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産業医科大学/2019年度/一般

産業医科大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

産業医科大学2019年度第2問

2\boxed{2} 空欄にあてはまる適切な数,式,記号などを解答用紙の所定の欄に記入しなさい。

(1) 曲線 y=x2−x (0≦x≦2)y=x^2-x\ (0\leq x\leq 2) と直線 y=xy=x で囲まれた部分を直線 y=xy=x の周りに1回転させてできる立体の体積は ケ\boxed{\text{ケ}} である。

(2) 実数 xx に対して,方程式 ex=πx+∣ ∣x−2∣−1 ∣e^x=\pi^x+\left|\,|x-2|-1\,\right| の解の個数は コ\boxed{\text{コ}} である。

(3) 実数 xx に対して,xx 以下の最大の整数を [x][x] で表す。たとえば,[3]=3, [3.14]=3, [−3.14]=−4[3]=3,\ [3.14]=3,\ [-3.14]=-4 である。[7−43−36+915]\left[\sqrt{7-4\sqrt{3}}-\sqrt{36+9\sqrt{15}}\right] の値は サ\boxed{\text{サ}} である。

(4) 定積分 ∫99101(x−99)(101−x) dx\displaystyle\int_{99}^{101}\sqrt{(x-99)(101-x)}\,dx の値は シ\boxed{\text{シ}} である。

(5) 定積分 ∫−π4π4tan⁡4x dx\displaystyle\int_{-\frac{\pi}{4}}^{\frac{\pi}{4}}\tan^4 x\,dx の値は ス\boxed{\text{ス}} である。

(6) AB=1, BC=2, CA=5AB=1,\ BC=\sqrt{2},\ CA=\sqrt{5} である △ABC\triangle ABC の外心を OO,垂心を HH とするとき,線分 OHOH の長さは セ\boxed{\text{セ}} である。

(7) 円周上に nn 点をとり,点同士を結ぶ線分を引きうる限り引くとする。ただし,3つの線が内部で1点で交わることはないものとする。これらの線により分割された領域の数を ana_n とおく。たとえば,a1=1, a2=2, a3=4, a4=8, a5=16, a6=31a_1=1,\ a_2=2,\ a_3=4,\ a_4=8,\ a_5=16,\ a_6=31 である(下の図)。a10a_{10} の値は ソ\boxed{\text{ソ}} であり,a20a_{20} の値は タ\boxed{\text{タ}} である。

円周上に1個の黒点が示されている。弦は描かれていない。
円周上に2個の黒点が示されている。すべての黒点同士を結ぶ弦が実線で描かれている。
円周上に3個の黒点が示されている。すべての黒点同士を結ぶ弦が実線で描かれている。
円周上に4個の黒点が示されている。すべての黒点同士を結ぶ弦が実線で描かれている。
円周上に5個の黒点が示されている。すべての黒点同士を結ぶ弦が実線で描かれている。
円周上に6個の黒点が示されている。すべての黒点同士を結ぶ弦が実線で描かれている。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

回転体は円筒殻で積分し、他の小問では符号分け、平方比較、置換積分、座標幾何、弦と交点の数え上げを用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 82π15\displaystyle (1)\space{}\frac{8\sqrt2\pi}{15}
    (2) 0
    (3) -9
    (4) π2\displaystyle (4)\space{}\frac\pi2
    (5) π2−43\displaystyle (5)\space{}\frac\pi2-\frac43
    (6) 582\displaystyle (6)\space{}\frac{\sqrt{58}}2
    (7) a10=256, a20=5036(7)\space{}a_{10}=256,\space{}a_{20}=5036

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 回転軸 y=xy=x に沿う座標を u=x+y2\displaystyle u=\frac{x+y}{\sqrt2}、軸からの距離を r=x−y2\displaystyle r=\frac{x-y}{\sqrt2} とする。領域は y≦xy\leq x なので r≧0r\geq0 であり、y=x−2ry=x-\sqrt2r。これが放物線 y=x2−xy=x^2-x の上側にある条件は x2−2x+2r≦0,x^2-2x+\sqrt2r\leq0, すなわち 0≦r≦12\displaystyle 0\leq r\leq\frac1{\sqrt2} かつ 1−1−2r≦x≦1+1−2r.1-\sqrt{1-\sqrt2r}\leq x\leq1+\sqrt{1-\sqrt2r}. 固定した rr に対する軸方向の長さは Δu=2 Δx=221−2r\Delta u=\sqrt2\,\Delta x=2\sqrt2\sqrt{1-\sqrt2r}。この線分を回転した円筒殻の体積を足すと V=2π∫01/2rΔu dr=4π2∫01/2r1−2r dr.\displaystyle V=2\pi\int_0^{1/\sqrt2}r\Delta u\,dr =4\pi\sqrt2\int_0^{1/\sqrt2}r\sqrt{1-\sqrt2r}\,dr. q=1−2rq=1-\sqrt2r と置けば、積分は 12∫01(1−q)q1/2dq=215\displaystyle \frac12\int_0^1(1-q)q^{1/2}dq=\frac2{15} となる。よって V=82π15\displaystyle V=\frac{8\sqrt2\pi}{15}。

(2) x>0x>0 なら πx>ex\pi^x>e^x なので右辺は左辺より大きく、解はない。x=0x=0 では右辺が 1+1=21+1=2 となり解でない。x<0x<0 なら ∣x−2∣=2−x|x-2|=2-x だから ∣∣x−2∣−1∣=1−x>1.\left||x-2|-1\right|=1-x>1. 一方、0<πx<ex<10<\pi^x<e^x<1 より ex−πx<1e^x-\pi^x<1 であり、等式は成り立たない。したがって実数解は0個。

(3) 7−43=(2−3)27-4\sqrt3=(2-\sqrt3)^2 だから最初の平方根は a=2−3a=2-\sqrt3 である。b=36+915b=\sqrt{36+9\sqrt{15}} とおく。平方して比較すると b2−(a+8)2=−67+915+203>0,b^2-(a+8)^2=-67+9\sqrt{15}+20\sqrt3>0, ここでは 15>195\displaystyle \sqrt{15}>\frac{19}{5}, 3>1710\displaystyle \sqrt3>\frac{17}{10} を用いた。また (a+9)2−b2=88−223−915>0(a+9)^2-b^2=88-22\sqrt3-9\sqrt{15}>0 である(3<2\sqrt3<2, 15<4\sqrt{15}<4)。したがって a+8<b<a+9a+8<b<a+9、ゆえに −9<a−b<−8-9<a-b<-8 であり、床関数の値は −9-9。

(4) t=x−100t=x-100 と置くと積分は ∫−111−t2 dt\displaystyle \int_{-1}^{1}\sqrt{1-t^2}\,dt となる。これは半径1の半円の面積なので π2\displaystyle \frac\pi2。

(5) 被積分関数は偶関数である。u=tan⁡xu=\tan x と置くと dx=du/(1+u2)dx=du/(1+u^2) だから ∫−π/4π/4tan⁡4x dx=2∫01u41+u2 du=2∫01(u2−1+11+u2)du=π2−43.\displaystyle \int_{-\pi/4}^{\pi/4}\tan^4x\,dx =2\int_0^1\frac{u^4}{1+u^2}\,du =2\int_0^1\left(u^2-1+\frac1{1+u^2}\right)du =\frac\pi2-\frac43.

(6) A=(0,0)A=(0,0), B=(1,0)B=(1,0) と置く。AC2=5AC^2=5, BC2=2BC^2=2 から C=(2,1)C=(2,1)(またはその xx 軸対称の点)とできる。ABAB の垂直二等分線は x=12\displaystyle x=\frac12 で、外心は O=(12,32)\displaystyle O=(\frac12,\frac32)。ABAB に垂直な CC からの高さは x=2x=2、BCBC に垂直な AA からの高さは y=−xy=-x だから、垂心は H=(2,−2)H=(2,-2)。したがって OH=(2−12)2+(−2−32)2=582.\displaystyle OH=\sqrt{\left(2-\frac12\right)^2+\left(-2-\frac32\right)^2}=\frac{\sqrt{58}}2.

(7) 全ての二点間に線分を引くと、まず (n2)\displaystyle \binom n2 本の弦を加えるたびに少なくとも1領域ずつ増える。さらに、円周上の任意の4点を選ぶと、その四角形の二対角線が内部で1回交差する。3本以上の線が一点に集まらない条件により、これらの交点は互いに別であり、それぞれ弦を1本ずつ増やすごとに追加の領域を1つ作る。したがって an=1+(n2)+(n4).\displaystyle a_n=1+\binom n2+\binom n4. よって a10=1+45+210=256,a20=1+190+4845=5036.a_{10}=1+45+210=256,\qquad a_{20}=1+190+4845=5036.

この問題で使う考え方

  • 定積分による体積
  • 置換積分法
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 実数と無理数
  • 曲線で囲まれた面積
  • 不定積分・定積分の性質
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 三角形の中心

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