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熊本大学/2010年度/前期

熊本大学 2010年 数学 第1問解答・解説

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1問題

熊本大学2010年度第1問

原点を OO とし,空間内に3点 A(4,0,0),B(1,2,0),C(2,1,2)A(4,0,0), B(1,2,0), C(2,1,2) をとる。線分 BCBC を t:(1−t)t:(1-t) (0<t<1)(0<t<1) に内分する点を PP とおく。このとき,以下の問いに答えよ。

(問1) △OAP\triangle OAP の面積を最小にする tt の値を求めよ。

(問2) CC を通り,3点 O,A,PO,A,P を通る平面に垂直な直線と xyxy 平面との交点を DD とする。DD が △OAB\triangle OAB の内部にあるとき,tt の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

空間座標とベクトルの成分でP、三角形の面積、平面への垂線を求め、平方完成と三角形の頂点を正の係数で結ぶ条件を用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (問1) t=25,Smin⁡=855\displaystyle \space{}t=\frac{2}{5},\quad S_{\min}=\frac{8\sqrt{5}}{5}\qquad (問2) 0<t<213\displaystyle \space{}0<t<\frac{2}{13}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

線分 BCBC を BP:PC=t:(1−t)BP:PC=t:(1-t) に内分するので、 P=(1−t)B+tC=(1+t, 2−t, 2t)(0<t<1)P=(1-t)B+tC=(1+t,\,2-t,\,2t) \quad (0<t<1) である。

(問1) OAOA は長さ4の xx 軸上の線分である。PP から OAOA に下ろした垂線の足を HH とすると、H=(1+t,0,0)H=(1+t,0,0) であり、 PH=(2−t)2+(2t)2.PH=\sqrt{(2-t)^2+(2t)^2}. したがって、三角形 OAPOAP の面積 SS は S=12⋅4⋅PH=2(2−t)2+4t2=25(t−25)2+165.\displaystyle S=\frac12\cdot 4\cdot PH=2\sqrt{(2-t)^2+4t^2}=2\sqrt{5\left(t-\frac25\right)^2+\frac{16}{5}}. よって SS は t=25\displaystyle t=\frac25 で最小となる。この値は 0<t<10<t<1 を満たすので、最小面積は Smin⁡=2165=855\displaystyle S_{\min}=2\sqrt{\frac{16}{5}}=\frac{8\sqrt5}{5} である。

(問2) 平面 OAPOAP は OA→=(4,0,0)\overrightarrow{OA}=(4,0,0) と OP→=(1+t,2−t,2t)\overrightarrow{OP}=(1+t,2-t,2t) が張る平面である。 n=(0,2t,−(2−t))\boldsymbol n=(0,2t,-(2-t)) とおくと、n⋅OA→=0\boldsymbol n\cdot\overrightarrow{OA}=0、n⋅OP→=2t(2−t)−2t(2−t)=0\boldsymbol n\cdot\overrightarrow{OP}=2t(2-t)-2t(2-t)=0 であるから、n\boldsymbol n はこの平面に垂直である。よって CC を通る垂線は (x,y,z)=(2,1,2)+s(0,2t,−(2−t))(x,y,z)=(2,1,2)+s(0,2t,-(2-t)) と表せる。z=0z=0 とおくと s=22−t\displaystyle s=\frac{2}{2-t} となり、 D=(2, 1+4t2−t, 0).\displaystyle D=\left(2,\,1+\frac{4t}{2-t},\,0\right).

DD の yy 座標を qq とする。DD を三角形 OABOAB の内部に置くため、 D=αA+βB+(1−α−β)OD=\alpha A+\beta B+(1-\alpha-\beta)O と表したとき、3係数がすべて正であることが必要十分である。D=(2,q,0)D=(2,q,0) より β=q2\displaystyle \beta=\frac q2、α=12−q8\displaystyle \alpha=\frac12-\frac q8、1−α−β=12−3q8\displaystyle 1-\alpha-\beta=\frac12-\frac{3q}{8} となる。これらがすべて正である条件は 0<q<43\displaystyle 0<q<\frac43 である。ここで q=1+4t2−t>0\displaystyle q=1+\frac{4t}{2-t}>0 であり、また 0<t<10<t<1 より 2−t>02-t>0 だから、 1+4t2−t<43すなわち12t<2−tすなわちt<213.\displaystyle 1+\frac{4t}{2-t}<\frac43 \text{すなわち} 12t<2-t \text{すなわち} t<\frac{2}{13}. 元の条件 0<t<10<t<1 と合わせて、求める範囲は 0<t<213\displaystyle 0<t<\frac{2}{13} である。

この問題で使う考え方

  • 三角比による面積
  • 空間図形の計量
  • 二次関数の最大・最小
  • 内分・外分点
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積

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