(1) 速度ベクトルはv=(f′(t),g′(t))である。積の微分を用いるとf′(t)=−sin2t+2tcos2t、g′(t)=cos2t+2tsin2tとなる。さらに微分してf′′(t)=−4tsin2t、g′′(t)=4tcos2tを得る。従って加速度ベクトルはα=(−4tsin2t,4tcos2t)である。
(2) t=0ならばαは(−sin2t,cos2t)に平行であり、(cos2t,sin2t)はこれに垂直な単位ベクトルである。点P=(f(t),g(t))を通りαに平行な直線の方程式は(x−f(t))cos2t+(y−g(t))sin2t=0である。ここでf(t)cos2t+g(t)sin2t=1だから、この直線はxcos2t+ysin2t=1となる。単位円x2+y2=1の点Q=(cos2t,sin2t)における接線の方程式がこれと一致するので、直線は必ず円に接し、接点はQ=(cos2t,sin2t)である。
(3) u=2tとおくと0≦u≦πである。h(u)=sinu−ucosuとするとh(0)=0、h′(u)=usinu≧0なのでh(u)≧0である。従ってf′(t)=−h(2t)≦0となり、f(t)は指定区間で減少する。
(4) a=π/4, b=π/2とおく。 線分PQ上の点は、Qからの距離をsとして (x,y)=(cos2t+ssin2t, sin2t−scos2t),a≦t≦b,0≦s≦t と表せる。
まず、異なる時刻の線分が重ならないことを確かめる。 t1<t2とし、δ=2(t2−t1)とおくと0<δ≦π/2である。 時刻t1の線分上の点について xcos2t2+ysin2t2=cosδ−ssinδ<1 が成り立つ。一方、時刻t2の線分は接線 xcos2t2+ysin2t2=1上にあるので、両線分は交わらない。
次に、図形を鉛直な線で切った断面を求める。 a≦t≦bではf′(t)=−sin2t+2tcos2t<0であり、 f(a)=a, f(b)=−1である。 したがって、−1<x<aに対しa<T<b の範囲でf(T)=xを満たすTがただ一つ存在する。 t<bではsin2t>0だから、線分が鉛直線X=xと交わる条件は cos2t≦x≦f(t) であり、その交点の高さは Yx(t)=sin2t1−xcos2t となる。 −1<x≦0のときはa≦t0<b の範囲でcos2t0=xとなるt0をとれば、 交点が存在する時刻はちょうどt0≦t≦Tである。 0≦x<aのときは、ちょうどa≦t≦Tである。 いずれもこの区間で Yx′(t)=sin22t2(x−cos2t)≧0 となる。Yxは連続なので、断面は下端から上端まで隙間なく埋まる。 上端はYx(T)=g(T)であり、下端は Yx(t0)=1−x2(−1<x≦0),Yx(a)=1(0≦x<a) である。 またx=−1ではt=bの線分0≦y≦b、 x=aでは点(a,1)が境界となる。 これで図形の上下の境界と両端がすべて定まった。
【表示上の注記】補助図はこのローカルプレビューでは未表示です。元の図データ・参照は保持しています。座標・範囲・計算・証明は採用稿の本文に記載されています。
図は上側のPの軌跡、下側の円弧と水平線分、左端の鉛直線分を示す。薄紫色は−1≦x≦0、薄青色は0≦x≦aの部分であり、両者の和が求める図形である。
上側の境界をy=U(x)と書くと、U(f(t))=g(t)だから、 通常の一変数の面積積分と置換x=f(t)により S=∫−1aU(x)dx−∫−101−x2dx−∫0a1dx=∫abg(t)(−f′(t))dt−4π−a=∫abg(t)(−f′(t))dt−2π. ここで∫−101−x2dx=π/4は単位円の四分の一の面積である。 被積分関数を倍角公式で整理すると g(t)(−f′(t))=(sin2t−tcos2t)(sin2t−2tcos2t)=21+t2+(t2−21)cos4t−23tsin4t. 部分積分により、または次の右辺を微分して、 ∫g(t)(−f′(t))dt=2t+3t3+4t2sin4t+2tcos4t−4sin4t+C を得る。sin4a=sin4b=0, cos4a=−1, cos4b=1より ∫abg(t)(−f′(t))dt=2b−a+3b3−a3+2b+a=2π+1927π3. したがって求める面積は S=1927π3.