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愛媛大学/2023年度/前期

愛媛大学 2023年 数学 第5問解答・解説

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1問題

愛媛大学2023年度第5問

(理学部、医学部、工学部工学科理型入試(社会デザインコースを除く)) 以下の問いに答えよ。

(1) 数列 {an}\{a_{n}\} が a1=2,an+1=an2+2(n=1,2,3,⋯ )a_{1}=2,\qquad a_{n+1}=a_{n}^{2}+2\quad(n=1,2,3,\cdots) を満たすとする。mm を自然数とするとき、a2ma_{2m} は6の倍数であることを示せ。

(2) 正の実数 aa に関する次の命題の真偽を答えよ。また、真であるときは証明を与え、偽であるときは反例をあげよ。ただし、2\sqrt{2} は無理数であることを用いてよい。

(i) aa が自然数ならば a\sqrt{a} は無理数である。

(ii) aa が自然数ならば a+2\sqrt{a}+\sqrt{2} は無理数である。

(3) ii を虚数単位とする。複素数平面において、点 zz が、2点 0,i0,i を結ぶ線分の垂直二等分線上を動くとき、 w=2z−1iz+1\displaystyle w=\frac{2z-1}{iz+1} を満たす点 ww のえがく図形を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 全ての自然数mで 6∣a2m\quad 6\mid a_{2m}\quad 。 (2)(i) 偽(反例 a=1\quad a=1\quad )。(ii) 真。 (3) 中心 −1\quad -1\quad 、半径 5\quad \sqrt5\quad の円 ∣w+1∣=5\quad |w+1|=\sqrt5\quad から w=−2i\quad w=-2i\quad を除いた図形。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) まず全ての ana_n が偶数である。a1=2a_1=2 は偶数であり、an=2ka_n=2k なら an+1=an2+2=4k2+2=2(2k2+1)a_{n+1}=a_n^2+2=4k^2+2=2(2k^2+1) も偶数だから、帰納法で示される。次に a2ma_{2m} が3の倍数であることを mm について示す。基礎として a2=22+2=6a_2=2^2+2=6。a2m=3pa_{2m}=3p と仮定すると a2m+1=9p2+2=3q+2a_{2m+1}=9p^2+2=3q+2 と書けるので、 a2m+2=(3q+2)2+2=9q2+12q+6=3(3q2+4q+2).a_{2m+2}=(3q+2)^2+2=9q^2+12q+6=3(3q^2+4q+2). よって a2m+2a_{2m+2} は3の倍数。帰納法で全ての a2ma_{2m} は3の倍数であり、既に偶数でもあるから6の倍数である。

(2)(i) 偽。a=1a=1 は自然数だが a=1\sqrt a=1 は有理数である。

(ii) aa を自然数とし、a+2=r\sqrt a+\sqrt2=r が有理数であると仮定する。すると 2r2=r2+2−a.2r\sqrt2=r^2+2-a. もし r=0r=0 なら元の式は a+2=0\sqrt a+\sqrt2=0 となり、左辺が正であることに反する。よって r≠0r\ne0 であり、上式から 2=r2+2−a2r は有理数となる,\displaystyle \sqrt2=\frac{r^2+2-a}{2r}\text{ は有理数となる}, これは 2\sqrt2 が無理数であることに矛盾する。従って和は無理数。

(3) 垂直二等分線上では zz は0と ii から等距離なので ∣z∣=∣z−i∣|z|=|z-i|。与式を zz について解くと z=w+12−iw,z−i=1−2i2−iw.\displaystyle z=\frac{w+1}{2-iw},\qquad z-i=\frac{1-2i}{2-iw}. したがって等距離条件は ∣w+1∣=∣1−2i∣=5.|w+1|=|1-2i|=\sqrt5. これは中心 −1-1、半径 5\sqrt5 の円を表す。ただし 2−iw=02-iw=0 に対応する w=−2iw=-2i では有限の zz が存在しない。この点は円上にあり、他の円周上の点では逆式が定義されるため、軌跡はこの円から w=−2iw=-2i を除いた図形である。

漸化式の剰余と偶奇を帰納法で調べた。(2)は具体的反例と背理法で判定する。(3)は等距離条件を逆変換で移し、分母が0になる値を到達しない点として除いた。

この問題で使う考え方

  • 数学的帰納法
  • 合同式
  • 反例
  • 背理法
  • 分数一次変換

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