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熊本大学/2020年度/前期

熊本大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

熊本大学2020年度第3問

以下の問いに答えよ。

(問1)xx が自然数のとき,x2x^{2} を5で割ったときの余りは 0,1,40,1,4 のいずれかであることを示せ。

(問2)x2+5y2=2z2x^{2}+5y^{2}=2z^{2} を満たす自然数 x,y,zx,y,z の組は存在しないことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1
    余りは0,1,4のいずれか。
  • 問2
    正の自然数解(x,y,z)は存在しない。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(問1) 自然数 xx を5で割った余りを rr とすると、r=0,1,2,3,4r=0,1,2,3,4 のいずれかである。各場合の平方の余りは r2≡0,1,4,4,1(mod5)r^2\equiv 0,1,4,4,1\pmod{5} となるから、x2x^2 を5で割った余りは 0,1,40,1,4 のいずれかである。

(問2) 正の自然数解 (x,y,z)(x,y,z) があると仮定し、その中で zz が最小のものを選ぶ。問1より平方の5による余りは 0,1,40,1,4 である。一方、2z22z^2 の余りは 0,2,30,2,3 のいずれかだから、 x2≡2z2(mod5)x^2\equiv 2z^2\pmod{5} が成り立つには両辺の余りがともに0でなければならない。よって 5∣x5\mid x かつ 5∣z5\mid z。x=5a, z=5cx=5a,\ z=5c とおくと、元の式を5で割って 5a2+y2=10c25a^2+y^2=10c^2 を得る。この式を5で割った余りで考えると y2≡0(mod5)y^2\equiv0\pmod{5} なので、5∣y5\mid y。y=5by=5b とすれば、元の式を25で割って a2+5b2=2c2a^2+5b^2=2c^2 となる。ここで a,b,ca,b,c は正の自然数であり、c=z/5<zc=z/5<z。これは zz の最小性に矛盾する。したがって、そのような自然数解は存在しない。

平方の5による剰余を列挙する。問2ではx²と2z²の剰余が一致できるのは0だけであるためx,zは5の倍数。式を使ってyも5の倍数とし、三変数を5で割った正の自然数解から最小zに矛盾を導く。

この問題で使う考え方

  • 合同式による剰余比較
  • 背理法
  • 最小性を用いる無限降下法

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