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日本大学/2014年度/2月8日

日本大学 2014年 数学 第1問解答・解説

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1問題

日本大学2014年度第1問

以下の設問 (1)〜(8) については、答えだけを解答欄に書きなさい。

(1) mm を定数とする。2次関数 y=x2−2mx+5m+6y=x^{2}-2mx+5m+6 のグラフと xx 軸の負の部分が異なる2点で交わるとき、定数 mm のとり得る値の範囲を求めなさい。

(2) 放物線 y=x2−x+2y=x^{2}-x+2 を xx 軸方向に 12\displaystyle \frac{1}{2}、yy 軸方向に −12\displaystyle -\frac{1}{2} だけ平行移動して得られる放物線と直線 y=xy=x の共有点の座標を求めなさい。

(3) 赤玉5個と白玉4個、合計9個の玉が入っている袋から4個の玉を同時に取り出すとき、赤玉が2個、かつ、白玉が2個である確率を求めなさい。

(4) 座標平面上に3点 A(−2,3),B(1,4),C(5,6)A(-2,3), B(1,4), C(5,6) をとり、線分 ABAB と線分 BCBC を引く。ABAB の垂直2等分線を ll、BCBC の垂直2等分線を mm とするとき、ll と mm の交点の座標を求めなさい。

(5) a1=1,an+1=2an3an+1,(n=1,2,3,…)\displaystyle a_{1}=1,\quad a_{n+1}=\frac{2a_{n}}{3a_{n}+1},\quad(n=1,2,3,\ldots) で定められる数列 {an}\{a_{n}\} の一般項を求めなさい。

(6) (16)150\displaystyle \left(\frac{1}{6}\right)^{150} を小数で表したとき、小数第何位に初めて0でない数字が現れるか。ただし、log⁡102=0.3010,log⁡103=0.4771\log_{10}2=0.3010,\quad\log_{10}3=0.4771 とする。

(7) 原点 OO の座標平面上に2点 A(4,−3),B(2,5)A(4,-3), B(2,5) をとり、三角形 OABOAB を作る。辺 OAOA を 2:12:1 に内分する点を CC、辺 OBOB を 3:23:2 に内分する点を DD とする。線分 BCBC と線分 ADAD を引き、その2つの線分の交点を EE とするとき、OE→\overrightarrow{OE} を求めなさい。答えは成分で表しなさい。

(8) 2次行列 A=(1−221)A=\begin{pmatrix}1&-2\\2&1\end{pmatrix} と自然数 nn に対して、AA の nn 乗 AnA^{n} を考える。(xnyn)=An(11)\begin{pmatrix}x_{n}\\y_{n}\end{pmatrix}=A^{n}\begin{pmatrix}1\\1\end{pmatrix} とおくとき、(xn)2+(yn)2(x_{n})^{2}+(y_{n})^{2} を nn を用いた式で表しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各小問について高校数学の基本事項を用いて解く。根の条件、平行移動と連立、組合せによる確率、座標上の直線、逆数変換による漸化式、常用対数、内分点と成分計算、行列の成分作用を順に用い、結論は代入や距離・初項で検算した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) −65<m<−1,\displaystyle (1)\space{}-\frac{6}{5}<m<-1,
    (2) (32,32),\displaystyle (2)\space{}\left(\frac{3}{2},\frac{3}{2}\right),
    (3) 1021,\displaystyle (3)\space{}\frac{10}{21},
    (4) (-9,29),
    (5) an=2n−13⋅2n−1−2,\displaystyle (5)\space{}a_n=\frac{2^{n-1}}{3\cdot2^{n-1}-2},
    (6) 小数第117位,
    (7) OE→=(229,13),\displaystyle (7)\space{}\overrightarrow{OE}=\left(\frac{22}{9},\frac{1}{3}\right),
    (8) 2⋅5n(8)\space{}2\cdot5^n

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 方程式 x2−2mx+5m+6=0x^{2}-2mx+5m+6=0 の2解が負で異なるための条件を調べる。解の和は 2m2m、積は 5m+65m+6 なので、2解が負であるには 2m<02m<0 かつ 5m+6>05m+6>0 が必要である。また判別式は D=4m2−4(5m+6)=4(m−6)(m+1)D=4m^{2}-4(5m+6)=4(m-6)(m+1) であり、異なる実数解となる条件は D>0D>0 である。したがって m<0, m>−65, (m−6)(m+1)>0\displaystyle m<0,\ m>-\frac65,\ (m-6)(m+1)>0 を同時に満たす必要があり、最後の不等式から m<−1m<-1 または m>6m>6 だから、求める範囲は −65<m<−1\displaystyle -\frac65<m<-1 である。この範囲では和が負、積が正、判別式が正なので、条件も十分に満たす。

(2) 平行移動後の放物線上の点 (x,y)(x,y) を移動前の座標に戻すと (x−12,y+12)\displaystyle (x-\frac12,y+\frac12) である。よって放物線の式は y+12=(x−12)2−(x−12)+2\displaystyle y+\frac12=(x-\frac12)^2-(x-\frac12)+2、すなわち y=x2−2x+94\displaystyle y=x^2-2x+\frac94 となる。直線 y=xy=x との共有点では x=x2−2x+94\displaystyle x=x^2-2x+\frac94 より (x−32)2=0\displaystyle (x-\frac32)^2=0 だから、共有点は (32,32)\displaystyle (\frac32,\frac32) である。

(3) 4個の取り出し方は全部で (94)\displaystyle \binom94 通りである。赤玉2個、白玉2個となる取り出し方は (52)(42)\displaystyle \binom52\binom42 通りなので、確率は (52)(42)(94)=10⋅6126=1021\displaystyle \frac{\binom52\binom42}{\binom94}=\frac{10\cdot6}{126}=\frac{10}{21} である。

(4) 線分 ABAB の中点は (−12,72)\displaystyle (-\frac12,\frac72)、傾きは 13\displaystyle \frac13 なので、その垂直二等分線 ll は傾き −3-3 をもち、y−72=−3(x+12)\displaystyle y-\frac72=-3(x+\frac12)、すなわち y=−3x+2y=-3x+2 である。線分 BCBC の中点は (3,5)(3,5)、傾きは 12\displaystyle \frac12 なので、その垂直二等分線 mm は y−5=−2(x−3)y-5=-2(x-3)、すなわち y=−2x+11y=-2x+11 である。両式を連立すると x=−9, y=29x=-9,\ y=29 を得る。検算として、点 (−9,29)(-9,29) から A,B,CA,B,C までの距離の2乗はいずれも 725725 であり、求めた点は3頂点から等距離にある。

(5) 漸化式から an>0a_n>0 がすべての nn で成り立つ。そこで bn=1an\displaystyle b_n=\frac1{a_n} とおくと、b1=1b_1=1 であり、bn+1=3an+12an=32+12bn\displaystyle b_{n+1}=\frac{3a_n+1}{2a_n}=\frac32+\frac12b_n となる。したがって bn+1−3=12(bn−3)\displaystyle b_{n+1}-3=\frac12(b_n-3) であるから、bn−3=(b1−3)(12)n−1=−2(12)n−1\displaystyle b_n-3=(b_1-3)(\frac12)^{n-1}=-2(\frac12)^{n-1}、すなわち bn=3−22−nb_n=3-2^{2-n} である。よって an=1bn=2n−13⋅2n−1−2\displaystyle a_n=\frac1{b_n}=\frac{2^{n-1}}{3\cdot2^{n-1}-2} となる。n=1n=1 を代入すると a1=1a_1=1 であり、漸化式から得られる a2=12\displaystyle a_2=\frac12 もこの式と一致する。

(6) 常用対数をとると log⁡10((16)150)=−150(log⁡102+log⁡103)=−150(0.3010+0.4771)=−116.715\displaystyle \log_{10}( (\frac16)^{150})=-150(\log_{10}2+\log_{10}3)=-150(0.3010+0.4771)=-116.715 である。したがって 10−117<(16)150<10−116\displaystyle 10^{-117}< (\frac16)^{150}<10^{-116} となる。よって小数表示では小数第117位の桁に初めて0でない数字が現れる。

(7) 内分比より OC→=23OA→\displaystyle \overrightarrow{OC}=\frac23\overrightarrow{OA}、OD→=35OB→\displaystyle \overrightarrow{OD}=\frac35\overrightarrow{OB} なので、C=(83,−2)\displaystyle C=(\frac83,-2)、D=(65,3)\displaystyle D=(\frac65,3) である。交点 EE を E=B+s(C−B)=A+t(D−A)E=B+s(C-B)=A+t(D-A) と表すと、C−B=(23,−7)\displaystyle C-B=(\frac23,-7)、D−A=(−145,6)\displaystyle D-A=(-\frac{14}{5},6) から 23s+145t=2\displaystyle \frac23s+\frac{14}{5}t=2、7s+6t=87s+6t=8 を得る。これを解くと s=23, t=59\displaystyle s=\frac23,\ t=\frac59 であるから、E=B+23(C−B)=(229,13)\displaystyle E=B+\frac23(C-B)=(\frac{22}{9},\frac13) となる。したがって OE→=(229,13)\displaystyle \overrightarrow{OE}=(\frac{22}{9},\frac13) である。なお 0≦s,t≦10\le s,t\le1 なので、この点は線分 BCBC と線分 ADAD の双方上にある。

(8) (xn+1yn+1)=A(xnyn)\displaystyle \binom{x_{n+1}}{y_{n+1}}=A\binom{x_n}{y_n} から xn+1=xn−2ynx_{n+1}=x_n-2y_n、yn+1=2xn+yny_{n+1}=2x_n+y_n である。従って xn+12+yn+12=(xn−2yn)2+(2xn+yn)2=5(xn2+yn2)x_{n+1}^2+y_{n+1}^2=(x_n-2y_n)^2+(2x_n+y_n)^2=5(x_n^2+y_n^2) となる。n=0n=0 では (x0,y0)=(1,1)(x_0,y_0)=(1,1) なので x02+y02=2x_0^2+y_0^2=2 であり、これを nn 回用いて xn2+yn2=2⋅5nx_n^2+y_n^2=2\cdot5^n を得る。

この問題で使う考え方

  • 二次関数のグラフと頂点
  • 二次方程式とグラフ
  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 組合せ
  • 確率の基本法則
  • 直線の方程式
  • 座標による距離

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