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東邦大学/2007年度/科 一般

東邦大学 2007年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東邦大学2007年度第1問

以下の各問に答えよ。解答は解答用マークシートに記入せよ(記入方法については,表紙の「解答用マークシートの記入方法」に従うこと)。

(1) 各位の数字の和が6になる3桁の自然数の個数は アイ\boxed{\text{アイ}} 個である。

(2) 2次方程式の1つの解を 41−i\displaystyle \frac{4}{1-i} とする。ただし i=−1i=\sqrt{-1} である。このとき2つの解をそれぞれ α,β\alpha,\beta とすれば, 1α3+1β3=ウエオカ\displaystyle \frac{1}{\alpha^{3}}+\frac{1}{\beta^{3}}=\frac{\boxed{\text{ウエ}}}{\boxed{\text{オカ}}} である。

(3) △ABC\triangle ABC において,AB=23, BC=6, CA=3+3AB=2\sqrt{3},\ BC=\sqrt{6},\ CA=3+\sqrt{3} であるとき, ∠B=キクケπ\displaystyle \angle B=\frac{\boxed{\text{キ}}}{\boxed{\text{クケ}}}\pi ラジアンである。

(4) 放物線 y=x2+2x+1y=x^{2}+2x+1 の頂点を AA,放物線 y=x2−2x+2y=x^{2}-2x+2 の頂点を BB とし,両放物線の交点を CC とする。3点 A,B,CA,B,C を通る放物線と yy 軸の交点の座標は (0,コサ)\displaystyle (0,\frac{\boxed{\text{コ}}}{\boxed{\text{サ}}}) である。

(5) aa を定数,tt を −1-1 と異なる実数とする。3次関数 y=(1+t)x3+2(a−3t)x2+(a2+8t)xy=(1+t)x^{3}+2(a-3t)x^{2}+(a^{2}+8t)x のグラフが,tt の値にかかわらず通る3定点をそれぞれ A,B,CA,B,C とする。A,B,CA,B,C が一直線上にあるとき,a=シスa=\boxed{\text{シス}} である。

(6) xyzxyz 空間に4点 A(6,6,8),B(3,15,2),C(−1,9,12),D(11,5,3)A(6,6,8), B(3,15,2), C(-1,9,12), D(11,5,3) がある。3点 A,B,CA,B,C を通る平面と xyxy 平面とが交わる線上の点を PP としたとき,線分 PDPD の長さの最小値は セソ\sqrt{\boxed{\text{セソ}}} である。

(7) E=(1001),J=(0−110)E=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix},\quad J=\begin{pmatrix}0&-1\\1&0\end{pmatrix} とする。このとき, (E+J)9=タチE+ツテJ(E+J)^{9}=\boxed{\text{タチ}}E+\boxed{\text{ツテ}}J である。

(8) log⁡2(x+x2−2)−log⁡2(x−x2−2)=3\log_{2}(x+\sqrt{x^{2}-2})-\log_{2}(x-\sqrt{x^{2}-2})=3 であるとき, x=トナ\displaystyle x=\frac{\boxed{\text{ト}}}{\boxed{\text{ナ}}} である。

(9) tt が実数値をとって変化するとき,次の式で示される点 (x,y)(x,y) の全体に点 (0,1)(0,1) を加えて表される曲線を CC とする。 {x=1t+1,y=1−1t2+2t+2\displaystyle \begin{cases} x=\dfrac{1}{t+1},\\[3pt] y=1-\dfrac{1}{t^{2}+2t+2} \end{cases} CC の接線の傾きの最大値は ニヌネ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{ニ}}\sqrt{\boxed{\text{ヌ}}}}{\boxed{\text{ネ}}} である。

(10) ∫0111+x2 dx\displaystyle\int_{0}^{1}\frac{1}{\sqrt{1+x^{2}}}\,dx の値を α\alpha とすると,eα=ノ+ハe^{\alpha}=\boxed{\text{ノ}}+\sqrt{\boxed{\text{ハ}}} である。ただし,ee は自然対数の底である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各空欄を順に計算した。数え上げと複素数計算、余弦定理、放物線上の点の条件、係数比較と座標、空間の距離、行列の成分漸化式、対数の定義域、媒介変数消去後の微分、対数関数の原始関数を用いた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • アイ=21;ウエオカ=−116;∠B=712π;(0,32);a=−3;17;16E+16J;x=94;338;eα=1+2.\displaystyle =21;\quad \frac{\text{ウエ}}{\text{オカ}}=-\frac1{16};\quad \angle B=\frac7{12}\pi;\quad (0,\frac32);\quad a=-3;\quad \sqrt{17};\quad 16E+16J;\quad x=\frac94;\quad \frac{3\sqrt3}{8};\quad e^\alpha=1+\sqrt2.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 3桁の自然数を abc‾\overline{abc} とする。a≧1a\ge1 なので a′=a−1a'=a-1 とおけば、a′,b,ca',b,c は0以上の整数で a′+b+c=5a'+b+c=5 を満たす。この非負整数解の個数は、5個の同じものを3組に分ける場合の数 7C2=7⋅62=21\displaystyle {}_7C_2=\frac{7\cdot6}{2}=21 である。各位はすべて9以下という条件も自動的に満たす。よって答えは21個である。

(2) 係数が実数の二次方程式なので、41−i=2+2i\displaystyle \frac{4}{1-i}=2+2i が解なら、その共役 2−2i2-2i も解である。よって 1α3+1β3=1(2+2i)3+1(2−2i)3.\displaystyle \frac1{\alpha^3}+\frac1{\beta^3}=\frac1{(2+2i)^3}+\frac1{(2-2i)^3}. 12+2i=1−i4\displaystyle \frac1{2+2i}=\frac{1-i}{4}、12−2i=1+i4\displaystyle \frac1{2-2i}=\frac{1+i}{4} であり、 (1−i4)3=−1−i32,(1+i4)3=−1+i32.\displaystyle \left(\frac{1-i}{4}\right)^3=\frac{-1-i}{32},\qquad \left(\frac{1+i}{4}\right)^3=\frac{-1+i}{32}. したがって和は −232=−116\displaystyle -\frac{2}{32}=-\frac1{16} である。

(3) 余弦定理より cos⁡B=AB2+BC2−CA22 AB BC=12+6−(3+3)22⋅23⋅6=1−322=2−64.\displaystyle \cos B=\frac{AB^2+BC^2-CA^2}{2\,AB\,BC} =\frac{12+6-(3+\sqrt3)^2}{2\cdot2\sqrt3\cdot\sqrt6} =\frac{1-\sqrt3}{2\sqrt2}=\frac{\sqrt2-\sqrt6}{4}. 加法定理から cos⁡7π12=cos⁡(π3+π4)=2−64\displaystyle \cos\frac{7\pi}{12}=\cos(\frac\pi3+\frac\pi4)=\frac{\sqrt2-\sqrt6}{4} である。三角形の内角は0とπ\piの間にあり、この余弦値は負なので B=7π12\displaystyle B=\frac{7\pi}{12} である。

(4) 二つの放物線の頂点は、それぞれ A=(−1,0)A=(-1,0)、B=(1,1)B=(1,1) である。交点Cは x2+2x+1=x2−2x+2ならばx=14,y=(54)2=2516\displaystyle x^2+2x+1=x^2-2x+2\quad\text{ならば}\quad x=\frac14,\qquad y=\left(\frac54\right)^2=\frac{25}{16} より C=(14,2516)\displaystyle C=(\frac14,\frac{25}{16}) である。A、B、Cを通る放物線を y=ux2+vx+wy=ux^2+vx+w とすると u−v+w=0,u+v+w=1,u16+v4+w=2516.\displaystyle u-v+w=0,\quad u+v+w=1,\quad \frac{u}{16}+\frac{v}{4}+w=\frac{25}{16}. 前二式から v=12\displaystyle v=\frac12、w=12−u\displaystyle w=\frac12-u となる。これを第三式に代入すると u=−1u=-1、w=32\displaystyle w=\frac32 を得る。したがってy軸との交点は (0,32)\displaystyle (0,\frac32) である。

(5) 与式を、tに依存する項と依存しない項に分けると y=x(x+a)2+t x(x−2)(x−4)y=x(x+a)^2+t\,x(x-2)(x-4) となる。tの値によらず通る点では、tの係数 x(x−2)(x−4)x(x-2)(x-4) が0でなければならない。したがって定点のx座標は0、2、4であり、対応する点は (0,0),(2,2(a+2)2),(4,4(a+4)2)(0,0),\quad (2,2(a+2)^2),\quad (4,4(a+4)^2) である。これらが一直線上にある条件は、原点からの傾きが等しいこと、すなわち (a+2)2=(a+4)2(a+2)^2=(a+4)^2 である。整理すると 4a+12=04a+12=0 より a=−3a=-3 である。

(6) A、B、Cはいずれも座標の和が20である。また AB→=(−3,9,−6)\overrightarrow{AB}=(-3,9,-6)、AC→=(−7,3,4)\overrightarrow{AC}=(-7,3,4) は比例しないので3点は一直線上にない。したがって、これらを通る平面は x+y+z=20x+y+z=20 であり、xyxy 平面との交線は x+y=20, z=0x+y=20,\ z=0 である。この直線上の点を P=(u,20−u,0)P=(u,20-u,0) とすると PD2=(u−11)2+(15−u)2+9=2(u−13)2+17≧17.PD^2=(u-11)^2+(15-u)^2+9=2(u-13)^2+17\ge17. u=13u=13 で等号となるから、最小値は 17\sqrt{17} である。

(7) 行列積を直接計算すると J2=−EJ^2=-E である。(E+J)n=unE+vnJ(E+J)^n=u_nE+v_nJ とおくと (unE+vnJ)(E+J)=(un−vn)E+(un+vn)J,(u_nE+v_nJ)(E+J)=(u_n-v_n)E+(u_n+v_n)J, したがって un+1=un−vnu_{n+1}=u_n-v_n、vn+1=un+vnv_{n+1}=u_n+v_n である。(u1,v1)=(1,1)(u_1,v_1)=(1,1) から順に計算すると n123456789un10−2−4−4081616vn1220−4−8−8016\begin{array}{c|rrrrrrrrr} n&1&2&3&4&5&6&7&8&9\\\hline u_n&1&0&-2&-4&-4&0&8&16&16\\ v_n&1&2&2&0&-4&-8&-8&0&16 \end{array} となる。よって (E+J)9=16E+16J(E+J)^9=16E+16J である。

(8) s=x2−2s=\sqrt{x^2-2} とおく。対数の真数が正であるためには x≧2x\ge\sqrt2 であり、等号の場合は左辺が0なので、実際には x>2x>\sqrt2 である。対数の差をまとめると log⁡2x+sx−s=3ならばx+sx−s=8.\displaystyle \log_2\frac{x+s}{x-s}=3\quad\text{ならば}\quad \frac{x+s}{x-s}=8. よって 9s=7x9s=7x である。両辺を二乗して x2−2=4981x2ならばx2=8116.\displaystyle x^2-2=\frac{49}{81}x^2\quad\text{ならば}\quad x^2=\frac{81}{16}. x>0x>0 より x=94\displaystyle x=\frac94。実際に s=74\displaystyle s=\frac74 となり、真数の比は8で条件を満たす。

(9) u=t+1u=t+1 とおけば u≠0u\ne0、x=1/ux=1/u であり、t2+2t+2=u2+1t^2+2t+2=u^2+1 である。したがって y=1−1u2+1=1−x21+x2=11+x2.\displaystyle y=1-\frac1{u^2+1}=1-\frac{x^2}{1+x^2}=\frac1{1+x^2}. tt が −1-1 以外のすべての実数を動くと xx は0以外のすべての実数をとり、追加された点 (0,1)(0,1) により曲線全体は y=11+x2\displaystyle y=\frac1{1+x^2} である。接線の傾きを m(x)=y′m(x)=y' とすれば m(x)=−2x(1+x2)2,m′(x)=2(3x2−1)(1+x2)3.\displaystyle m(x)=-\frac{2x}{(1+x^2)^2},\qquad m'(x)=\frac{2(3x^2-1)}{(1+x^2)^3}. 分母は正である。m′(x)m'(x) の符号を調べると、mm は x=−13\displaystyle x=-\frac1{\sqrt3} で正の最大値をとる。値は m(−13)=338.\displaystyle m\left(-\frac1{\sqrt3}\right)=\frac{3\sqrt3}{8}. x=13\displaystyle x=\frac1{\sqrt3} では同じ大きさの負値となり、x→±∞x\to\pm\infty では傾きは0に近づくので、これは全体の最大値である。

(10) F(x)=ln⁡(x+1+x2)F(x)=\ln(x+\sqrt{1+x^2}) とおく。0≦x≦10\le x\le1 では対数の真数は正であり、微分すると F′(x)=1+x/1+x2x+1+x2=11+x2.\displaystyle F'(x)=\frac{1+x/\sqrt{1+x^2}}{x+\sqrt{1+x^2}}=\frac1{\sqrt{1+x^2}}. したがって α=F(1)−F(0)=ln⁡(1+2).\alpha=F(1)-F(0)=\ln(1+\sqrt2). よって eα=1+2e^\alpha=1+\sqrt2 である。

この問題で使う考え方

  • 組合せ
  • 複素数の四則演算
  • 余弦定理
  • 三角関数の加法定理
  • 二次関数のグラフと頂点
  • 直線の方程式
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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