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千葉大学/2015年度

千葉大学 2015年 数学 第7問解答・解説

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1問題

千葉大学2015年度第7問

bとcを b^2 + 4c > 0 を満たす実数として, xに関する2次方程式 x^2 - bx - c = 0 の相異なる解をα, βとする。数列{a_n}を a_n = α^(n-1) + β^(n-1) (n = 1, 2, 3, ...) により定める。このとき, つぎの問いに答えよ。

(1) 数列{a_n}は漸化式 a_(n+2) = b a_(n+1) + c a_n (n = 1, 2, 3, ...) を満たすことを示せ。

(2) 数列{a_n}の項a_nがすべて整数であるための必要十分条件は, b, cがともに整数であることである。これを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (∀n≧1, an∈Z)  ⟺  b,c∈Z.\left(\forall n\geq1,\space{}a_n\in\mathbb Z\right)\iff b,c\in\mathbb Z.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) α\alpha と β\beta は x2−bx−c=0x^2-bx-c=0 の解だから α2=bα+c,β2=bβ+c.\alpha^2=b\alpha+c,\qquad \beta^2=b\beta+c. 各式にそれぞれ αn−1\alpha^{n-1}、βn−1\beta^{n-1} を掛けて加えると、n≧1n\geq1 に対して αn+1+βn+1=b(αn+βn)+c(αn−1+βn−1).\alpha^{n+1}+\beta^{n+1} =b(\alpha^n+\beta^n)+c(\alpha^{n-1}+\beta^{n-1}). 数列の定義から、これは an+2=ban+1+cana_{n+2}=b a_{n+1}+c a_n を意味する。

(2) まず必要性を示す。解と係数の関係により α+β=b\alpha+\beta=b、αβ=−c\alpha\beta=-c なので a2=b,a3=α2+β2=b2+2c.a_2=b,\qquad a_3=\alpha^2+\beta^2=b^2+2c. すべての ana_n が整数なら b=a2b=a_2 は整数であり、m=2c=a3−b2m=2c=a_3-b^2 も整数である。(1) の漸化式を用いると a4=ba3+ca2=b3+3bc,a_4=b a_3+c a_2=b^3+3bc, a5=ba4+ca3=b4+4b2c+2c2=b4+2b2m+m22.\displaystyle a_5=b a_4+c a_3=b^4+4b^2c+2c^2 =b^4+2b^2m+\frac{m^2}{2}. a5,b,ma_5,b,m は整数なので m2/2m^2/2 も整数、すなわち m2m^2 は偶数である。整数 mm の平方が偶数なら mm も偶数だから c=m/2c=m/2 は整数である。

逆に b,cb,c が整数なら a1=2a_1=2、a2=ba_2=b は整数である。(1) の漸化式で、連続する二項が整数なら次の項も整数となる。したがって帰納法によりすべての n≧1n\geq1 について ana_n は整数である。以上から、必要十分条件は b,cb,c がともに整数であること。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式の解と係数の関係
  • 漸化式の導出
  • 整数の偶奇
  • 数学的帰納法

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