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北里大学/2011年度/選抜(前期)

北里大学 2011年 数学 第1問解答・解説

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1問題

北里大学2011年度第1問

つぎの□にあてはまる答を下の解答欄に記せ。

(1) 関数 y=2ex−1ex+1\displaystyle y=\frac{2e^x-1}{e^x+1} ……① の導関数は y′=アy'=\boxed{\text{ア}}、①のグラフの変曲点の座標は イ\boxed{\text{イ}}、①の値域を不等式で表わすと ウ\boxed{\text{ウ}} である。また、この関数①の逆関数は y=エy=\boxed{\text{エ}} である。

(2) nn が 4≦n≦94\leq n\leq 9 を満たす自然数のとき、4個の数字 1,2,3,n1,2,3,n を用いて4桁の整数をつくる。

(i) n=5n=5 のとき、3000より小さい数は全部で オ\boxed{\text{オ}} 個できる。

(ii) 1つの nn に対して、1,2,3,n1,2,3,n からつくられる4桁の整数のうち、2000より小さい数の総和を SnS_n とするとき、SnS_n を nn を用いて表わすと、Sn=カS_n=\boxed{\text{カ}} である。Sn=8442S_n=8442 となるときの nn の値は キ\boxed{\text{キ}} である。

(3) 平面上に2点 O(0,0)O(0,0)、A(1,2)A(1,2) があり、点 PP は曲線 x29+y24=1\displaystyle \frac{x^2}{9}+\frac{y^2}{4}=1 上の点である。

(i) 2つのベクトル OA→\overrightarrow{\mathrm{OA}} と AP→\overrightarrow{\mathrm{AP}} が直交するとき、点 PP の座標は ク\boxed{\text{ク}} である。

(ii) 内積 t=OA→⋅OP→t=\overrightarrow{\mathrm{OA}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}} のとり得る値の範囲を不等式で表わすと ケ\boxed{\text{ケ}} である。

(iii) 3点 O,A,PO,A,P が一直線上にないとき、三角形 OAPOAP の面積の最大値は コ\boxed{\text{コ}} である。

(4) 等式 1(x−1)2(x+2)=Ax−1+B(x−1)2+Cx+2\displaystyle \frac{1}{(x-1)^2(x+2)}=\frac{A}{x-1}+\frac{B}{(x-1)^2}+\frac{C}{x+2} が xx についての恒等式であるとき、定数 A,B,CA,B,C の値は A=サA=\boxed{\text{サ}}、B=シB=\boxed{\text{シ}}、C=スC=\boxed{\text{ス}} であり、定積分 ∫24dx(x−1)2(x+2)\displaystyle \int_{2}^{4}\frac{dx}{(x-1)^2(x+2)} の値は セ\boxed{\text{セ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

指数関数の微分と増減、順列の数え上げ、楕円の媒介変数表示とベクトルの内積・面積、部分分数分解と定積分を用いて各空欄を独立に求めた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ア=3ex(ex+1)2,\displaystyle =\dfrac{3e^x}{(e^x+1)^2},\quad イ=(0,12),\displaystyle =\left(0,\dfrac12\right),\quad ウ:−1<y<2,:-1<y<2,\quad エ=ln⁡x+12−x  (−1<x<2);\displaystyle =\ln\dfrac{x+1}{2-x}\;(-1<x<2);
    (2)(i) オ=12,=12,
    (ii) カ=222n+7110,  =222n+7110,\;キ=6;=6;
    (3)(i) ク=(95,85),\displaystyle =\left(\dfrac95,\dfrac85\right),
    (ii) ケ:−5≦t≦5,:-5\le t\le5,
    (iii) コ=10;=\sqrt{10};
    (4) サ=−19,  \displaystyle =-\dfrac19,\;シ=13,  \displaystyle =\dfrac13,\;ス=19,  \displaystyle =\dfrac19,\;セ=2−ln⁡29.\displaystyle =\dfrac{2-\ln2}{9}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

まず (1) では、f(x)=2ex−1ex+1=2−3ex+1\displaystyle f(x)=\dfrac{2e^x-1}{e^x+1}=2-\dfrac{3}{e^x+1} とおく。 f′(x)=3ex(ex+1)2>0,f′′(x)=3ex(1−ex)(ex+1)3.\displaystyle f'(x)=\dfrac{3e^x}{(e^x+1)^2}>0,\qquad f''(x)=\dfrac{3e^x(1-e^x)}{(e^x+1)^3}. よって f′′(x)f''(x) は x<0x<0 で正、x>0x>0 で負となるから、変曲点は x=0x=0、f(0)=12\displaystyle f(0)=\dfrac12 より (0,12)\displaystyle \left(0,\dfrac12\right) である。また ff は単調増加で、x→−∞x\to-\infty で f(x)→−1f(x)\to-1、x→∞x\to\infty で f(x)→2f(x)\to2 であり、いずれの値も有限の xx ではとらない。したがって値域は −1<y<2-1<y<2。逆関数は y=2ex−1ex+1\displaystyle y=\dfrac{2e^x-1}{e^x+1} を exe^x について解いて ex=y+12−y\displaystyle e^x=\dfrac{y+1}{2-y} とし、−1<y<2-1<y<2 に注意して x=ln⁡y+12−y\displaystyle x=\ln\dfrac{y+1}{2-y} を得る。変数を入れ替えると f−1(x)=ln⁡x+12−x\displaystyle f^{-1}(x)=\ln\dfrac{x+1}{2-x}(−1<x<2-1<x<2)である。

(2)(i) n=5n=5 のとき、千の位が 11 または 22 ならば 30003000 未満であり、残る3個の数字の並べ方は各々 3!3! 通りである。よって 2⋅3!=122\cdot3!=12 個。(ii) 20002000 未満となるには千の位が 11 である。残る 2,3,n2,3,n の並べ方は6通りであり、各桁には各数字が2回ずつ現れる。したがって総和は 1000⋅6+2(2+3+n)(100+10+1)=6000+222(n+5)=222n+7110.1000\cdot6+2(2+3+n)(100+10+1)=6000+222(n+5)=222n+7110. これが 84428442 となる条件は 222n=1332222n=1332、すなわち n=6n=6。これは 4≦n≦94\le n\le9 を満たす。

(3)(i) P=(x,y)P=(x,y) とおくと OA→=(1,2)\overrightarrow{\mathrm{OA}}=(1,2)、AP→=(x−1,y−2)\overrightarrow{\mathrm{AP}}=(x-1,y-2) である。直交条件から (1,2)⋅(x−1,y−2)=0(1,2)\cdot(x-1,y-2)=0、すなわち x+2y=5x+2y=5。これと楕円の式を連立すると (5−2y)29+y24=1すなわち25y2−80y+64=0すなわちy=85,  x=95.\displaystyle \frac{(5-2y)^2}{9}+\frac{y^2}{4}=1\quad\text{すなわち}\quad25y^2-80y+64=0\quad\text{すなわち}\quad y=\frac85,\;x=\frac95. よって P=(95,85)\displaystyle P=\left(\frac95,\frac85\right)。

(ii) 楕円上の点を (x,y)=(3cos⁡θ,2sin⁡θ)(x,y)=(3\cos\theta,2\sin\theta) と表すと、 t=OA→⋅OP→=x+2y=3cos⁡θ+4sin⁡θ.t=\overrightarrow{\mathrm{OA}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OP}}=x+2y=3\cos\theta+4\sin\theta. したがって、cos⁡2θ+sin⁡2θ=1\cos^2\theta+\sin^2\theta=1 より 25−(3cos⁡θ+4sin⁡θ)2=(4cos⁡θ−3sin⁡θ)2≧0.25-(3\cos\theta+4\sin\theta)^2=(4\cos\theta-3\sin\theta)^2\ge0. また、(cos⁡θ,sin⁡θ)=(35,45)\displaystyle (\cos\theta,\sin\theta)=\left(\frac35,\frac45\right) およびその反対のとき等号が成り立つので、とり得る範囲は −5≦t≦5-5\le t\le5。

(iii) 三角形の面積は S=12∣1⋅y−2⋅x∣=12∣y−2x∣.\displaystyle S=\frac12|1\cdot y-2\cdot x|=\frac12|y-2x|. (x,y)=(3cos⁡θ,2sin⁡θ)(x,y)=(3\cos\theta,2\sin\theta) を代入すると 10−(sin⁡θ−3cos⁡θ)2=(cos⁡θ+3sin⁡θ)2≧0,10-(\sin\theta-3\cos\theta)^2=(\cos\theta+3\sin\theta)^2\ge0, より S≦10S\le\sqrt{10}。 例えば (cos⁡θ,sin⁡θ)=(−310,110)\displaystyle (\cos\theta,\sin\theta)=\left(-\frac3{\sqrt{10}},\frac1{\sqrt{10}}\right) のとき楕円上で等号が成り立ち、このとき y−2x=210≠0y-2x=2\sqrt{10}\ne0 なので3点は一直線上にない。よって最大値は 10\sqrt{10}。

(4) 両辺に (x−1)2(x+2)(x-1)^2(x+2) を掛けて 1=A(x−1)(x+2)+B(x+2)+C(x−1)2.1=A(x-1)(x+2)+B(x+2)+C(x-1)^2. x=1,−2x=1,-2 を代入すると B=13,C=19\displaystyle B=\frac13, C=\frac19。また x2x^2 の係数を比較して A+C=0A+C=0 より A=−19\displaystyle A=-\frac19。ゆえに 1(x−1)2(x+2)=−19(x−1)+13(x−1)2+19(x+2).\displaystyle \frac{1}{(x-1)^2(x+2)}=-\frac{1}{9(x-1)}+\frac{1}{3(x-1)^2}+\frac{1}{9(x+2)}. 積分範囲 2≦x≦42\le x\le4 では各分母は零にならず、 ∫24dx(x−1)2(x+2)=[−19ln⁡(x−1)−13(x−1)+19ln⁡(x+2)]24=2−ln⁡29.\displaystyle \int_2^4\frac{dx}{(x-1)^2(x+2)}=\left[-\frac19\ln(x-1)-\frac{1}{3(x-1)}+\frac19\ln(x+2)\right]_2^4=\frac{2-\ln2}{9}.

この問題で使う考え方

  • 指数・対数関数の微分
  • 合成関数の微分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点
  • 合成関数と逆関数
  • 関数の極限
  • 対数とその性質
  • 順列

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