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熊本大学/2020年度/前期

熊本大学 2020年 数学 第1問解答・解説

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1問題

熊本大学2020年度第1問

xyxy 平面上において,媒介変数 t(0≦t≦23π)\displaystyle t\left(0\leq t\leq\frac{2}{3}\pi\right) によって {x=sin⁡t,y=1−cos⁡3t\begin{cases}x=\sin t,\\ y=1-\cos 3t\end{cases} と表される曲線を CC とする。以下の問いに答えよ。  (問1)CC 上の点で xx 座標が最大になる点 PP と yy 座標が最大になる点 QQ の座標をそれぞれ求めよ。  (問2)CC 上の点 (12,1)\displaystyle \left(\frac{1}{2},1\right) における接線の方程式を求めよ。  (問3)CC と xx 軸で囲まれた図形の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

三角関数の範囲で座標の最大値を決め、媒介変数表示の微分で接線を求める。面積は媒介変数表示の定積分で計算する。

3解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

媒介変数の範囲は 0≦t≦2π3\displaystyle 0\leq t\leq \frac{2\pi}{3} である。

(問1) x=sin⁡tx=\sin t はこの区間で最大値 11 を t=π2\displaystyle t=\frac{\pi}{2} のときにとる。このとき y=1−cos⁡3π2=1\displaystyle y=1-\cos\frac{3\pi}{2}=1 だから、P=(1,1)P=(1,1) である。また、0≦3t≦2π0\leq 3t\leq 2\pi より cos⁡3t\cos 3t の最小値は −1-1 であり、これは 3t=π3t=\pi、すなわち t=π3\displaystyle t=\frac{\pi}{3} のときにとる。このとき x=sin⁡π3=32\displaystyle x=\sin\frac{\pi}{3}=\frac{\sqrt{3}}{2}、y=2y=2 だから、Q=(32,2)\displaystyle Q=\left(\frac{\sqrt{3}}{2},2\right) である。

(問2) x=12\displaystyle x=\frac12 となる tt は区間内では t=π6\displaystyle t=\frac{\pi}{6} であり、このとき y=1−cos⁡π2=1\displaystyle y=1-\cos\frac{\pi}{2}=1 である。媒介変数表示を微分すると dxdt=cos⁡t,dydt=3sin⁡3t.\displaystyle \frac{dx}{dt}=\cos t,\qquad \frac{dy}{dt}=3\sin 3t. t=π6\displaystyle t=\frac{\pi}{6} では dxdt=32≠0\displaystyle \frac{dx}{dt}=\frac{\sqrt{3}}{2}\ne0 なので、接線の傾きは dydx=dy/dtdx/dt=33/2=23.\displaystyle \frac{dy}{dx}=\frac{dy/dt}{dx/dt}=\frac{3}{\sqrt{3}/2}=2\sqrt{3}. よって、求める接線は y−1=23(x−12)\displaystyle y-1=2\sqrt{3}\left(x-\frac12\right)、すなわち y=23x+1−3y=2\sqrt{3}x+1-\sqrt{3} である。

(問3) y=1−cos⁡3t≧0y=1-\cos 3t\geq0 であり、曲線は t=0t=0 で (0,0)(0,0)、t=2π3\displaystyle t=\frac{2\pi}{3} で (32,0)\displaystyle \left(\frac{\sqrt{3}}2,0\right) に達する。x=sin⁡tx=\sin t は 0≦t≦π2\displaystyle 0\leq t\leq\frac{\pi}{2} で増加し、その後 2π3\displaystyle \frac{2\pi}{3} まで減少する。したがって、曲線をたどる向きに沿う ∫y dx\displaystyle \int y\,dx では、後半の減少部分が下側の境界の面積を差し引き、囲まれた図形の面積になる。よって S=∫02π/3ydxdt dt=∫02π/3(1−cos⁡3t)cos⁡t dt.\displaystyle S=\int_0^{2\pi/3}y\frac{dx}{dt}\,dt=\int_0^{2\pi/3}(1-\cos3t)\cos t\,dt. 積和公式 cos⁡3tcos⁡t=12(cos⁡4t+cos⁡2t)\displaystyle \cos3t\cos t=\frac12(\cos4t+\cos2t) を用いると S=[sin⁡t−18sin⁡4t−14sin⁡2t]02π/3=9316.\displaystyle S=\left[\sin t-\frac18\sin4t-\frac14\sin2t\right]_0^{2\pi/3}=\frac{9\sqrt{3}}{16}.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の周期・グラフ
  • 三角関数の微分
  • 曲線の接線
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積
  • 曲線の媒介変数表示

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