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昭和大学/2013年度/Ⅰ期

昭和大学 2013年 数学 第1問解答・解説

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1問題

昭和大学2013年度第1問

次の各問に答えよ。ただし,答は結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) 空間に点 P(−4,−6,3)P(-4,-6,3) がある。いま,2点 A(2,−3,0)A(2,-3,0), B(−4,0,12)B(-4,0,12) を結ぶ直線上に点 HH をとり,直線 PHPH が直線 ABAB と垂直になるようにする。点 HH の座標を求めよ。

(2-1) tan⁡θ2=t\displaystyle \tan\frac{\theta}{2}=t とおく。sin⁡θ\sin\theta を tt を用いて表せ。

(2-2) sin⁡θ+cos⁡θ=−15(−π<θ<π)\displaystyle \sin\theta+\cos\theta=-\frac{1}{5}\quad (-\pi<\theta<\pi) とする。tan⁡θ2\displaystyle \tan\frac{\theta}{2} の値を求めよ。

(3) 1から nn までの番号が1つずつ書かれた nn 枚の同じ形のカードがある。ただし,nn は2以上の整数である。この nn 枚のカードから,元に戻さずに1枚ずつ2回無作為に抜き出すとする。2回目に抜き出したカードの番号が1回目の番号より大きければ,2回目のカードの番号を得点とする。そうでなければ得点は0とする。次の問に答えよ。

(3-1) mm は 1≦m≦n1\leq m\leq n を満たす整数とする。2回目のカードの番号が mm となる確率を求めよ。

(3-2) mm は(3-1)と同じとする。得点が mm となる確率を求めよ。

(3-3) 得点が0となる確率を求めよ。

(3-4) 得点の期待値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

空間ベクトルの内積で垂線の足を求め,半角の公式と順序付き抽出結果の数え上げを用いた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)H=(0,−2,4);\quad H=(0,-2,4);\qquad (2-1)sin⁡θ=2t1+t2;\displaystyle \quad \sin\theta=\frac{2t}{1+t^2};\qquad (2-2)tan⁡θ2=−12 \displaystyle \quad \tan\frac\theta2=-\frac12\space{} または 3;\space{}3;\qquad (3-1)1n;\displaystyle \quad \frac1n;\qquad (3-2)m−1n(n−1);\displaystyle \quad \frac{m-1}{n(n-1)};\qquad (3-3)12;\displaystyle \quad \frac12;\qquad (3-4)n+13.\displaystyle \quad \frac{n+1}{3}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) AB→=(−6,3,12)\overrightarrow{AB}=(-6,3,12)とおく。H=A+sAB→H=A+s\overrightarrow{AB}と表すと,PH⊥ABPH\perp ABより (AP→−sAB→)⋅AB→=0.(\overrightarrow{AP}-s\overrightarrow{AB})\cdot\overrightarrow{AB}=0. ここでAP→=P−A=(−6,−3,3)\overrightarrow{AP}=P-A=(-6,-3,3)だから s=AP→⋅AB→∣AB→∣2=36−9+3636+9+144=63189=13.\displaystyle s=\frac{\overrightarrow{AP}\cdot\overrightarrow{AB}}{|\overrightarrow{AB}|^2} =\frac{36-9+36}{36+9+144}=\frac{63}{189}=\frac13. したがって H=A+13AB→=(2,−3,0)+(−2,1,4)=(0,−2,4).\displaystyle H=A+\frac13\overrightarrow{AB}=(2,-3,0)+(-2,1,4)=(0,-2,4).

(2-1) 半角の公式から sin⁡θ=2tan⁡(θ/2)1+tan⁡2(θ/2)=2t1+t2.\displaystyle \sin\theta=\frac{2\tan(\theta/2)}{1+\tan^2(\theta/2)}=\frac{2t}{1+t^2}.

(2-2) t=tan⁡(θ/2)t=\tan(\theta/2)とおくと,半角の公式より sin⁡θ=2t1+t2,cos⁡θ=1−t21+t2.\displaystyle \sin\theta=\frac{2t}{1+t^2},\qquad \cos\theta=\frac{1-t^2}{1+t^2}. したがって条件は 1+2t−t21+t2=−15すなわち2t2−5t−3=0すなわち(2t+1)(t−3)=0.\displaystyle \frac{1+2t-t^2}{1+t^2}=-\frac15 \quad\text{すなわち}\quad 2t^2-5t-3=0 \quad\text{すなわち}\quad (2t+1)(t-3)=0. −π<θ<π-\pi<\theta<\piではttは任意の実数をとれるので,t=−12,3\displaystyle t=-\frac12,3はいずれも条件を満たす。

(3-1) 2回目に出るカードはnn枚のどれも同じ確率であるから,番号がmmである確率は 1n.\displaystyle \frac1n.

(3-2) 得点がmmとなるには,2回目が番号mmであり,1回目が1,2,…,m−11,2,\ldots,m-1のいずれかであればよい。順序を区別した全抽出結果はn(n−1)n(n-1)通りで,この条件を満たすものはm−1m-1通りだから,求める確率は m−1n(n−1).\displaystyle \frac{m-1}{n(n-1)}.

(3-3) 得点が0となるのは,2回目の番号が1回目より小さい場合である。2枚の異なるカードの各組について,先に大きい番号を引く順序はちょうど1通りなので,そのような順序は(n2)\displaystyle \binom n2通りである。よって確率は (n2)n(n−1)=12.\displaystyle \frac{\binom n2}{n(n-1)}=\frac12.

(3-4) 得点の期待値は ∑m=1nmm−1n(n−1)=1n(n−1)(∑m=1nm2−∑m=1nm)=1n(n−1)(n(n+1)(2n+1)6−n(n+1)2)=n+13.\displaystyle \sum\limits _{m=1}^{n}m\frac{m-1}{n(n-1)} =\frac{1}{n(n-1)}\left(\sum\limits _{m=1}^{n}m^2-\sum\limits _{m=1}^{n}m\right) =\frac{1}{n(n-1)}\left(\frac{n(n+1)(2n+1)}6-\frac{n(n+1)}2\right) =\frac{n+1}{3}.

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトル
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • ベクトルの内積
  • 半角の公式
  • 二次方程式とグラフ
  • 順列
  • 組合せ

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