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京都大学/2019年度

京都大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

京都大学2019年度第2問配点 30点

f(x) = x³ + 2x² + 2 とする。|f(n)| と |f(n + 1)| がともに素数となる整数 n をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

整数剰余で3の倍数となる場合を限定し、残る剰余類は偶奇から±2の場合へ還元して有限候補を調べる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • n=−3, −2, −1, 0n=-3,\space{}-2,\space{}-1,\space{}0

4解答

解答を見る途中式つきの解答

まず f(m)=m3+2m2+2=m2(m+2)+2f(m)=m^3+2m^2+2=m^2(m+2)+2 と書く。3で割った余りを調べると、m≡0,1,2(mod3)m\equiv0,1,2\pmod3 に対してそれぞれ f(m)≡2,2,0(mod3)f(m)\equiv2,2,0\pmod3 である。したがって m≡2(mod3)m\equiv2\pmod3 なら 3∣f(m)3\mid f(m) であり、∣f(m)∣|f(m)| が素数であるためには ∣f(m)∣=3|f(m)|=3 が必要である。

この条件を満たす整数 mm を求める。f(m)=3f(m)=3 なら m2(m+2)=1m^2(m+2)=1 だから m2∣1m^2\mid1 より m=±1m=\pm1 であり、m=−1m=-1 のみが式を満たす。f(m)=−3f(m)=-3 なら m2(m+2)=−5m^2(m+2)=-5 だが、m2∣5m^2\mid5 より m=±1m=\pm1 しかなく、どちらも満たさない。よって ∣f(m)∣=3|f(m)|=3 の整数解は m=−1m=-1 だけである。

ここで nn の3で割った余りで場合分けする。 n≡1(mod3):n+1≡2(mod3) なので n+1=−1, n=−2.n≡2(mod3):n≡2(mod3) なので n=−1.\begin{array}{ll} n\equiv1\pmod3 &: n+1\equiv2\pmod3\text{ なので }n+1=-1,\ n=-2.\\ n\equiv2\pmod3 &: n\equiv2\pmod3\text{ なので }n=-1. \end{array} いずれも候補が条件を満たすかは最後に確認する。

残る n≡0(mod3)n\equiv0\pmod3 では、f(k)≡k(mod2)f(k)\equiv k\pmod2 より偶数 kk に対する f(k)f(k) は偶数である。偶数の絶対値が素数ならその値は 22 なので、f(k)=2f(k)=2 または f(k)=−2f(k)=-2 でなければならない。前者は k2(k+2)=0k^2(k+2)=0 より k=0,−2k=0,-2。後者は k2(k+2)=−4k^2(k+2)=-4 であるが、k2∣4k^2\mid4 から k=±1,±2k=\pm1,\pm2 に限られ、いずれもこの式を満たさない。従って偶数 kk で ∣f(k)∣|f(k)| が素数となるのは k=0,−2k=0,-2 の場合だけである。

n≡0(mod3)n\equiv0\pmod3 かつ nn が偶数なら、k=nk=n として n=0,−2n=0,-2 の候補を得るが、このうち n≡0(mod3)n\equiv0\pmod3 を満たすのは n=0n=0 である。n≡0(mod3)n\equiv0\pmod3 かつ nn が奇数なら、k=n+1k=n+1 が偶数であり、n+1=0,−2n+1=0,-2 から n=−1,−3n=-1,-3 を得る。このうち条件を満たすのは n=−3n=-3 である。

最後に直接代入すると n−3−2−10f(n)−7232f(n+1)2325\begin{array}{c|rrrr} n&-3&-2&-1&0\\ \hline f(n)&-7&2&3&2\\ f(n+1)&2&3&2&5 \end{array} で、各絶対値はすべて素数である。よって求める整数は n=−3,−2,−1,0n=-3,-2,-1,0 である。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数

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