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東海大学/2017年度/A方式一次2/2

東海大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東海大学2017年度第1問

次の空欄を埋めなさい。解答は,分数の場合には既約分数の形で,自然数の根号を含む場合には根号の中が最小の自然数となる形で書きなさい。

(1) 1213+1\displaystyle \dfrac{12}{\sqrt{13}+1} の小数部分を bb とする。1b\displaystyle \dfrac{1}{b} の値を,分母を有理化して求めると 1b=ア\displaystyle \dfrac{1}{b}=\boxed{\text{ア}} である。

(2) kk を正の定数で,k≠1k\ne1 とする。関数 f(x)=kx2−2x−3k2+2k+5f(x)=kx^{2}-2x-3k^{2}+2k+5 の最小値が3であるとき,定数 kk の値は k=イk=\boxed{\text{イ}} である。

(3) 1680のすべての正の約数の和は ウ\boxed{\text{ウ}} である。

(4) 次の定積分を求めると,∫01x3(1−x2)8 dx=1エ\displaystyle \int_{0}^{1}x^{3}(1-x^{2})^{8}\,dx=\dfrac{1}{\boxed{\text{エ}}} である。ただし,エ\boxed{\text{エ}} は整数である。

(5) 3つの空間ベクトル a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} において,∣a⃗∣=1\left|\vec{a}\right|=1,∣b⃗∣=4\left|\vec{b}\right|=4,∣c⃗∣=2\left|\vec{c}\right|=\sqrt{2} とする。a⃗\vec{a} と b⃗\vec{b} のなす角が 60∘60^{\circ},a⃗\vec{a} と c⃗\vec{c} のなす角が 45∘45^{\circ},b⃗\vec{b} と c⃗\vec{c} のなす角が 90∘90^{\circ} であるとき,∣a⃗+b⃗+c⃗∣=オ\left|\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}\right|=\boxed{\text{オ}} である。

(6) 原点 OO を中心とする半径4の円を CC とする。円 CC の外部の点 PP を通る直線が円 CC と異なる2点 A,BA,B で交わるとする。PA=8PA=8,AB=6AB=6 であるとき,OP=カOP=\boxed{\text{カ}} または OP=キOP=\boxed{\text{キ}} である。ただし,カ<キ\boxed{\text{カ}}<\boxed{\text{キ}} とする。

(7) nn を自然数とする。次の和を求めると,nC0+nC1+nC2+⋯+nCn=ク{}_{n}\mathrm{C}_{0}+{}_{n}\mathrm{C}_{1}+{}_{n}\mathrm{C}_{2}+\cdots+{}_{n}\mathrm{C}_{n}=\boxed{\text{ク}} である。次の和を求めると,11!(2n)!+12!(2n−1)!+13!(2n−2)!+⋯+1n!(n+1)!=ケ\displaystyle \dfrac{1}{1!(2n)!}+\dfrac{1}{2!(2n-1)!}+\dfrac{1}{3!(2n-2)!}+\cdots+\dfrac{1}{n!(n+1)!}=\boxed{\text{ケ}} である。

(8) 2次方程式 3x2+13x+5=03x^{2}+13x+5=0 の2つの解を α,β\alpha,\beta とする。pp を正の実数とする。放物線 y=αx2+px+βy=\alpha x^{2}+px+\beta の準線と放物線 y=βx2+px+αy=\beta x^{2}+px+\alpha の準線が一致するとき,p=コp=\boxed{\text{コ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

小問ごとに有理化,二次関数の頂点,素因数分解,置換積分,ベクトル内積,方べき,二項係数,放物線の準線を用いて計算した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=13+34,\displaystyle =\frac{\sqrt{13}+3}{4},\quad イ=13−16,\displaystyle =\frac{\sqrt{13}-1}{6},\quad ウ=5952,=5952,\quad エ=180,=180,\quad オ=5,=5,\quad カ=42,=4\sqrt2,\quad キ=82,=8\sqrt2,\quad ク=2n,=2^n,\quad ケ=22n−1(2n+1)!,\displaystyle =\frac{2^{2n}-1}{(2n+1)!},\quad コ=513.\displaystyle =\frac{\sqrt{51}}3.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 有理化すると 1213+1=13−1.\displaystyle \frac{12}{\sqrt{13}+1}=\sqrt{13}-1. 3<13<43<\sqrt{13}<4 なので,小数部分は b=13−3b=\sqrt{13}-3 である。従って 1b=113−3=13+313−9=13+34.\displaystyle \frac1b=\frac{1}{\sqrt{13}-3}=\frac{\sqrt{13}+3}{13-9}=\frac{\sqrt{13}+3}{4}.

(2) k>0k>0 より二次関数は上に開き,平方完成または頂点の値から最小値は −3k2+2k+5−1k.\displaystyle -3k^2+2k+5-\frac1k. これが3であるから,k>0k>0 を用いて −3k2+2k+2−1k=0すなわち3k3−2k2−2k+1=0すなわち(k−1)(3k2+k−1)=0.\displaystyle -3k^2+2k+2-\frac1k=0 \quad\text{すなわち}\quad 3k^3-2k^2-2k+1=0 \quad\text{すなわち}\quad (k-1)(3k^2+k-1)=0. 条件 k≠1k\ne1 から二次方程式を解く。2解のうち正のものは k=−1+136=13−16.\displaystyle k=\frac{-1+\sqrt{13}}6=\frac{\sqrt{13}-1}{6}.

(3) 素因数分解は 1680=24⋅3⋅5⋅71680=2^4\cdot3\cdot5\cdot7 なので,約数の和は (1+2+22+23+24)(1+3)(1+5)(1+7)=31⋅4⋅6⋅8=5952.(1+2+2^2+2^3+2^4)(1+3)(1+5)(1+7) =31\cdot4\cdot6\cdot8=5952.

(4) u=1−x2u=1-x^2 とおくと,x2=1−ux^2=1-u,x dx=−du/2x\,dx=-du/2 である。積分区間も x=0,1x=0,1 に対し u=1,0u=1,0 となるから ∫01x3(1−x2)8 dx=12∫01(1−u)u8 du=12(19−110)=1180.\displaystyle \int_0^1x^3(1-x^2)^8\,dx =\frac12\int_0^1(1-u)u^8\,du =\frac12\left(\frac19-\frac1{10}\right)=\frac1{180}. 従って エ=180\text{エ}=180。

(5) 内積を用いると a⃗⋅b⃗=1⋅4cos⁡60∘=2,a⃗⋅c⃗=1⋅2cos⁡45∘=1,b⃗⋅c⃗=4⋅2cos⁡90∘=0.\vec a\cdot\vec b=1\cdot4\cos60^\circ=2,\quad \vec a\cdot\vec c=1\cdot\sqrt2\cos45^\circ=1,\quad \vec b\cdot\vec c=4\cdot\sqrt2\cos90^\circ=0. よって ∣a⃗+b⃗+c⃗∣2=∣a⃗∣2+∣b⃗∣2+∣c⃗∣2+2(a⃗⋅b⃗+a⃗⋅c⃗+b⃗⋅c⃗)=1+16+2+2(2+1+0)=25,|\vec a+\vec b+\vec c|^2 =|\vec a|^2+|\vec b|^2+|\vec c|^2 +2(\vec a\cdot\vec b+\vec a\cdot\vec c+\vec b\cdot\vec c) =1+16+2+2(2+1+0)=25, ゆえに ∣a⃗+b⃗+c⃗∣=5|\vec a+\vec b+\vec c|=5。

(6) 直線上で PP に近い方の交点までの距離を ss とすると,もう一方までの距離は s+6s+6 である。PA=8PA=8 なので,AA が近い交点なら s=8s=8,遠い交点なら s+6=8s+6=8,すなわち s=2s=2 である。方べきの定理から OP2−42=s(s+6).OP^2-4^2=s(s+6). 従って,2つの場合は OP=16+8⋅14=82,OP=16+2⋅8=42.OP=\sqrt{16+8\cdot14}=8\sqrt2,\qquad OP=\sqrt{16+2\cdot8}=4\sqrt2. 小さい順に カ=42, キ=82\text{カ}=4\sqrt2,\ \text{キ}=8\sqrt2。

(7) 二項定理より ∑k=0n(nk)=(1+1)n=2n,\displaystyle \sum\limits _{k=0}^n\binom nk=(1+1)^n=2^n, 従って ク=2n\text{ク}=2^n。次に各項を二項係数で表すと 1k!(2n+1−k)!=1(2n+1)!(2n+1k)(1≦k≦n).\displaystyle \frac{1}{k!(2n+1-k)!}=\frac{1}{(2n+1)!}\binom{2n+1}{k}\quad(1\le k\le n). 2n+12n+1 は奇数で,(2n+1k)=(2n+12n+1−k)\displaystyle \binom{2n+1}{k}=\binom{2n+1}{2n+1-k} だから,対称な係数を組にすると ∑k=0n(2n+1k)=22n+12=22n.\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{n}\binom{2n+1}{k}=\frac{2^{2n+1}}2=2^{2n}. 従って k=1k=1 から nn までの和は 22n−12^{2n}-1 であり, ケ=22n−1(2n+1)!.\displaystyle \text{ケ}=\frac{2^{2n}-1}{(2n+1)!}.

(8) 3x2+13x+5=03x^2+13x+5=0 の解は異なる(判別式は 109>0109>0)ので α≠β\alpha\ne\beta。解と係数の関係から αβ=5/3\alpha\beta=5/3。一般に y=ax2+px+c=a(x+p2a)2+c−p24a\displaystyle y=ax^2+px+c=a\left(x+\frac{p}{2a}\right)^2+c-\frac{p^2}{4a} の準線は,頂点の縦座標から 1/(4a)1/(4a) を引いた水平線である。従って二つの準線はそれぞれ y=β−p2+14α,y=α−p2+14β.\displaystyle y=\beta-\frac{p^2+1}{4\alpha},\qquad y=\alpha-\frac{p^2+1}{4\beta}. これらが一致する条件を整理すると β−α=p2+14(1α−1β)=p2+14⋅β−ααβ.\displaystyle \beta-\alpha=\frac{p^2+1}{4}\left(\frac1\alpha-\frac1\beta\right) =\frac{p^2+1}{4}\cdot\frac{\beta-\alpha}{\alpha\beta}. α≠β\alpha\ne\beta より (p2+1)/4=αβ=5/3(p^2+1)/4=\alpha\beta=5/3。したがって p2=17/3p^2=17/3 であり,p>0p>0 だから p=173=513.\displaystyle p=\sqrt{\frac{17}{3}}=\frac{\sqrt{51}}3.

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 二次関数の最大・最小
  • 剰余・因数定理
  • 解と係数の関係
  • 二項定理
  • 置換積分法
  • 不定積分・定積分の性質
  • 約数・倍数

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