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筑波大学/2019年度

筑波大学 2019年 数学 第3問解答・解説

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1問題

筑波大学2019年度第3問

四面体 OABC について, OA = OB = OC および ∠AOB=∠BOC=∠COA\angle AOB = \angle BOC = \angle COA が成り立つとする。 0<s<10 < s < 1, 0<t<10 < t < 1 を満たす実数 ss, tt に対し, 辺 OA を s:1−ss: 1 - s に内分する点を D とし, 辺 OB を t:1−tt: 1 - t に内分する点を E とする。AF→=BG→=OC→\overrightarrow{AF} = \overrightarrow{BG} = \overrightarrow{OC} となる点 F, G をとり, 線分 EF と線分 DG が 1 点で交わるとし, その交点を P とする。OA→=a⃗\overrightarrow{OA} = \vec{a}, OB→=b⃗\overrightarrow{OB} = \vec{b}, OC→=c⃗\overrightarrow{OC} = \vec{c}, ∠AOB=θ\angle AOB = \theta とするとき, 以下の問いに答えよ。

(1) t = s であることを示し, OP→\overrightarrow{OP} を s, a⃗\vec{a} , b⃗\vec{b} , c⃗\vec{c} を用いて表せ。

(2) EF→⊥DG→\overrightarrow{EF} \perp \overrightarrow{DG} であるとき, cos⁡θ\cos\theta を s を用いて表せ。

(3) EF→⊥DG→\overrightarrow{EF} \perp \overrightarrow{DG} かつ 3\sqrt{3} OP = OA であるとき, s の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) t=s,OP→=s1+s(a⃗+b⃗+c⃗).\displaystyle t=s,\quad \overrightarrow{OP}=\frac{s}{1+s}(\vec a+\vec b+\vec c).\qquad (2) cos⁡θ=2s−1s2−2s+3.\displaystyle \cos\theta=\frac{2s-1}{s^2-2s+3}.\qquad (3) s=12.\displaystyle s=\frac12.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) OF→=a⃗+c⃗, OG→=b⃗+c⃗, OD→=sa⃗, OE→=tb⃗. 交点 P を EF 上で P=E+u(F−E)、DG 上で P=D+v(G−D) とおくと OP→=ua⃗+t(1−u)b⃗+uc⃗=s(1−v)a⃗+vb⃗+vc⃗. 四面体は非退化なので a⃗,b⃗,c⃗ は一次独立であり、 u=s(1−v), t(1−u)=v, u=v. よって u=v=s1+s、さらに t=s。したがって OP→=s1+s(a⃗+b⃗+c⃗).(2) ℓ=OA=OB=OC とする。(1) より EF→=a⃗+c⃗−sb⃗、DG→=b⃗+c⃗−sa⃗ である。各ベクトルの長さは ℓ、異なる二つの内積は ℓ2cos⁡θ だから、 0=EF→⋅DG→=ℓ2((s2−2s+3)cos⁡θ+1−2s). よって cos⁡θ=2s−1s2−2s+3.(3) D=s2−2s+3=(s−1)2+2>0 と書くと、(2) から 1+2cos⁡θ=(s+1)2D. また ∥a⃗+b⃗+c⃗∥2=3ℓ2+6ℓ2cos⁡θ=3ℓ2(1+2cos⁡θ). 条件 3 OP=OA=ℓ と (1) を用いれば 3sℓ1+s1+2cos⁡θ=ℓしたがって3sD=1. s>0 なので平方して 9s2=D、すなわち 8s2+2s−3=0。解は s=12,−34 で、0<s<1 より s=12.\displaystyle \text{(1) }\overrightarrow{OF}=\vec a+\vec c,\ \overrightarrow{OG}=\vec b+\vec c,\ \overrightarrow{OD}=s\vec a,\ \overrightarrow{OE}=t\vec b.\text{ 交点 }P\text{ を }EF\text{ 上で }P=E+u(F-E)\text{、}DG\text{ 上で }P=D+v(G-D)\text{ とおくと}\ \overrightarrow{OP}=u\vec a+t(1-u)\vec b+u\vec c=s(1-v)\vec a+v\vec b+v\vec c.\text{ 四面体は非退化なので }\vec a,\vec b,\vec c\text{ は一次独立であり、}\ u=s(1-v),\ t(1-u)=v,\ u=v.\text{ よって }u=v=\frac{s}{1+s}\text{、さらに }t=s\text{。したがって}\ \overrightarrow{OP}=\frac{s}{1+s}(\vec a+\vec b+\vec c).\\\text{(2) }\ell=OA=OB=OC\text{ とする。}(1)\text{ より }\overrightarrow{EF}=\vec a+\vec c-s\vec b\text{、}\overrightarrow{DG}=\vec b+\vec c-s\vec a\text{ である。各ベクトルの長さは }\ell\text{、異なる二つの内積は }\ell^2\cos\theta\text{ だから、}\ 0=\overrightarrow{EF}\cdot\overrightarrow{DG}=\ell^2\left((s^2-2s+3)\cos\theta+1-2s\right).\text{ よって}\ \cos\theta=\frac{2s-1}{s^2-2s+3}.\\\text{(3) }D=s^2-2s+3=(s-1)^2+2>0\text{ と書くと、}(2)\text{ から }1+2\cos\theta=\frac{(s+1)^2}{D}.\text{ また}\ \left\|\vec a+\vec b+\vec c\right\|^2=3\ell^2+6\ell^2\cos\theta=3\ell^2(1+2\cos\theta).\text{ 条件 }\sqrt3\,OP=OA=\ell\text{ と }(1)\text{ を用いれば}\ \frac{3s\ell}{1+s}\sqrt{1+2\cos\theta}=\ell\text{したがって} \frac{3s}{\sqrt D}=1.\text{ }s>0\text{ なので平方して }9s^2=D\text{、すなわち }8s^2+2s-3=0\text{。解は }s=\frac12,-\frac34\text{ で、}0<s<1\text{ より }s=\frac12.

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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