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筑波大学/2019年度

筑波大学 2019年 数学 第6問解答・解説

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1問題

筑波大学2019年度第6問

∣z∣2+3=2(z+zˉ)|z|^{2} + 3 = 2 (z + \bar{z}) を満たす複素数 z 全体の集合を A とする。ただし zˉ\bar{z} は z の共役複素数である。

(1) 集合 A を複素数平面上に図示せよ。

(2) A の要素 z の偏角を θ とする。ただし -π < θ ≦ π とする。z が A を動くとき、θ のとりうる値の範囲を求めよ。

(3) z60z^{60} が正の実数となる A の要素 z の個数を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) A は中心 (2,0)、半径1の円:(x−2)2+y2=1: (x−2)^2+y^2=1。 (2) −π/6≦θ≦π/6。 (3) 20個。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) z=x+iyz=x+iy とおくと、∣z∣2=x2+y2|z|^2=x^2+y^2、z+zˉ=2xz+\bar z=2x である。したがって x2+y2+3=4xであるための必要十分条件は(x−2)2+y2=1.x^2+y^2+3=4x\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad (x-2)^2+y^2=1. よって AA は中心 (2,0)(2,0)、半径 11 の円である。

(2) z=r(cos⁡θ+isin⁡θ)z=r(\cos\theta+i\sin\theta)(r>0r>0)とおく。(1)の式は r2−4rcos⁡θ+3=0r^2-4r\cos\theta+3=0 となる。rr が実数となるための判別式の条件は 16cos⁡2θ−12≧0であるための必要十分条件は∣cos⁡θ∣≧32.\displaystyle 16\cos^2\theta-12\ge0\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad |\cos\theta|\ge\frac{\sqrt3}{2}. 円 AA 上では x≧1x\ge1 なので rcos⁡θ=x>0r\cos\theta=x>0、従って cos⁡θ>0\cos\theta>0 である。主値 −π<θ≦π-\pi<\theta\le\pi の範囲で、これらの条件は −π6≦θ≦π6\displaystyle -\frac\pi6\le\theta\le\frac\pi6 に等しい。逆にこの範囲では二次方程式の根 r=2cos⁡θ±4cos⁡2θ−3r=2\cos\theta\pm\sqrt{4\cos^2\theta-3} は実数であり、積が 3>03>0、和が 4cos⁡θ>04\cos\theta>0 なので正である。よって区間内のすべての偏角が実際に現れる。端点では根が重なり、接点が1つずつである。

(3) z=reiθz=r e^{i\theta} とすると、ド・モアブルの定理により z60=r60e60iθz^{60}=r^{60}e^{60i\theta} である。r>0r>0 だからこれが正の実数となる条件は 60θ=2kπ(k は整数),すなわちθ=kπ30.\displaystyle 60\theta=2k\pi\quad\text{($k$ は整数)},\qquad\text{すなわち}\qquad \theta=\frac{k\pi}{30}. (2)の範囲から k=−5,−4,…,4,5k=-5,-4,\ldots,4,5 の11通りである。端点 k=±5k=\pm5 では接点が各1つ、内側の9通りでは半径方向が円と2点で交わる。従って個数は 2⋅9+2=20.2\cdot9+2=20.

中心(2,0)、半径1の円周全体。

上に「|z|²+3=2(z+z̄) ⇔ |z−2|=1」とあり、横軸Re z・縦軸Im zの複素数平面(原点O、縦横同縮尺)に、集合Aを表す青い円|z−2|=1が描かれている。円の中心は実軸上の点2で、円は実軸と1と3で交わり、縦軸には1と−1の目盛がある。原点から円に引いた2本の接線が破線で示され、偏角はそれぞれπ/6と−π/6で、接点(3/2, ±√3/2)に黒点がある。

この問題で使う考え方

  • 平方完成
  • 判別式
  • ド・モアブルの定理

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