島根大学/2019年度/前期
島根大学 2019年 数学 第4問解答・解説
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1問題
関数()と正の定数に対して,等式が成り立っているとする。ただし,対数は自然対数とする。このとき,次の問いに答えよ。
(1) 関数を求めよ。
(2) 上の等式をみたすをすべて求めよ。
(3) のとき,であることを示し,極限を求めよ。
(4) 関数の増減,極値,グラフの凹凸および変曲点を調べ,そのグラフをかけ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2考え方
考え方を見る解き方の方針だけを確かめる
原文における連続性などの条件を独立に確認する。積分等式はfの積分値を決めるが、連続性がないと点ごとの値を決めないため、その反例を示す。決定できるaと対数不等式はそのまま解き、fの極限・グラフは連続性を補った場合の条件付き解として与える。
3答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) HOLD(連続性がないため点ごとのfは一意でない。連続なら )
は真。極限は条件不足でHOLD(連続なら 0)
(4) 条件不足でHOLD。連続なら最大値 を でとり,変曲点は数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
4解答
解答を見る途中式つきの解答
問題文では,関数 の連続性が明記されていない。積分の等式だけから を各点で一意に定めることはできないため,まずその点を明らかにし,連続性を仮定した場合の解答も示す。
(1) とおく。 が連続なら,微分積分学の基本定理により となる。しかし,連続性がなければこの結論は各点での一意性を意味しない。実際,任意の に対し,, と定めると,一点での値の変更はリーマン積分を変えない。したがって, と は同じ積分等式を満たす一方, である。ゆえに,問題文のままでは (1) の点ごとの解は一意に決まらず,連続性を補う場合の答えは である。
(2) を代入すると,左辺は だから よって必要な値は または である。いずれも となり, とすれば が成り立つので,両方とも実現する。
(3) とおくと したがって は で減少し, で増加するから,最小値は である。また より であり,すべての について である。
と仮定すれば, に対して だから である。しかし,問題文の条件だけでは の極限も定まらない。例えば正の整数 でのみ とし,他では とすると,各有界区間内の有限個の点の変更なので積分等式は変わらない。一方,整数列では , の列では となり, の極限は存在しない。従って (3) の不等式は証明できるが,極限値は連続性などを補わない限り決定できない。
(4) 連続性を補い とすると よって は で増加し, で減少する。 で極大かつ最大となり, である。 となるのは である。また は , は で成り立つため, で凹凸が変わり,変曲点は である。さらに では , では となる。以上より,連続性を仮定した場合の概形は次のとおりである。 凹凸は で上に凸(), で下に凸()である。点 を通り,変曲点は上記のとおりで, は における漸近線である。

ただし,連続性がないままでは一点の値を変えても積分等式は保たれ,単調性やグラフも変わり得るため,問題文から (4) のグラフを一意に定めることはできない。
この問題で使う考え方
- 対数とその性質
- 対数関数のグラフ・増減
- 導関数と増減
- 極大・極小
- 関数の極限
- 無理関数の性質
- 積の微分
- 商の微分
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