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筑波大学/2018年度

筑波大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

筑波大学2018年度第3問

正三角形 OAB に対し,直線 OA 上の点 P₁, P₂, P₃, …および直線 OB 上の点 Q₁, Q₂, Q₃, …を,次の (I), (II), (III) を満たすようにとる。

(I) P1=AP_{1}=A である。 (Ⅱ) 線分 P1Q1P_{1}Q_{1} , P2Q2P_{2}Q_{2} , P3Q3P_{3}Q_{3} , …はすべて直線 OA に垂直である。 (Ⅲ) 線分 Q1P2Q_{1}P_{2} , Q2P3Q_{2}P_{3} , Q3P4Q_{3}P_{4} , …はすべて直線 OB に垂直である。

OA→=a⃗,OB→=b⃗\overrightarrow{OA} = \vec{a}, \overrightarrow{OB} = \vec{b} とおく。点 O を基準とする位置ベクトルが,整数 k, ℓによって ka⃗+ℓb⃗k\vec{a} + \ell\vec{b} と表される点全体の集合を S とする。n を自然数とするとき,以下の問いに答えよ。

(1) OPn→\overrightarrow{OP_{n}} と OQn→\overrightarrow{OQ_{n}} を a⃗\vec{a} , b⃗\vec{b} を用いて表せ。

(2) OR→=xa⃗+yb⃗\overrightarrow{OR} = x\vec{a} + y\vec{b} で定まる点 R が線分 QnPn+1Q_{n}P_{n+1} 上にあるとき, x を y を用いて表せ。また, 線分 QnPn+1Q_{n}P_{n+1} 上にある S の点の個数を求めよ。

(3) 三角形 OPn+1QnOP_{n+1}Q_{n} の周または内部にある S の点の個数を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

内積で垂直条件を係数の漸化式に変換し、位置ベクトルの係数を整数格子として線分・三角形内の点を数える。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)OPn→=4n−1a⃗,OQn→=2⋅4n−1b⃗.\quad \overrightarrow{OP_n}=4^{n-1}\vec a,\qquad \overrightarrow{OQ_n}=2\cdot4^{n-1}\vec b.
    (2)x=4n−2y,2⋅4n−1+1\quad x=4^n-2y,\qquad 2\cdot4^{n-1}+1 個.
    (3)(2⋅4n−1+1)2\quad \left(2\cdot4^{n-1}+1\right)^2 個.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) OPn→=una⃗\overrightarrow{OP_n}=u_n\vec a、OQn→=vnb⃗\overrightarrow{OQ_n}=v_n\vec b とおく。正三角形より ∣a⃗∣=∣b⃗∣|\vec a|=|\vec b|、a⃗⋅b⃗=∣a⃗∣2/2=∣b⃗∣2/2\vec a\cdot\vec b=|\vec a|^2/2=|\vec b|^2/2。PnQn⊥OAP_nQ_n\perp OA から (vnb⃗−una⃗)⋅a⃗=0ならばvn=2un.(v_n\vec b-u_n\vec a)\cdot\vec a=0\quad\text{ならば}\quad v_n=2u_n. また QnPn+1⊥OBQ_nP_{n+1}\perp OB から (un+1a⃗−vnb⃗)⋅b⃗=0ならばun+1=2vn=4un.(u_{n+1}\vec a-v_n\vec b)\cdot\vec b=0\quad\text{ならば}\quad u_{n+1}=2v_n=4u_n. u1=1u_1=1 なので un=4n−1u_n=4^{n-1}、vn=2⋅4n−1v_n=2\cdot4^{n-1}。従って OPn→=4n−1a⃗,OQn→=2⋅4n−1b⃗.\overrightarrow{OP_n}=4^{n-1}\vec a,\qquad \overrightarrow{OQ_n}=2\cdot4^{n-1}\vec b. (2) N=4nN=4^n、M=2⋅4n−1M=2\cdot4^{n-1} とおくと N=2MN=2M であり、Pn+1P_{n+1} と QnQ_n の係数座標はそれぞれ (N,0)(N,0)、(0,M)(0,M)。線分上では x/N+y/M=1x/N+y/M=1 だから x+2y=N=4n,x=4n−2y.x+2y=N=4^n,\qquad x=4^n-2y. 線分上では 0≦y≦M0\le y\le M。点 SS に属するには係数 x,yx,y がともに整数であり、この範囲の整数 y=0,1,…,My=0,1,\ldots,M ごとに x=4n−2yx=4^n-2y は整数となる。従って個数は M+1=2⋅4n−1+1M+1=2\cdot4^{n-1}+1。 (3) 三角形の周および内部は係数座標で x≧0,y≧0,x+2y≦N=2Mx\ge0,\quad y\ge0,\quad x+2y\le N=2M を満たす。各整数 y=0,1,…,My=0,1,\ldots,M に対して xx は 00 から N−2yN-2y までの整数をとるので、点の個数は ∑y=0M(N−2y+1)=∑j=0M(2j+1)=(M+1)2=(2⋅4n−1+1)2.\displaystyle \sum\limits _{y=0}^{M}(N-2y+1)=\sum\limits _{j=0}^{M}(2j+1)=(M+1)^2=\left(2\cdot4^{n-1}+1\right)^2.

この問題で使う考え方

  • 和の法則
  • 等差数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • ベクトルの和・差・実数倍

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