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名古屋市立大学/2023年度/前期

名古屋市立大学 2023年 数学 第3問解答・解説

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1問題

名古屋市立大学2023年度第3問

座標空間内の点 A(−1,1,3), B(2,1,0), C(0,3,1), D(5,1,−3), P(5,3,5)A(-1,1,3),\ B(2,1,0),\ C(0,3,1),\ D(5,1,-3),\ P(5,3,5) について次の問いに答えよ。

(1) 点 A,B,CA,B,C を含む平面 α\alpha に対してベクトル n⃗=(a,1,c)\vec{n}=(a,1,c) が垂直であるとする。このとき,a,ca,c を求めよ。

(2) 点 PP から平面 α\alpha に下ろした垂線を PHPH とする。このとき,点 HH の座標を求めよ。

(3) さらに2点 Q(2t+5,t+3,2t−4)  (t>0), R(2u+3,u−1,2u)  (u>0)Q(2t+5,t+3,2t-4)\;(t>0),\ R(2u+3,u-1,2u)\;(u>0) を考える。四面体 QABCQABC と四面体 RACDRACD の体積比を t,ut,u を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

空間ベクトルの成分と内積で平面の法線・垂線の足を求め、両四面体の高さと底面積から体積比を計算する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a=2, c=2(1)\space{}a=2,\space{}c=2
    (2) H(1,1,1)
    (3) Vol⁡(QABC):Vol⁡(RACD)=t:2u(3)\space{}\operatorname{Vol}(QABC):\operatorname{Vol}(RACD)=t:2u

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 点Aから点B,Cへ向かうベクトルは AB→=(3,0,−3),AC→=(1,2,−2)\overrightarrow{AB}=(3,0,-3),\qquad \overrightarrow{AC}=(1,2,-2) である。n⃗=(a,1,c)\vec n=(a,1,c) が平面α\alphaに垂直だから、これら二つのベクトルと内積が0となり、 3a−3c=0,a+2−2c=0.3a-3c=0,\qquad a+2-2c=0. 第1式からa=ca=cであり、これを第2式に代入すると2−a=02-a=0となる。よって a=2,c=2.a=2,\qquad c=2.

(2) 平面α\alphaの法線ベクトルは(2,1,2)(2,1,2)であり、点Aを通るので、平面の方程式は 2(x+1)+(y−1)+2(z−3)=0,すなわち2x+y+2z=52(x+1)+(y-1)+2(z-3)=0, \quad\text{すなわち}\quad 2x+y+2z=5 である。垂線の足をH=P−λ(2,1,2)H=P-\lambda(2,1,2)とおく。HHはα\alpha上にあるので、P=(5,3,5)P=(5,3,5)を代入して (2,1,2)⋅((5,3,5)−λ(2,1,2))=5,(2,1,2)\cdot\bigl((5,3,5)-\lambda(2,1,2)\bigr)=5, 23−9λ=5,したがってλ=2.23-9\lambda=5, \quad\text{したがって}\quad \lambda=2. したがって H=(5,3,5)−2(2,1,2)=(1,1,1).H=(5,3,5)-2(2,1,2)=(1,1,1). 実際、2⋅1+1+2⋅1=52\cdot1+1+2\cdot1=5よりH は平面 α 上H\text{ は平面 }\alpha\text{ 上}であり、PH→=(−4,−2,−4)=−2(2,1,2)\overrightarrow{PH}=(-4,-2,-4)=-2(2,1,2)は平面の法線方向である。

(3) 点Dについても2⋅5+1+2(−3)=52\cdot5+1+2(-3)=5だから、A,C,Dはすべてα\alpha上にある。したがって四面体QABCQABC、RACDRACDの高さは、それぞれ点Q,Rからこの平面までの距離である。∥(2,1,2)∥=3\lVert(2,1,2)\rVert=3を用いると、 (2,1,2)⋅Q−5=2(2t+5)+(t+3)+2(2t−4)−5=9t,(2,1,2)⋅R−5=2(2u+3)+(u−1)+2(2u)−5=9u.\begin{aligned} (2,1,2)\cdot Q-5&=2(2t+5)+(t+3)+2(2t-4)-5=9t,\\ (2,1,2)\cdot R-5&=2(2u+3)+(u-1)+2(2u)-5=9u. \end{aligned} t,u>0t,u>0なので、高さはそれぞれ3t,3u3t,3uである。

底面積を求める。二つのベクトルv⃗,w⃗\vec v,\vec wが作る三角形の面積は、内積の式v⃗⋅w⃗=∥v⃗∥∥w⃗∥cos⁡θ\vec v\cdot\vec w=\lVert\vec v\rVert\lVert\vec w\rVert\cos\thetaとsin⁡2θ+cos⁡2θ=1\sin^2\theta+\cos^2\theta=1から 12∥v⃗∥2∥w⃗∥2−(v⃗⋅w⃗)2\displaystyle \frac12\sqrt{\lVert\vec v\rVert^2\lVert\vec w\rVert^2-(\vec v\cdot\vec w)^2} と表せる。ここで ∥AB→∥2=18,∥AC→∥2=9,AB→⋅AC→=9,∥AD→∥2=72,AC→⋅AD→=18\begin{gathered} \lVert\overrightarrow{AB}\rVert^2=18,\quad \lVert\overrightarrow{AC}\rVert^2=9,\quad \overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC}=9,\\ \lVert\overrightarrow{AD}\rVert^2=72,\quad \overrightarrow{AC}\cdot\overrightarrow{AD}=18 \end{gathered} より、 [ABC]=1218⋅9−92=92,[ACD]=129⋅72−182=9.\displaystyle [ABC]=\frac12\sqrt{18\cdot9-9^2}=\frac92, \qquad [ACD]=\frac12\sqrt{9\cdot72-18^2}=9. よって四面体の体積は底面積と高さの積の13\displaystyle \frac13だから、体積比は Vol⁡(QABC):Vol⁡(RACD)=(13⋅92⋅3t):(13⋅9⋅3u)=t:2u.\displaystyle \operatorname{Vol}(QABC):\operatorname{Vol}(RACD) =\left(\frac13\cdot\frac92\cdot3t\right):\left(\frac13\cdot9\cdot3u\right) =t:2u.

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 空間図形の計量
  • 三角比による面積

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