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福岡大学 2023年 数学 第II問解答・解説

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1問題

福岡大学2023年度第II問

次の □\square をうめよ。答は解答用紙の該当欄に記入せよ。

(i) 3次方程式 8x3−8x2+1=08x^{3}-8x^{2}+1=0 の解は x=(1)x=\boxed{(1)} である。また,不等式 (log⁡x2)∣log⁡2∣x−1∣∣+∣log⁡x8∣−2≧0(\log_{x}2)\left|\log_{2}\left|x-1\right|\right|+\left|\log_{x}8\right|-2\geq 0 の解は (2)\boxed{(2)} である。

(ii) 座標空間において,3点 A(1,3,0),B(0,−1,−3),C(2,4,1)A(1,3,0),B(0,-1,-3),C(2,4,1) が定める平面を α\alpha とし,D(0,6,−3)D(0,6,-3) とする。このとき,α\alpha に関して DD と対称な点 EE の座標は (3)(3) である。ただし,EE が α\alpha に関して DD と対称であるとは,直線 DEDE は α\alpha に垂直であり,かつ線分 DEDE の中点は α\alpha 上にあることをいう。また,F(1,1,1)F(1,1,1) とするとき,α\alpha 上の点 PP で,2線分 DP,FPDP,FP の長さの和 DP+FPDP+FP を最小にする PP の座標は (4)(4) である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1): 1−54, 12, 1+54,(2): [12,1+54]∪(1,4+22],(3): (−2,2,3),(4): (23,83,−13).\displaystyle \boxed{\begin{aligned}(1)&:\space{}\frac{1-\sqrt5}{4},\space{}\frac12,\space{}\frac{1+\sqrt5}{4},\\(2)&:\space{}\left[\frac12,\frac{1+\sqrt5}{4}\right]\cup(1,4+2\sqrt2],\\(3)&:\space{}(-2,2,3),\\(4)&:\space{}\left(\frac23,\frac83,-\frac13\right).\end{aligned}}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

II 訂正採用稿

agraph{(i) 三次方程式} 左辺を因数分解すると 8x3−8x2+1=(2x−1)(4x2−2x−1).8x^3-8x^2+1=(2x-1)(4x^2-2x-1). 二次方程式の解の公式も用いれば、空欄(1)は x=1−54,12,1+54\displaystyle \boxed{x=\frac{1-\sqrt5}{4},\quad\frac12,\quad \frac{1+\sqrt5}{4}} である。

agraph{(i) 対数不等式} 対数の定義域は x>0x>0, x≠1x\ne1 である。 t=log⁡2x≠0t=\log_2x\ne0, L=∣log⁡2∣x−1∣∣L=|\log_2|x-1|| とおく。 底の変換から log⁡x2=1/t\log_x2=1/t, log⁡x8=3/t\log_x8=3/t なので、不等式は Lt+3∣t∣−2≧0(*)\displaystyle \frac{L}{t}+\frac{3}{|t|}-2\ge0 \tag{*} となる。

0<x<10<x<1 では t<0t<0 かつ L=−log⁡2(1−x)L=-\log_2(1-x) である。 正数 −t-t を (∗)(*) に掛けると 3−L+2t≧0 すなわち 3+log⁡2(1−x)+2log⁡2x≧0 すなわち 8x2(1−x)≧1.3-L+2t\ge0 \ \quad\text{すなわち}\quad\ 3+\log_2(1-x)+2\log_2x\ge0 \ \quad\text{すなわち}\quad\ 8x^2(1-x)\ge1. これは 8x3−8x2+1≦08x^3-8x^2+1\le0 と同値である。上記の因数分解と (1−5)/4<0<1/2<(1+5)/4<1(1-\sqrt5)/4<0<1/2<(1+\sqrt5)/4<1 より、この範囲での解は 12≦x≦1+54.(A)\displaystyle \frac12\le x\le\frac{1+\sqrt5}{4}. \tag{A}

1<x<21<x<2 では t>0t>0 かつ L=−log⁡2(x−1)L=-\log_2(x-1) である。 (∗)(*) は 3−log⁡2(x−1)−2log⁡2x≧0 すなわち x2(x−1)≦83-\log_2(x-1)-2\log_2x\ge0 \ \quad\text{すなわち}\quad\ x^2(x-1)\le8 となる。1<x<21<x<2 では x2(x−1)<4<8x^2(x-1)<4<8 なので全域が解である。 x≧2x\ge2 では L=log⁡2(x−1)L=\log_2(x-1) であり、(∗)(*) は 8(x−1)≧x2 すなわち x2−8x+8≦0.8(x-1)\ge x^2 \ \quad\text{すなわち}\quad\ x^2-8x+8\le0. 二次式の根 4±224\pm2\sqrt2 のうち小さい方は2未満だから、 x≧2x\ge2 との共通範囲は 2≦x≦4+222\le x\le4+2\sqrt2。 これと (A)(A) を合わせると、空欄(2)は 12≦x≦1+54または1<x≦4+22.\displaystyle \boxed{\frac12\le x\le\frac{1+\sqrt5}{4}\quad\text{または}\quad1<x\le4+2\sqrt2}. x=1x=1 は定義域外なので含めない。

agraph{(ii) 対称点} AB→=(−1,−4,−3),AC→=(1,1,1)\overrightarrow{AB}=(-1,-4,-3),\qquad \overrightarrow{AC}=(1,1,1) は平行ではない。平面の法線ベクトル n=(a,b,c)n=(a,b,c) はこれらと垂直なので −a−4b−3c=0,a+b+c=0.-a-4b-3c=0,\qquad a+b+c=0. これを解くと 3b+2c=03b+2c=0, a=−b−ca=-b-c となる。 b=2b=2, c=−3c=-3 と取れば a=1a=1 であるから、 n=(1,2,−3),α: x+2y−3z=7n=(1,2,-3),\qquad \alpha:\ x+2y-3z=7 を得る。後者は点 AA を通り、上の法線に垂直な平面の式である。

D=(0,6,−3)D=(0,6,-3) を通り nn に平行な直線上の点を D−λnD-\lambda n と書く。 その点が α\alpha 上にある条件は (1,2,−3)⋅(D−λn)=21−14λ=7(1,2,-3)\cdot(D-\lambda n)=21-14\lambda=7 である。よって λ=1\lambda=1 で、垂線の足は H=D−n=(−1,4,0)H=D-n=(-1,4,0)。線分 DEDE の中点が HH となる点は E=2H−D=(−2,2,3).\boxed{E=2H-D=(-2,2,3)}. 実際、E−D=(−2,−4,6)=−2nE-D=(-2,-4,6)=-2n で DE⊥αDE\perp\alpha、 また中点 HH は −1+2⋅4−3⋅0=7-1+2\cdot4-3\cdot0=7 を満たす。

agraph{(ii) 距離和の最小化} 平面式の左辺は DD で21、F=(1,1,1)F=(1,1,1) で0だから、 線分 DFDF は平面を横切る。線分上の点を X(s)=D+s(F−D)=(s,6−5s,−3+4s),0≦s≦1X(s)=D+s(F-D)=(s,6-5s,-3+4s),\qquad 0\le s\le1 と書く。これを平面式に代入すると 21−21s=721-21s=7、すなわち s=2/3s=2/3。従って唯一の交点は P=(23,83,−13).\displaystyle \boxed{P=\left(\frac23,\frac83,-\frac13\right)}. 任意の α\alpha 上の点 QQ について三角不等式から DQ+QF≧DFDQ+QF\ge DF。上の PP は線分 DFDF 上にあるので DP+PF=DFDP+PF=DF と等号を満たす。等号が成り立つ点は線分 DFDF 上に限られ、 平面との交点も上の PP だけだから、これは唯一の最小点である。

agraph{検算} 三次式の各根を因数分解式に代入すると0になる。 対数不等式の左側解区間の両端では 8x2(1−x)=18x^2(1-x)=1、 右側の端点では 8(x−1)=x28(x-1)=x^2 となり、いずれも等号を含む。 平面式には A,B,CA,B,C の全てが入り、HH も入る。 F−D=(1,−5,4)F-D=(1,-5,4) より DF=42DF=\sqrt{42}、 DP=(2/3)42DP=(2/3)\sqrt{42}、PF=(1/3)42PF=(1/3)\sqrt{42} であり、 確かに DP+PF=DFDP+PF=DF である。

(1): 1−54, 12, 1+54,(2): 12≦x≦1+54 または 1<x≦4+22,(3): (−2,2,3),(4): (23,83,−13).\displaystyle \boxed{\begin{aligned} (1)&:\ \frac{1-\sqrt5}{4},\ \frac12,\ \frac{1+\sqrt5}{4},\\ (2)&:\ \frac12\le x\le\frac{1+\sqrt5}{4}\ \text{または}\ 1<x\le4+2\sqrt2,\\ (3)&:\ (-2,2,3),\\ (4)&:\ \left(\frac23,\frac83,-\frac13\right). \end{aligned}}

この問題で使う考え方

  • 高次方程式
  • 二次方程式とグラフ
  • 二次不等式とグラフ
  • 対数とその性質
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 位置ベクトル

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