(1) 点 P(1,0) の像は P1=(a,−2) であり、さらに P2=A(a−2)=(a2−4−2a−2b) である。P が線分 P1P2 の中点だから、座標ごとに a+(a2−4)=2,−2+(−2a−2b)=0 を得る。よって a2+a−6=0,a+b=−1. 前者は (a+3)(a−2)=0 と因数分解できる。a>0 より a=2、したがって b=−3 である。このとき A=(2−22−3),P1=(2,−2).
(2) OP=(1,0) より (v1,v2)=c(1,0)+(2,−2)=(c+2,−2). これを A(v1,v2)T=(v1,v2)T に代入すると (2−22−3)(c+2−2)=(c+2−2), すなわち (2c−2c+2)=(c+2−2). 第1成分から c=2 を得る。この値は第2成分も満たす。よって c=2 であり、(v1,v2)=(4,−2) である。
(3) P1=(2,−2) だから (w1,w2)=PP1=(2,−2)−(1,0)=(1,−2). まず A(w1w2)=(2−22−3)(1−2)=(−24)=−2(w1w2). n=1 で主張は成立する。n=k で Ak(w1w2)=(−2)k(w1w2) が成立すると仮定すると、 Ak+1(w1w2)=A(Ak(w1w2))=(−2)kA(w1w2)=(−2)k+1(w1w2). したがって数学的帰納法により、すべての自然数 n で成り立つ。なお、自然数に 0 を含める場合も、n=0 では両辺が (w1,w2)T となる。
(4) OP=s(v1,v2)+t(w1,w2) に成分を代入すると (1,0)=s(4,−2)+t(1,−2) より 4s+t=1,s+t=0. したがって t=−s であり、3s=1 から s=31,t=−31. また (2) より A(v1,v2)T=(v1,v2)T なので、繰り返し適用して An(v1,v2)T=(v1,v2)T である。以上と (3) を用いると An(10)=An(31(v1v2)−31(w1w2))=31(v1v2)−3(−2)n(w1w2)=31(4−2)−3(−2)n(1−2)=34−(−2)n32(−2)n−2. この式は n=0 とする場合にも (1,0)T を与える。