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名古屋市立大学/2017年度/前期

名古屋市立大学 2017年 数学 第2問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2017年度第2問

袋の中に何枚かの金貨と,何枚かの銀貨が入っており,これを金貨,銀貨の別を確認することなく,1枚ずつ取り出して,順に1列に並べていく。袋の中の硬貨をすべて取り出して並べ終えたとき,列の中には,金貨と銀貨いずれかのみ1枚以上からなる部分的な列ができている。これを「連(れん)」とよぶ。例えば, 金,金,金,銀,銀,金,金,銀,金\text{金,金,金,銀,銀,金,金,銀,金} の列には, (金,金,金), (銀,銀), (金,金), (銀), (金)(\text{金,金,金}),\ (\text{銀,銀}),\ (\text{金,金}),\ (\text{銀}),\ (\text{金}) のように,5個の連がある。次の問いに答えよ。ただし,0!=10!=1 とする。

(1) 金貨が6枚,銀貨が3枚のとき,連の個数が5である確率を求めよ。

(2) 金貨と銀貨が nn 枚ずつ(n≧2n\geq2)のとき,連の個数が偶数 k (2≦k≦2n)k\ (2\leq k\leq2n) である確率を nn と kk の式で表せ。

(3) 金貨と銀貨が nn 枚ずつ(n≧2n\geq2)のとき,連の個数が奇数 ℓ (3≦ℓ≦2n−1)\ell\ \left(3\leq\ell\leq2n-1\right) である確率を nn と ℓ\ell の式で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

連の長さを正の整数の組として数え、各種類の硬貨を連に分ける組合せと開始する硬貨の種類を数えて、全色列数で割る。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 2584\displaystyle (1)\space{}\dfrac{25}{84}
    (2) 2(n−1k/2−1)2(2nn)\displaystyle (2)\space{}\dfrac{2\binom{n-1}{k/2-1}^{2}}{\binom{2n}{n}}
    (3) 2(n−1(ℓ−1)/2)(n−1(ℓ−3)/2)(2nn)\displaystyle (3)\space{}\dfrac{2\binom{n-1}{(\ell-1)/2}\binom{n-1}{(\ell-3)/2}}{\binom{2n}{n}}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 金貨となる位置の選び方は全体で (96)=(93)=84\displaystyle \binom{9}{6}=\binom{9}{3}=84 通りであり、いずれも同じ確率で起こる。連が5個のとき、最初と最後の連は同じ種類の硬貨である。最初が金貨なら、連の種類は金・銀・金・銀・金の順になる。金貨6枚を3個の連に分ける正の整数の組は (52)=10\displaystyle \binom{5}{2}=10 通り、銀貨3枚を2個の連に分ける組は (21)=2\displaystyle \binom{2}{1}=2 通りなので、この場合は 10⋅2=2010\cdot2=20 通りである。最初が銀貨なら、銀貨3枚を3個の連に分ける方法は1通り、金貨6枚を2個の連に分ける方法は (51)=5\displaystyle \binom{5}{1}=5 通りであり、5通りである。したがって求める確率は 20+584=2584\displaystyle \dfrac{20+5}{84}=\boxed{\dfrac{25}{84}} である。

(2) k=2mk=2m とおくと、1≦m≦n1\leq m\leq n である。連が偶数個なら最初と最後の硬貨は異なり、金貨と銀貨の連が交互に現れる。したがって各種類の硬貨はそれぞれ mm 個の連を作る。nn 枚を順序を保って mm 個の正の連の長さに分ける方法は、n−1n-1 個の隙間から m−1m-1 個を境目として選ぶので (n−1m−1)\displaystyle \binom{n-1}{m-1} 通りである。最初の硬貨の種類は2通りだから、連が kk 個となる並びは 2(n−1m−1)2\displaystyle 2\binom{n-1}{m-1}^{2} 通り。全体は (2nn)\displaystyle \binom{2n}{n} 通りであるから、確率は 2(n−1k/2−1)2(2nn)\displaystyle \boxed{\dfrac{2\binom{n-1}{k/2-1}^{2}}{\binom{2n}{n}}} となる。

(3) ℓ=2m+1\ell=2m+1 とおくと、1≦m≦n−11\leq m\leq n-1 である。連が奇数個なら最初と最後の硬貨は同じ種類である。最初が金貨の場合、金貨は m+1m+1 個、銀貨は mm 個の連を作る。よって連の長さの分け方はそれぞれ (n−1m)\displaystyle \binom{n-1}{m} 通り、(n−1m−1)\displaystyle \binom{n-1}{m-1} 通りであり、積の法則から (n−1m)(n−1m−1)\displaystyle \binom{n-1}{m}\binom{n-1}{m-1} 通りとなる。最初が銀貨の場合も同数なので、連が ℓ\ell 個となる並びは 2(n−1m)(n−1m−1)\displaystyle 2\binom{n-1}{m}\binom{n-1}{m-1} 通りである。全体は (2nn)\displaystyle \binom{2n}{n} 通りだから、求める確率は 2(n−1(ℓ−1)/2)(n−1(ℓ−3)/2)(2nn)\displaystyle \boxed{\dfrac{2\binom{n-1}{(\ell-1)/2}\binom{n-1}{(\ell-3)/2}}{\binom{2n}{n}}} である。

検算として n=2n=2 のとき全並びは (42)=6\displaystyle \binom{4}{2}=6 通りであり、連の個数が2個、3個、4個となる並びは各2通りである。上の式もそれぞれの有利な並びを2通りずつ与え、合計は6通りとなる。

この問題で使う考え方

  • 組合せ
  • 和の法則
  • 積の法則
  • 確率の基本法則

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