慶應義塾大学/2025年度/前期
慶應義塾大学 2025年 数学 第I問解答・解説
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1問題
以下の設問(5)に答え,文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。
(1) 確率変数 が標準正規分布 に従うとき, となる確率を で表す。いくつかの の値に対する の値を以下の表にまとめた。
この表を用いて,身長の分布について考察してみよう。
ある年の高校3年生女子の身長は,平均 cm,標準偏差 cm の正規分布に従うと仮定する。この年の高校3年生女子の中で,身長が cm 以上 cm 以下の生徒は約 % いる。この年の高校3年生女子の中で,身長が低い方から % の中に入る生徒の身長は cm 以下である。ただし,空欄(あ)には小数第1位を四捨五入して,整数値を入れ,空欄(い)には当てはまる最も大きい整数値を入れなさい。
(2) 連続型確率変数 のとりうる値の範囲が であり,その確率密度関数が で与えられている。ただし, は定数であり, は自然対数の底である。このとき, である。
(3) である。
(4) を虚数単位とし,方程式 の異なる3つの解を とする。複素数平面上の3点 を頂点とする の面積を と表すと, である。ただし,空欄(お)には分数を入れなさい。
(5) を整数とし, または とする。 が無理数であることを用いて,以下の4条件
を満たす組 をすべて求めなさい。ただし,答えだけでなく思考過程も書きなさい。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2考え方
考え方を見る解き方の方針だけを確かめる
正規分布を標準化し,密度の規格化,リーマン和から定積分への移行,複素数の極形式,√2の無理性による係数比較を順に用いる。
3答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) あ い (2) う (3) え (4) お (5)
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
4解答
解答を見る途中式つきの解答
(1) 身長をとし,標準化した確率変数をとする。すると,はに対応する。標準正規分布の対称性から,この確率は であり,百分率では約である。小数第1位を四捨五入すると,空欄(あ)はとなる。 低い方からの境界をとすると,である。表より なので,,すなわちである。したがって,境界以下に入る最大の整数身長は空欄(い)のである。 (2) 確率密度関数の全区間での積分はである。部分積分により だから, よって,空欄(う)はである。 (3) はで連続なので,右端を用いたリーマン和の極限は定積分に等しい。置換を用いると したがって,空欄(え)はである。 (4) と表せるので,三乗根は である。複素数平面でこれらは原点からの距離がで,偏角の差がの3点である。余弦定理により各辺の長さは となるので,三角形は正三角形である。その面積は よって,空欄(お)はである。 (5) 分母が0でないので両辺にを掛けると を得る。右辺は有理数であり,は無理数なので,かつである。したがって。これをに代入すると またからであり,よりだけを調べればよい。なら,ならとなり整数解はなく,ならである。よって候補は 前者の分母は,後者の分母はでいずれも0でない。また各組は元の比とを満たす。したがってこの2組がすべてである。
この問題で使う考え方
- 対偶・背理法による証明
- 実数と無理数
- 三角比による面積
- 三角関数の相互関係
- 三角・指数・対数関数等の積分
- 関数の極限
- 不定積分・定積分の性質
- 部分積分法
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