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京都大学/2019年度

京都大学 2019年 数学 第6問解答・解説

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1問題

京都大学2019年度第6問配点 35点

i は虚数単位とする。(1 + i)ⁿ + (1 − i)ⁿ > 10¹⁰ をみたす最小の正の整数 n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

複素数を極形式で表して和を余弦に変換し、nを8で割った余りごとに正負と値を調べる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • n=71n=71

4解答

解答を見る途中式つきの解答

1+i=2eiπ/4,1−i=2e−iπ/41+i=\sqrt2 e^{i\pi/4},\qquad 1-i=\sqrt2 e^{-i\pi/4} したがって Sn=(1+i)n+(1−i)n=2(2)ncos⁡nπ4=21+n/2cos⁡nπ4.\displaystyle S_n=(1+i)^n+(1-i)^n=2(\sqrt2)^n\cos\frac{n\pi}{4}=2^{1+n/2}\cos\frac{n\pi}{4}. nnを8で割った余りで場合分けすると、正の値をとるのは n≡0,1,7(mod8)n\equiv0,1,7\pmod8 のときだけであり、 Sn={21+n/2(n≡0(mod8)),2(n+1)/2(n≡1,7(mod8)),≦0(n≡2,3,4,5,6(mod8)).S_n=\begin{cases} 2^{1+n/2} & (n\equiv0\pmod8),\\ 2^{(n+1)/2} & (n\equiv1,7\pmod8),\\ \le 0 & (n\equiv2,3,4,5,6\pmod8). \end{cases} n≦70n\le70 で正となる各剰余類の最大の nn は、それぞれ 64,65,6364,65,63 である。よって S64=233=8,589,934,592<1010,S65=233=8,589,934,592<1010,S63=232=4,294,967,296<1010.S_{64}=2^{33}=8,589,934,592<10^{10},\quad S_{65}=2^{33}=8,589,934,592<10^{10},\quad S_{63}=2^{32}=4,294,967,296<10^{10}. 一方、71≡7(mod8)71\equiv7\pmod8 なので S71=2(71+1)/2=236=68,719,476,736>1010.S_{71}=2^{(71+1)/2}=2^{36}=68,719,476,736>10^{10}. したがって条件を満たす最小の正の整数は 7171 である。

この問題で使う考え方

  • 複素数平面
  • 複素数の極形式
  • ド・モアブルの定理

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