0であり、その判別式は (a+1a)2−4(a+1)a2=(a+1)(a−3)a2.\displaystyle \left(\frac{a+1}{a}\right)^2-\frac{4(a+1)}{a^2} =\frac{(a+1)(a-3)}{a^2}. 2つの異なる実数解があるには a>3a>3 が必要である。解は x−=a+1−(a+1)(a−3)2a,x+=a+1+(a+1)(a−3)2a.\displaystyle x_-=\frac{a+1-\sqrt{(a+1)(a-3)}}{2a},\qquad x_+=\frac{a+1+\sqrt{(a+1)(a-3)}}{2a}. 3<a≦43<a\leq4 では 0<x−<x+<10<x_-<x_+<1 である。実際、a>3a>3 なら (a+1)(a−3)<a+1,(a−1)2−(a+1)(a−3)=4>0\sqrt{(a+1)(a-3)}<a+1,\qquad (a-1)^2-(a+1)(a-3)=4>0 なので x−>0x_->0 かつ x+<1x_+<1。二次式の根であることから a2x−2−a(a+1)x−+(a+1)=0.a^2x_-^2-a(a+1)x_-+(a+1)=0. これを変形すると f(x−)+x−=(a+1)x−−ax−2=a+1a=x−+x+,\displaystyle f(x_-)+x_-=(a+1)x_--a x_-^2=\frac{a+1}{a}=x_-+x_+, したがって f(x−)=x+f(x_-)=x_+。この初項は x1<x2x_1<x_2 を満たし、因数分解した式より x3=x1x_3=x_1 でもある。よって条件は 3<a≦43<a\leq4、求める初項は x1=x−=a+1−(a+1)(a−3)2a.\displaystyle x_1=x_-=\frac{a+1-\sqrt{(a+1)(a-3)}}{2a}. a=3a=3 では2解が一致し x1=x2x_1=x_2 となるため、不等号は厳密である。

最終解答(空欄)

x2(1)=214,x3(1)=11116,lim⁡xn(1)=12;x2(2)=214,x3(2)=274,lim⁡xn(2)=394;\displaystyle x_2^{(1)}=\frac{21}{4},\quad x_3^{(1)}=\frac{111}{16},\quad \lim x_n^{(1)}=12; \qquad x_2^{(2)}=\frac{21}{4},\quad x_3^{(2)}=\frac{27}{4},\quad \lim x_n^{(2)}=\frac{39}{4}; x5=2714,x9=21871094,lim⁡xn=2;0≦a≦4,1<a≦4,x1=1−1a,3<a≦4,x1=a+1−(a+1)(a−3)2a.\displaystyle x_5=\frac{27}{14},\quad x_9=\frac{2187}{1094},\quad \lim x_n=2; \qquad 0\leq a\leq4,\quad 1<a\leq4,\quad x_1=1-\frac1a,\quad 3<a\leq4,\quad x_1=\frac{a+1-\sqrt{(a+1)(a-3)}}{2a}. (4) の空欄は ホ=0, マ=4, ミ=1, ム=1, メ=1, モ=3, ヤ=1, ユ=1, ヨ=3\text{ホ}=0,\ \text{マ}=4,\ \text{ミ}=1,\ \text{ム}=1,\ \text{メ}=1,\ \text{モ}=3,\ \text{ヤ}=1,\ \text{ユ}=1,\ \text{ヨ}=3。

方法

一次漸化式の差を用いた収束証明、床関数の直接計算、逆数変換で一次漸化式にする方法、二次関数の最大値と二回合成した式の因数分解を用いた。

issues

なし。

この問題で使う考え方

  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和
  • 数列の極限
  • 二次関数の最大・最小
  • 二次方程式とグラフ
  • 二次方程式の判別式
  • 合成関数と逆関数

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