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順天堂大学/2019年度/前期A方式

順天堂大学 2019年 数学 第I問解答・解説

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1問題

順天堂大学2019年度第I問

I□\boxed{\mathrm{I}} \quad \squareに適する解答をマークせよ。ただし,同一問題で同じ記号の□\squareがある場合は同一の値が入る。問Iの解答はマークシートにマークする。マーク欄の文字はそれぞれ符号または数字1文字に対応する。分数形はそれ以上約分できない形,根号形は根号内の自然数が最小となる形で答える。   (1)(a) z=cos⁡2π7+isin⁡2π7,w=z+z2+z4\displaystyle z=\cos\frac{2\pi}{7}+i\sin\frac{2\pi}{7},\quad w=z+z^2+z^4とする。w+wˉ=アイ,w⋅wˉ=ウw+\bar w=\boxed{\text{アイ}},\quad w\cdot\bar w=\boxed{\text{ウ}}より, cos⁡2π7+cos⁡4π7+cos⁡8π7=エオカ,\displaystyle \cos\frac{2\pi}{7}+\cos\frac{4\pi}{7}+\cos\frac{8\pi}{7}=\frac{\boxed{\text{エオ}}}{\boxed{\text{カ}}}, sin⁡2π7+sin⁡4π7+sin⁡8π7=キク\displaystyle \sin\frac{2\pi}{7}+\sin\frac{4\pi}{7}+\sin\frac{8\pi}{7}=\frac{\sqrt{\boxed{\text{キ}}}}{\boxed{\text{ク}}} を得る。   (1)(b) α=−1+3i2,β=3−i2\displaystyle \alpha=\frac{-1+\sqrt{3}i}{2},\quad \beta=\frac{\sqrt{3}-i}{2}とすると, ∣α+β∣=ケ−コサ,∣α−β∣=シ+スセ(シ>ス)\displaystyle |\alpha+\beta|=\frac{\sqrt{\boxed{\text{ケ}}}-\sqrt{\boxed{\text{コ}}}}{\boxed{\text{サ}}},\quad |\alpha-\beta|=\frac{\sqrt{\boxed{\text{シ}}}+\sqrt{\boxed{\text{ス}}}}{\boxed{\text{セ}}} \quad(\boxed{\text{シ}}>\boxed{\text{ス}}) となる。γ\gammaの実部が正で,α,β,γ\alpha,\beta,\gammaが複素数平面上で正三角形となるとき, γ=ソ+タチ+ツ+テトi\displaystyle \gamma=\frac{\boxed{\text{ソ}}+\sqrt{\boxed{\text{タ}}}}{\boxed{\text{チ}}}+\frac{\boxed{\text{ツ}}+\sqrt{\boxed{\text{テ}}}}{\boxed{\text{ト}}}i である。   (2) 1から8までの8個の数から異なる数を選んで並べることにより,2桁以上4桁以下の正の整数をつくる。このようにつくられた正の整数の集合をAAとする。AAの要素であり,どの2つの桁の和も9にならない数からなる集合をA1A_1とする。AAの要素であり,3桁以下の数でどの2つの桁の和も9にならない数からなる集合をA2A_2とする。   1) x∈A1x\in A_1であることは,x∈A2x\in A_2であることのア\boxed{\text{ア}}である。   2) AAの要素の個数はイウエオ\boxed{\text{イウエオ}}個である。   3) A1A_1の要素の個数はカキク\boxed{\text{カキク}}個であり,A2A_2の要素の個数はケコサ\boxed{\text{ケコサ}}個である。   4) AAの要素で小さい方から数えて600番目の数はシスセソ\boxed{\text{シスセソ}}である。   ただし,ア\boxed{\text{ア}}は以下の中から選択せよ。   (a) 必要条件であるが,十分条件ではない   (b) 十分条件であるが,必要条件ではない   (c) 必要十分条件である   (d) 必要条件でも,十分条件でもない   (3) 下図は {x=sin⁡8θ,y=sin⁡6θ(0≦θ≦π)\begin{cases} x=\sin 8\theta,\\ y=\sin 6\theta \end{cases}\quad(0\leq\theta\leq\pi) で表されるリサージュ曲線LLで,下図の実線部分は点A(0,1)A(0,1)を通る曲線LLの一部である。また,点B(0,β)  (−1<β<0)B(0,\beta)\;(-1<\beta<0)はLL上の点である。

右向きと上向きの矢印がある座標軸に、実線と破線でリサージュ曲線が描かれている。原点には0、横軸の左右には−1と1、縦軸の下には−1が記され、縦軸上の上側の点がA、下側の点がBと表示されている。実線はAから左右に膨らんでBに集まる閉じた輪郭で、破線はその内外を交差して上下左右に弧を作っている。

点AAではθ=アイπ\displaystyle \theta=\frac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}}\piであり,BBでは小さい順にθ=ウエπ,オカπ\displaystyle \theta=\frac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{エ}}}\pi,\quad\frac{\boxed{\text{オ}}}{\boxed{\text{カ}}}\piで, β=キクケ\displaystyle \beta=\frac{\boxed{\text{キ}}\sqrt{\boxed{\text{ク}}}}{\boxed{\text{ケ}}} である。   実線で囲まれた図形のうちx≧0x\geq0となる部分の面積は,x(θ)=sin⁡8θ, y(θ)=sin⁡6θx(\theta)=\sin 8\theta,\ y(\theta)=\sin 6\thetaとすると, ∫β1x dy=∫btコ(sin⁡サθ+sin⁡シスθ) dθ\displaystyle \int_{\beta}^{1}x\,dy=\int_b^t\boxed{\text{コ}}\bigl(\sin\boxed{\text{サ}}\theta+\sin\boxed{\text{シス}}\theta\bigr)\,d\theta と表すことができる。ここでb=セソπ,t=アイπ\displaystyle b=\frac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソ}}}\pi,\quad t=\frac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}}\piである。よって実線で囲まれた図形全体の面積は タチツテ\displaystyle \frac{\boxed{\text{タチ}}\sqrt{\boxed{\text{ツ}}}}{\boxed{\text{テ}}} となる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(a) w+w̄
    -1
  • (1)(a) ww̄
    2
  • (1)(a) 余弦の和
    -1/2
  • (1)(a) 正弦の和
    7/2\sqrt{7}/2
  • (1)(b) |α+β|
    (6−2)/2(\sqrt{6}-\sqrt{2})/2
  • (1)(b) |α−β|
    (6+2)/2(\sqrt{6}+\sqrt{2})/2
  • (1)(b) γ
    (1+3)/2+(1+3)i/2(1+\sqrt{3})/2+(1+\sqrt{3})i/2
  • (2) 集合の所属関係
    A2⊂A1A_2\subset A_1\quad なので、x∈A1\quad x\in A_1\quad は x∈A2\quad x\in A_2\quad であるための必要条件だが十分条件ではない(選択肢 (a))。
  • (2) |A|
    2072
  • (2) |A₁|
    624
  • (2) |A₂|
    240
  • (2) 小さい方から600番目
    1874
  • (3) θ_A
    3π/43\pi/4
  • (3) θ_B(小さい順)
    5π/8, 7π/85\pi/8,\space{}7\pi/8
  • (3) β
    −2/2-\sqrt{2}/2
  • (3) 被積分関数
    3(sin⁡14θ+sin⁡2θ)3(\sin 14\theta+\sin 2\theta)
  • (3) b
    7π/87\pi/8
  • (3) t
    3π/43\pi/4
  • (3) 右側の面積
    62/76\sqrt{2}/7
  • (3) 全体の面積
    122/712\sqrt{2}/7

3解答

解答を見る途中式つきの解答

順天堂大学 2019 問I(独立A)

(1)(a)

z=cos⁡2π7+isin⁡2π7\displaystyle z=\cos\frac{2\pi}{7}+i\sin\frac{2\pi}{7} は z7=1, z≠1z^7=1,\ z\ne1 を満たすから、 z+z2+z3+z4+z5+z6=−1.z+z^2+z^3+z^4+z^5+z^6=-1. w=z+z2+z4w=z+z^2+z^4 とおくと、z8=zz^8=z より w2=z2+z4+z8+2(z3+z5+z6)=w+2(−1−w)=−2−w.\begin{aligned} w^2 &=z^2+z^4+z^8+2(z^3+z^5+z^6)\\ &=w+2(-1-w)=-2-w. \end{aligned} したがって w2+w+2=0w^2+w+2=0 である。係数は実数で、ww は非実数なので、w,wˉw,\bar w がこの二次方程式の2解である。解と係数の関係から w+wˉ=−1,wwˉ=2.w+\bar w=-1,\qquad w\bar w=2. よって Re⁡w=−12\displaystyle \operatorname{Re}w=-\frac12 である。また (Im⁡w)2=wwˉ−(Re⁡w)2=2−14=74.\displaystyle (\operatorname{Im}w)^2=w\bar w-(\operatorname{Re}w)^2 =2-\frac14=\frac74. sin⁡4π7=sin⁡3π7>sin⁡π7\displaystyle \sin\frac{4\pi}{7}=\sin\frac{3\pi}{7}>\sin\frac{\pi}{7} であり、sin⁡2π7>0\displaystyle \sin\frac{2\pi}{7}>0 なので Im⁡w=sin⁡2π7+sin⁡4π7+sin⁡8π7>0.\displaystyle \operatorname{Im}w =\sin\frac{2\pi}{7}+\sin\frac{4\pi}{7}+\sin\frac{8\pi}{7}>0. したがって cos⁡2π7+cos⁡4π7+cos⁡8π7=−12,sin⁡2π7+sin⁡4π7+sin⁡8π7=72.\displaystyle \cos\frac{2\pi}{7}+\cos\frac{4\pi}{7}+\cos\frac{8\pi}{7} =-\frac12,\qquad \sin\frac{2\pi}{7}+\sin\frac{4\pi}{7}+\sin\frac{8\pi}{7} =\frac{\sqrt7}{2}.

(1)(b)

α+β=3−12(1+i),α−β=−3+12(1−i).\displaystyle \alpha+\beta=\frac{\sqrt3-1}{2}(1+i),\qquad \alpha-\beta=-\frac{\sqrt3+1}{2}(1-i). 従って ∣α+β∣=3−12=6−22,∣α−β∣=3+12=6+22.\displaystyle |\alpha+\beta|=\frac{\sqrt3-1}{\sqrt2} =\frac{\sqrt6-\sqrt2}{2},\qquad |\alpha-\beta|=\frac{\sqrt3+1}{\sqrt2} =\frac{\sqrt6+\sqrt2}{2}.

α,β\alpha,\beta を結ぶ線分の中点を MM とし、d=β−αd=\beta-\alpha とする。正三角形の第3頂点は M±32id\displaystyle M\pm\frac{\sqrt3}{2}id である。ここで M=3−14(1+i),d=3+12(1−i)\displaystyle M=\frac{\sqrt3-1}{4}(1+i),\qquad d=\frac{\sqrt3+1}{2}(1-i) だから、 M+32id=1+32+i1+32,M−32id=−1−i.\displaystyle M+\frac{\sqrt3}{2}id=\frac{1+\sqrt3}{2} +i\frac{1+\sqrt3}{2},\qquad M-\frac{\sqrt3}{2}id=-1-i. 実部が正なのは前者なので γ=1+32+1+32i.\displaystyle \gamma=\frac{1+\sqrt3}{2}+\frac{1+\sqrt3}{2}i.

(2)

1) 必要条件・十分条件

A2⊂A1A_2\subset A_1 である。したがって x∈A2ならばx∈A1x\in A_2\text{ならば} x\in A_1 であり、x∈A1x\in A_1 は x∈A2x\in A_2 であるための必要条件である。一方、4桁の 12341234 は桁の和が9となる組を含まないため 1234∈A11234\in A_1 だが 1234∉A21234\notin A_2。よって十分条件ではない。選択肢は (a)。

2) AA の要素数

桁数ごとに、1〜8から重複なく並べるので ∣A∣=8P2+8P3+8P4=8⋅7+8⋅7⋅6+8⋅7⋅6⋅5=56+336+1680=2072.|A|={}_8P_2+{}_8P_3+{}_8P_4 =8\cdot7+8\cdot7\cdot6+8\cdot7\cdot6\cdot5 =56+336+1680=2072.

3) A1,A2A_1,A_2 の要素数

和が9となる相補な数字の組は (1,8), (2,7), (3,6), (4,5)(1,8),\ (2,7),\ (3,6),\ (4,5) の4組である。桁の和が9となる2数字を同時に使わないためには、各組から高々1個選べばよい。長さ kk の数字集合の選び方は (4k)2k\displaystyle \binom4k2^k 通りで、その並べ方は k!k! 通りである。よって ∣A1∣=∑k=24(4k)2kk!=48+192+384=624,\displaystyle |A_1|=\sum\limits _{k=2}^4\binom4k2^k k! =48+192+384=624, ∣A2∣=∑k=23(4k)2kk!=48+192=240.\displaystyle |A_2|=\sum\limits _{k=2}^3\binom4k2^k k! =48+192=240.

4) 小さい方から600番目

2桁と3桁の数は合わせて 8P2+8P3=56+336=392{}_8P_2+{}_8P_3=56+336=392 個なので、求める数は4桁の数の中で208番目である。同じ桁数なら整数の大小順は左からの桁の並び順である。

最初の桁が1の数は 7P3=210{}_7P_3=210 個あるので、208番目も最初の桁は1。2桁目を固定した各ブロックは 6P2=30{}_6P_2=30 個だから、208番目は2桁目が8のブロック内で28番目である。先頭が18のとき、3桁目ごとのブロックは5個ずつある。28番目は3桁目が7のブロック内で3番目となり、残る数字を小さい順に並べると3番目は4である。よって求める数は 18741874。

(3)

x=0x=0 なら sin⁡8θ=0\sin8\theta=0 なので、区間 0≦θ≦π0\leq\theta\leq\pi では θ=mπ/8\theta=m\pi/8(m=0,1,…,8m=0,1,\ldots,8)である。このとき y=sin⁡3mπ4.\displaystyle y=\sin\frac{3m\pi}{4}. これが1となるのは m=6m=6 だけなので、点 AA に対応するのは θ=3π/4\theta=3\pi/4。また −1<y<0-1<y<0 となるのは m=5,7m=5,7 であり、点 BB に対応する2つの値は 5π/8,7π/85\pi/8,7\pi/8、β=−2/2\beta=-\sqrt2/2 である。

x≧0x\geq0 側の実線境界は、θ=7π/8\theta=7\pi/8 の点 BB から θ=3π/4\theta=3\pi/4 の点 AA へたどる。実際、6π/8≦θ≦7π/86\pi/8\leq\theta\leq7\pi/8 では sin⁡8θ≧0\sin8\theta\geq0。また xdydθ=6sin⁡8θcos⁡6θ=3(sin⁡14θ+sin⁡2θ).\displaystyle x\frac{dy}{d\theta}=6\sin8\theta\cos6\theta =3\bigl(\sin14\theta+\sin2\theta\bigr). 従って右側部分の面積は ∫β1x dy=∫7π/83π/43(sin⁡14θ+sin⁡2θ) dθ=[−314cos⁡14θ−32cos⁡2θ]7π/83π/4=627.\displaystyle \begin{aligned} \int_{\beta}^{1}x\,dy &=\int_{7\pi/8}^{3\pi/4}3\bigl(\sin14\theta+\sin2\theta\bigr)\,d\theta\\ &=\left[-\frac{3}{14}\cos14\theta-\frac32\cos2\theta\right]_{7\pi/8}^{3\pi/4} =\frac{6\sqrt2}{7}. \end{aligned} 変換 θ↦π/2−θ\theta\mapsto\pi/2-\theta(必要なら周期 π\pi だけ移す)で xx は符号が反転し、yy は変わらない。よって図形は yy 軸対称で、全体の面積は右側部分の2倍、122/712\sqrt2/7。

最終解答(各小問の空欄)

- (1)(a): w+wˉ=−1, wwˉ=2w+\bar w=-1,\ w\bar w=2、cos和 −1/2-1/2、sin和 7/2\sqrt7/2。 - (1)(b): ∣α+β∣=(6−2)/2, ∣α−β∣=(6+2)/2|\alpha+\beta|=(\sqrt6-\sqrt2)/2,\ |\alpha-\beta|=(\sqrt6+\sqrt2)/2、γ=(1+3)/2+(1+3)i/2\gamma=(1+\sqrt3)/2+(1+\sqrt3)i/2。 - (2): 1) (a)、2) 20722072、3) ∣A1∣=624, ∣A2∣=240|A_1|=624,\ |A_2|=240、4) 18741874。 - (3): θA=3π/4\theta_A=3\pi/4、θB=5π/8,7π/8\theta_B=5\pi/8,7\pi/8、β=−2/2\beta=-\sqrt2/2、積分係数 33、正弦の角係数 14,214,2、b=7π/8b=7\pi/8、右側面積 62/76\sqrt2/7、全体の面積 122/712\sqrt2/7。

方法

複素数のべきと解と係数の関係、複素平面上の距離と正三角形、順列・組合せ、整数の桁数別の個数と辞書順による順位付け、媒介変数表示による面積積分を用いた。

issues

なし。

この問題で使う考え方

  • ド・モアブルの定理
  • 複素数の四則演算
  • 解と係数の関係
  • 複素数平面
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 命題と必要十分条件
  • 順列
  • 組合せ

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