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名古屋市立大学/2017年度/前期

名古屋市立大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2017年度第3問

x>0x>0 の範囲において, f(x)=log⁡x2x2,g(x)=kx2(k>0)\displaystyle f(x)=\frac{\log x^{2}}{x^{2}},\qquad g(x)=kx^{2}\quad(k>0) とおく。   2つの曲線 y=f(x), y=g(x)y=f(x),\ y=g(x) が共有点を持ち,その共有点におけるそれぞれの接線が一致するとき,共有点の xx 座標を pp とする。次の問いに答えよ。ただし,対数は自然対数とする。なお, lim⁡x→∞log⁡x2x2=0\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}\frac{\log x^{2}}{x^{2}}=0 であることを証明なしで用いてよい。   (1) 曲線 y=f(x)y=f(x) の増減,極値,グラフの凹凸および変曲点を調べて,そのグラフをかけ。   (2) pp の値を求めよ。   (3) 直線 x=1x=1 と2つの曲線 y=f(x), y=g(x)y=f(x),\ y=g(x) で囲まれた図形の面積 SS を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

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  • (1) f′(x)=2(1−2log⁡x)x3,f′′(x)=2(6log⁡x−5)x4.\displaystyle f'(x)=\frac{2(1-2\log x)}{x^3},\quad f''(x)=\frac{2(6\log x-5)}{x^4}. 増加 (0,e),(0,\sqrt e), 減少 (e,∞),(\sqrt e,\infty), 極大値 1/e (x=e),1/e\space{}(x=\sqrt e), 極小値なし。
    上に凸 (0,e5/6),(0,e^{5/6}), 下に凸 (e5/6,∞),(e^{5/6},\infty), 変曲点 (e5/6,5/(3e5/3));(e^{5/6},5/(3e^{5/3})); 概形図は V.independent.graph.png.V.independent.graph.png.\quad (2) p=e1/4, k=1/(2e).p=e^{1/4},\space{}k=1/(2e).\quad (3) S=83e−1/4−2−16e.\displaystyle S=\frac83e^{-1/4}-2-\frac1{6e}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x>0x>0 より f(x)=2log⁡x/x2f(x)=2\log x/x^2 である。微分すると f′(x)=2(1−2log⁡x)x3,f′′(x)=2(6log⁡x−5)x4.\displaystyle f'(x)=\frac{2(1-2\log x)}{x^3},\qquad f''(x)=\frac{2(6\log x-5)}{x^4}. x3>0x^3>0 だから,f′(x)>0f'(x)>0 は 0<x<e0<x<\sqrt e,f′(x)<0f'(x)<0 は x>ex>\sqrt e と同値である。したがって 0<x<e0<x<\sqrt e で増加し,x>ex>\sqrt e で減少する。極大値は f(e)=1/ef(\sqrt e)=1/e で,極小値はない。 また,f′′(x)<0f''(x)<0 は 0<x<e5/60<x<e^{5/6},f′′(x)>0f''(x)>0 は x>e5/6x>e^{5/6} と同値である。よって前者で上に凸,後者で下に凸となり,変曲点は (e5/6,f(e5/6))=(e5/6,53e5/3)\displaystyle \left(e^{5/6},f(e^{5/6})\right)=\left(e^{5/6},\frac{5}{3e^{5/3}}\right) である。さらに f(1)=0f(1)=0,x>1x>1 で f(x)>0f(x)>0 である。t=1/xt=1/x とおくと x→0+x\to0+ で t→∞t\to\infty となり,f(1/t)=−2t2log⁡t→−∞f(1/t)=-2t^2\log t\to-\infty。問題文で与えられた極限と x>1x>1 での正値性から,x→∞x\to\infty では f(x)→0f(x)\to0(正の側から)である。図の実線が ff であり,x=1x=1 と接点 x=px=p の間を面積部分として示した。

「fのグラフと囲まれた図形」と題した図で、青い曲線y=f(x)=2log x/x²と橙の曲線y=g(x)=x²/(2e)が描かれ、x=1とx=pの縦破線の間で両曲線に挟まれた部分が面積Sの部分(1≦x≦p)として淡黄色に塗られている。黒点に零点(1,0)、接点(p, g(p))(p=e^{1/4})、極大点(√e, 1/e)、変曲点(e^{5/6}, 5/(3e^{5/3}))の注記があり、右にはx→∞でf(x)→+0と記されている。x軸の目盛は1、p、√e、e^{5/6}、3、y軸の目盛は−0.6から0.8まで0.2刻みで、下に凡例がある。

(2) 接点の xx 座標を pp とする。共有点条件と接線の傾きの一致から f(p)=kp2,f′(p)=2kp.f(p)=kp^2,\qquad f'(p)=2kp. 第1式を第2式に代入し,p>0p>0 を用いると f′(p)=2f(p)/pf'(p)=2f(p)/p を得る。関数と導関数を代入すれば 2(1−2log⁡p)p3=4log⁡pp3,log⁡p=14.\displaystyle \frac{2(1-2\log p)}{p^3}=\frac{4\log p}{p^3}, \qquad \log p=\frac14. したがって p=e1/4p=e^{1/4} であり,k=f(p)/p2=1/(2e)k=f(p)/p^2=1/(2e) である。

(3) (2)の値を用い,Φ(x)=2log⁡x−x42e\displaystyle \Phi(x)=2\log x-\frac{x^4}{2e} とおく。1≦x<p=e1/41\leq x<p=e^{1/4} では Φ′(x)=2(e−x4)ex>0,Φ(p)=0.\displaystyle \Phi'(x)=\frac{2(e-x^4)}{ex}>0,\qquad \Phi(p)=0. よって Φ(x)<0\Phi(x)<0 であり,g(x)−f(x)=−Φ(x)/x2>0g(x)-f(x)=-\Phi(x)/x^2>0 となる。したがって S=∫1p(g(x)−f(x)) dx=∫1p(x22e−2log⁡xx2) dx=[x36e+2(log⁡x+1)x]1p=83e−1/4−2−16e.\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_1^p\left(g(x)-f(x)\right)\,dx\\ &=\int_1^p\left(\frac{x^2}{2e}-\frac{2\log x}{x^2}\right)\,dx\\ &=\left[\frac{x^3}{6e}+\frac{2(\log x+1)}x\right]_1^p\\ &=\frac83e^{-1/4}-2-\frac1{6e}. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 対数とその性質
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 積の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 凹凸と変曲点

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