本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

広島大学/2014年度/前期

広島大学 2014年 数学 第4問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

広島大学2014年度第4問

α>1\alpha>1とする。数列{an}\{a_n\}をa1=α,an+1=2anan+1(n=1,2,3,…)\displaystyle a_1=\alpha,\qquad a_{n+1}=\sqrt{\frac{2a_n}{a_n+1}}\quad(n=1,2,3,\ldots)によって定める。次の不等式が成り立つことを証明せよ。

(1) an>1(n=1,2,3,…)a_n>1\quad(n=1,2,3,\ldots)  (2) x−1≦12(x−1)(ただし,x≧0とする。)\displaystyle \sqrt{x}-1\leq\frac{1}{2}(x-1)\quad(\text{ただし,}x\geq0\text{とする。})   (3) an−1≦(14)n−1(α−1)(n=1,2,3,…)\displaystyle a_n-1\leq\left(\frac{1}{4}\right)^{n-1}(\alpha-1)\quad(n=1,2,3,\ldots)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1)は漸化式に関する数学的帰納法で示す。(2)は差を平方に変形する。(3)では(1)を使って(2)を漸化式に適用し、一段ごとの評価を得てから数学的帰納法で示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1), (2), (3) の各不等式は成り立つ。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)n=1ではa1=α>1である。an>1と仮定すると、an+1>0かつ2an>an+1だから、2anan+1>1である。したがってan+1=2anan+1>1となる。よって数学的帰納法により、すべての正整数nについてan>1である。(2)x≧0よりxが定まり、12(x−1)−(x−1)=12(x−1)2≧0である。よってx−1≦12(x−1)である。等号はx=1のとき成立する。(3)(1)よりan>1なので、x=2anan+1>0に(2)を適用できる。漸化式からan+1−1=2anan+1−1≦12(2anan+1−1)=an−12(an+1)≦14(an−1),ここで最後の不等式はan+1>2かつan−1>0による。n=1ではa1−1=α−1である。an−1≦(14)n−1(α−1)と仮定すると、an+1−1≦14(an−1)≦(14)n(α−1).したがって数学的帰納法により、すべての正整数nについてan−1≦(14)n−1(α−1)である。\displaystyle \text{(1)}\quad n=1\text{では}a_1=\alpha>1\text{である。}a_n>1\text{と仮定すると、}a_n+1>0\text{かつ}2a_n>a_n+1\text{だから、}\frac{2a_n}{a_n+1}>1\text{である。したがって}a_{n+1}=\sqrt{\frac{2a_n}{a_n+1}}>1\text{となる。よって数学的帰納法により、すべての正整数}n\text{について}a_n>1\text{である。}\quad \text{(2)}\quad x\geq0\text{より}\sqrt{x}\text{が定まり、}\frac12(x-1)-(\sqrt{x}-1)=\frac12(\sqrt{x}-1)^2\geq0\text{である。よって}\sqrt{x}-1\leq\frac12(x-1)\text{である。等号は}x=1\text{のとき成立する。}\quad \text{(3)}\quad \text{(1)より}a_n>1\text{なので、}x=\frac{2a_n}{a_n+1}>0\text{に(2)を適用できる。漸化式から}\begin{aligned}a_{n+1}-1&=\sqrt{\frac{2a_n}{a_n+1}}-1\\&\leq\frac12\left(\frac{2a_n}{a_n+1}-1\right)\\&=\frac{a_n-1}{2(a_n+1)}\\&\leq\frac14(a_n-1),\end{aligned}\text{ここで最後の不等式は}a_n+1>2\text{かつ}a_n-1>0\text{による。}n=1\text{では}a_1-1=\alpha-1\text{である。}a_n-1\leq\left(\frac14\right)^{n-1}(\alpha-1)\text{と仮定すると、}\begin{aligned}a_{n+1}-1&\leq\frac14(a_n-1)\\&\leq\left(\frac14\right)^n(\alpha-1).\end{aligned}\text{したがって数学的帰納法により、すべての正整数}n\text{について}a_n-1\leq\left(\frac14\right)^{n-1}(\alpha-1)\text{である。}

この問題で使う考え方

  • 等式・不等式の証明
  • 漸化式
  • 数学的帰納法

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。