藤田医科大学 2022 問題1 — 解答(A)
(1) 2学年を合わせた平均と分散
全体の平均は人数で重み付けして xˉ=10040⋅10+60⋅25=1001900=19. 分散は各学年内の偏差平方和と、学年平均と全体平均との偏差平方和を合わせて求める。 V=10040⋅20+60⋅20+40(10−19)2+60(25−19)2=1002000+40⋅81+60⋅36=1007400=74. したがって アイ=19, ウエ=74。
(2) 整数解
左辺をまとめると (x−7)(x−5)(x+1)(x+7)−405=(x2−49)(x2−4x−5)−405=x4−4x3−54x2+196x−160=(x2−10x+16)(x2+6x−10). よって方程式は (x2−10x+16)(x2+6x−10)=0. 前者の解は x=2,8。後者の解は x=−3±19 であり、19 は整数でないから整数解ではない。従って整数解は 2<8 の2つで、 オ=2,カ=8.
(3) 3個のさいころの積が8で割り切れる確率
1回の出目が持つ因数2の個数を考える。各さいころで、奇数 1,3,5 は3通り、因数2をちょうど1個持つ 2,6 は2通り、因数2を2個持つ 4 は1通りである。積が8で割り切れる条件は、3個の出目に含まれる因数2の個数の合計が3以上となること。
全 63=216 通りから、合計が2以下の場合を引く。 合計0:合計1:合計2:33=27,3⋅2⋅32=54,3⋅1⋅32+(23)⋅22⋅3=27+36=63. 合計2の内訳は、1個が4で残りが奇数の場合と、2個が2または6で残りが奇数の場合である。従って積が8で割り切れるのは 216−(27+54+63)=72 通りであり、確率は 21672=31. よって キ=1, ク=3。
(4) 対数方程式
対数の条件は x>0, x=1。t=log3x とおくと t=0 で、 log9x=2t,logx3=t1. 従って 2t+t4=3すなわちt2−6t+8=0すなわち(t−2)(t−4)=0. よって x=32=9 または x=34=81。このうち2桁の整数は81だけなので ケコ=81.
(5) 三角関数式の最小値
s=sinx+cosx とおくと sin2x=s2−1,−2≦s≦2. 式は 4sin2x−5sinx−5cosx+6=4s2−5s+2=4(s−85)2+167. s=5/8 は可能な範囲に含まれ(例えば sin(x+π/4)=5/(82) を満たす実数 x がある)、平方項が0となる。従って最小となる条件と最小値は sinx+cosx=85,167. よって サ=5, シ=8, ス=7, セソ=16。
(6) 数列の差の比
dn=an+1−an とおく。漸化式から dn+1=an+2−an+1=(3an+1+2)−(3an+2)=3dn. したがって4段階進めば dn+4=34dn=81dn。また a16−a13=d13+d14+d15,a12−a9=d9+d10+d11. 各分子側の項は対応する分母側の項の81倍なので比は81(分母は正)。よって タチ=81.
(7) 極限
t=3x とおくと t→2、x=t3 である。分子を因数分解して x2−9x+8=(x−8)(x−1)=(t−2)(t2+2t+4)(t3−1). 従って x→8lim3x−2x2−9x+8=(22+2⋅2+4)(23−1)=12⋅7=84. よって ツテ=84。
(8) ベクトルの内積
条件 3a+5b+6c=0 より 6c=−(3a+5b). 両辺の長さを2乗し、各ベクトルの長さが1であることを使うと 36=∣3a+5b∣2=9+25+30(a⋅b). 従って a⋅b=3036−34=151,ト=1, ナニ=15.
(9) 4次方程式の実数解
係数 a,b は実数なので、1+i が解なら共役な 1−i も解である。対応する2次因子は (x−(1+i))(x−(1−i))=x2−2x+2. 残りの因子を x2+ux+v とおき、 (x2−2x+2)(x2+ux+v)=x4+(u−2)x3+(v−2u+2)x2+(−2v+2u)x+2v を与式と係数比較する。x2 項と x 項から v−2u+2=2,−2v+2u=2, 従って u=−1, v=−2。よって残りの因子は x2−x−2=(x−2)(x+1). 実数解は −1,2 であるから、解答欄は ヌ=−, ネ=1, レ=2.
(10) 微分係数
g(x)=(x−4)2(x+2)(x−6)3,f(x)=g(x)1/4 とおく。x=7 の近くで g(x)>0 なので対数微分を使える。 g(7)=811,f(7)=31, また f(x)f′(x)=41g(x)g′(x)=41(x−63−x−42−x+21). したがって f(7)f′(7)=41(3−32−91)=95,f′(7)=31⋅95=275. よって ハ=5, ヒフ=27。
(11) 定積分
u=cosx と置換すると du=−sinxdx、sin2x=1−u2 だから ∫0π/2sin5xdx=∫0π/2sinx(1−cos2x)2dx=∫01(1−u2)2du=[u−32u3+51u5]01=1−32+51=158. 従って ヘ=8, ホマ=15。
最終答案
(1) 19, 74;(2) 2, 8;(3) 31;(4) 81;(5) 85, 167;(6) 81;(7) 84;(8) 151;(9) −1, 2;(10) 275;(11) 158.
使用解法
平均・分散の合成、式の因数分解、さいころの出目の素因数2の個数による場合分け、底の変換による対数方程式、三角関数の合成と平方完成、数列の差の漸化式、立方根による置換、ベクトルの長さの2乗、共役複素数根と係数比較、対数微分、三角関数の置換積分を用いた。