(1) 増減と極値
x=cosθ は θ が増えると 1 から 0 へ減少する。0<θ<π/2 では dθdx=−sinθ,dθdy=−(k−θ)sinθ. 従って、y=f(x) と表したとき f′(x)=dx/dθdy/dθ=k−θ=k−arccosx. また、x=cosθ を微分すると dxdθ=−sinθ1=−1−x21 である。従って f′′(x)=−dxdθ=1−x21>0(0<x<1). 臨界点は θ=k、すなわち x=cosk である。x<cosk では θ>k なので f′(x)<0、x>cosk では f′(x)>0。よって f は 0≦x≦cosk で減少し、cosk≦x≦1 で増加し、0≦x≦1 の範囲での最小値は f(cosk)=sink. 端点値は f(0)=1, f(1)=k。従って閉区間での最大値は max(1,k) であり、k<1 なら x=0、k>1 なら x=1、k=1 なら両端でとる。
(2) k=π/3 の概形
このとき最小点は (cosk,sink)=(21,23). 端点は (0,1)、(1,π/3) である。f′(x)=π/3−arccosx より 0≦x<1/2 で減少し、1/2<x≦1 で増加する。また f′′(x)>0 なので曲線は下に凸である。従って概形は、(0,1) から減少して (1/2,3/2) で最小となり、そこから増加して (1,π/3) に至る下に凸の曲線である。(下図は模式図で、縮尺は正確でない。)
<pre> y ↑ 1.05 | ● 1.00 |● __/ | __/ 0.87 | ________●_______/ +--------------------------------→ x 0 0.5 1 </pre>
(3) 原点を通る直線との交点数
0≦θ<π/2 では x=cosθ>0 であり、 xy=tanθ+k−θ. 右辺を q(θ) とすると q′(θ)=tan2θ≧0. 実際、任意の 0≦θ1<θ2<π/2 で q(θ2)−q(θ1)=∫θ1θ2tan2udu>0 だから、q は厳密に増加する。従って傾き m をもつ直線 y=mx と曲線 C の交点は高々1つである。垂直な直線 x=0 については、曲線上で x=0 となるのは θ=π/2 の一点だけである。よって原点を通るどの直線も C と交わる点は1個以下。
(4) S と I の関係
媒介変数から f(x)=sinθ+(k−θ)cosθ,f′(x)=k−θ なので g(x)=f(x)−xf′(x)=sinθ>0(0<x<1). 従って (xf(x))′=x2xf′(x)−f(x)=−x2g(x)<0. よって ma=f(a)/a>mb=f(b)/b。領域は 0≦x≦a では2本の線分 OA,OB の間、a≦x≦b では曲線 y=f(x) と線分 OB の間にある。従って S=∫0a(ma−mb)xdx+∫ab{f(x)−mbx}dx=∫abf(x)dx+2af(a)−bf(b). 一方、部分積分より I=∫ab{f(x)−xf′(x)}dx=2∫abf(x)dx−bf(b)+af(a). 以上から S=2I.
(5) g(x) と面積
θ=arccosx かつ 0≦θ≦π/2 なので g(x)=sinθ=1−x2. 指定された a,b に対して I=∫1/23/21−x2dx=∫π/6π/3cos2udu=[2u+4sin2u]π/6π/3=12π, ここでは x=sinu と置換した。従って (4) より S=24π.
最終答案
(1) 減少 0≦x≦cosk, 増加 cosk≦x≦1, minf=sink(x=coskで) (2) (0,1)から(1/2,3/2)へ減少し、そこから(1,π/3)へ増加する下に凸の曲線 (3) 原点を通る任意の直線との交点は高々1個,(4) S=I/2,(5) g(x)=1−x2, S=π/24.
**使用解法**:媒介変数による微分と増減、グラフが下に凸であること、傾き関数の単調性、面積の縦積分、部分積分、三角置換。