本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

慶應義塾大学/2025年度/前期

慶應義塾大学 2025年 数学 第III問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

慶應義塾大学2025年度第III問

以下の設問(1)(ii)に答え,文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。以下,すべての多項式は,実数を係数とする xx についての多項式であるとする。

(1) (i) 3次式 P(x)=3x3−9x2+7xP(x)=3x^3-9x^2+7x と2次式 Q(x)=2x2+1Q(x)=2x^2+1 について,合成関数 P(Q(x))P(Q(x)) は多項式 あ\boxed{\text{あ}} で表される。

(ii) 多項式の積の展開より,2つの多項式 G(x)=amxm+⋯+a1x+a0G(x)=a_mx^m+\cdots+a_1x+a_0 と H(x)=bnxn+⋯+b1x+b0H(x)=b_nx^n+\cdots+b_1x+b_0 の合成関数 G(H(x))G(H(x)) は多項式で表される。nn が自然数であって bn≠0b_n\neq0 であるとき,G(H(x))=0G(H(x))=0 が xx についての恒等式ならば,am=⋯=a0=0a_m=\cdots=a_0=0 となることを示しなさい。

(2) f(x)f(x) を0でない多項式とし,

g(x)=∫0xf(t) dt,h(x)=∫x1f(t) dt\displaystyle g(x)=\int_0^x f(t)\,dt, \quad h(x)=\int_x^1 f(t)\,dt

と定める。さらに,g(1)g(1) を aa と表し,以下の2条件が成り立つとする。

ある定数 b,c,db,c,d が存在して,xx についての恒等式

g(h(x))−({h(x)}3+b{g(x)}2+ch(x)+d)=0g(h(x))-(\{h(x)\}^3+b\{g(x)\}^2+ch(x)+d)=0

が成り立つ。

等式 f(1)=2(1−a)f(1)=2(1-a) が成り立つ。

以下において(う),(き),(く),(せ)には数を入れ,他の空欄は aa を用いて表しなさい。

(i) g(x)+h(x)=いg(x)+h(x)=\boxed{\text{い}} であり,(1)(ii)を用いると,g(x)g(x) は う\boxed{\text{う}} 次式であり,b=え,c=お,d=かb=\boxed{\text{え}}, \quad c=\boxed{\text{お}}, \quad d=\boxed{\text{か}} であることがわかる。

(ii) 関数 g(x)g(x) が極値をもつための必要十分条件は a<きa<\boxed{\text{き}} または a>くa>\boxed{\text{く}} である。aa がこの条件を満たすとき,g(x)g(x) は x=けx=\boxed{\text{け}} で極大値 MM をとる。また,方程式 g(x)=Mg(x)=M の解は x=けx=\boxed{\text{け}} と x=こx=\boxed{\text{こ}} である。

(iii) 曲線 y=g(x)y=g(x) 上の点 (a,g(a))(a,g(a)) における接線の方程式は,

y=さx+しy=\boxed{\text{さ}}x+\boxed{\text{し}}

である。さらに,

F(a)=∫0a{g(x)−さx−し−2(x−a)}e−(x−a)22 dx\displaystyle F(a)=\int_0^a \left\{g(x)-\boxed{\text{さ}}x-\boxed{\text{し}}-2(x-a)\right\}e^{-\frac{(x-a)^2}{2}}\,dx

と定める。ただし,ee は自然対数の底である。このとき,F(a)=すF(a)=\boxed{\text{す}} と表され,aa の関数 F(a)F(a) の最大値は せ\boxed{\text{せ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(i) あ=24x6−4x2+1,(1)(ii) am=⋯=a0=0,(2)(i) い=a, う=3, え=−3a, お=−6a2+4a−1, か=3a3,(2)(ii) き=13, く=1,け=a−(3a−1)(a−1)3,こ=a+2(3a−1)(a−1)3,(2)(iii) さ=−3a2+4a−1, し=a3,す=a2e−a2/2, せ=2e.\displaystyle \begin{gathered} \text{(1)(i) }\boxed{\text{あ}}=24x^6-4x^2+1,\quad \text{(1)(ii) }a_m=\cdots=a_0=0,\\[2pt] \text{(2)(i) }\boxed{\text{い}}=a,\space{}\boxed{\text{う}}=3,\space{}\boxed{\text{え}}=-3a,\space{}\boxed{\text{お}}=-6a^2+4a-1,\space{}\boxed{\text{か}}=3a^3,\\[2pt] \text{(2)(ii) }\boxed{\text{き}}=\frac13,\space{}\boxed{\text{く}}=1,\quad \boxed{\text{け}}=a-\sqrt{\frac{(3a-1)(a-1)}3},\\[2pt] \boxed{\text{こ}}=a+2\sqrt{\frac{(3a-1)(a-1)}3},\\[2pt] \text{(2)(iii) }\boxed{\text{さ}}=-3a^2+4a-1,\space{}\boxed{\text{し}}=a^3,\quad \boxed{\text{す}}=a^2e^{-a^2/2},\space{}\boxed{\text{せ}}=\frac2e. \end{gathered}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)(i)  Q(x)=2x2+1Q(x)=2x^2+1 とおくと, P(Q(x))=3(2x2+1)3−9(2x2+1)2+7(2x2+1)=3(8x6+12x4+6x2+1)−9(4x4+4x2+1)+14x2+7=24x6−4x2+1.\begin{aligned} P(Q(x))&=3(2x^2+1)^3-9(2x^2+1)^2+7(2x^2+1)\\ &=3(8x^6+12x^4+6x^2+1)-9(4x^4+4x^2+1)+14x^2+7\\ &=24x^6-4x^2+1. \end{aligned} したがって,あ=24x6−4x2+1\boxed{\text{あ}}=24x^6-4x^2+1 である。

(1)(ii)  係数がすべて0ではないと仮定し,ak≠0a_k\ne0 となる最大の添字kkをとる。k=0k=0ならばG(H(x))=a0≠0G(H(x))=a_0\ne0であり,恒等的に0という仮定に反する。k≧1k\ge1ならば,H(x)kH(x)^kの最高次の項はbnkxnkb_n^k x^{nk}であり,akH(x)ka_kH(x)^kの次数はnknkである。一方,j<kj<kの各項ajH(x)ja_jH(x)^jの次数は高くてもnj<nknj<nkである。したがってG(H(x))G(H(x))のxnkx^{nk}の係数はakbnk≠0a_kb_n^k\ne0となり,これも恒等的に0であることに反する。ゆえに係数はすべて0である。

(2)(i)  定積分の加法性から g(x)+h(x)=∫0xf(t) dt+∫x1f(t) dt=∫01f(t) dt=g(1)=a,\displaystyle g(x)+h(x)=\int_0^x f(t)\,dt+\int_x^1 f(t)\,dt=\int_0^1 f(t)\,dt=g(1)=a, よってh(x)=a−g(x)h(x)=a-g(x)である。与えられた恒等式をこの関係で書き直し, Φ(g(x))=0,Φ(y)=g(a−y)−(a−y)3−by2−c(a−y)−d\Phi(g(x))=0,\qquad \Phi(y)=g(a-y)-(a-y)^3-by^2-c(a-y)-d とおく。ffは0でない多項式でありg′=fg'=fだから,ggは定数でない多項式である。(1)(ii)よりΦ(y)\Phi(y)は恒等的に0である。ここでz=a−yz=a-yと置くと g(z)=z3+b(a−z)2+cz+d=z3+bz2+(c−2ab)z+(a2b+d).g(z)=z^3+b(a-z)^2+cz+d =z^3+bz^2+(c-2ab)z+(a^2b+d). したがってggは3次式であり,g(0)=0, g(1)=ag(0)=0,\ g(1)=aより a2b+d=0,1+b+c−2ab=a.(1)a^2b+d=0,\qquad 1+b+c-2ab=a. \tag{1} さらにg′=fg'=fとf(1)=2(1−a)f(1)=2(1-a)より 3+2b+c−2ab=2(1−a).(2)3+2b+c-2ab=2(1-a). \tag{2} (1)からc=a−1−b+2abc=a-1-b+2abであり,これを(2)に代入するとb=−3ab=-3aを得る。続いて c=−6a2+4a−1,d=3a3,c=-6a^2+4a-1,\qquad d=3a^3, したがって g(x)=x3−3ax2+(4a−1)x.g(x)=x^3-3ax^2+(4a-1)x. よってい=a, う=3, え=−3a, お=−6a2+4a−1, か=3a3\boxed{\text{い}}=a,\ \boxed{\text{う}}=3,\ \boxed{\text{え}}=-3a,\ \boxed{\text{お}}=-6a^2+4a-1,\ \boxed{\text{か}}=3a^3である。

(2)(ii)  g′(x)=3x2−6ax+4a−1g'(x)=3x^2-6ax+4a-1 の判別式は D=36a2−12(4a−1)=12(3a−1)(a−1).D=36a^2-12(4a-1)=12(3a-1)(a-1). 三次関数ggが極値をもつのはD>0D>0のとき,すなわちa<13\displaystyle a<\frac13またはa>1a>1のときである。二つの停留点は r=a−(3a−1)(a−1)3,s=a+(3a−1)(a−1)3\displaystyle r=a-\sqrt{\frac{(3a-1)(a-1)}3},\qquad s=a+\sqrt{\frac{(3a-1)(a-1)}3} であり,r<sr<sである。導関数の最高次係数は正なので,ggはrrで極大となる。よってけ=r\boxed{\text{け}}=rである。方程式g(x)=g(r)g(x)=g(r)はx=rx=rを重解にもつ三次方程式である。三解の和は3a3aだから,もう一つの解は3a−2r=a+2(3a−1)(a−1)3\displaystyle 3a-2r=a+2\sqrt{\frac{(3a-1)(a-1)}3}である。これがこ\boxed{\text{こ}}である。

(2)(iii)  点(a,g(a))(a,g(a))における傾きは g′(a)=3a2−6a2+4a−1=−3a2+4a−1,g'(a)=3a^2-6a^2+4a-1=-3a^2+4a-1, またg(a)=−2a3+4a2−ag(a)=-2a^3+4a^2-aである。よって接線の切片は g(a)−ag′(a)=a3,g(a)-ag'(a)=a^3, したがって接線はy=(−3a2+4a−1)x+a3y=(-3a^2+4a-1)x+a^3である。これを積分の被積分関数に代入すると g(x)−(−3a2+4a−1)x−a3−2(x−a)=(x−a)3−2(x−a).\begin{aligned} g(x)-(-3a^2+4a-1)x-a^3-2(x-a) &=(x-a)^3-2(x-a). \end{aligned} u=x−au=x-aと置けば F(a)=∫−a0(u3−2u)e−u2/2 du=−[u2e−u2/2]−a0=a2e−a2/2,\displaystyle F(a)=\int_{-a}^0(u^3-2u)e^{-u^2/2}\,du =-\left[u^2e^{-u^2/2}\right]_{-a}^{0} =a^2e^{-a^2/2}, ここではddu(u2e−u2/2)=(2u−u3)e−u2/2\displaystyle \frac{d}{du}(u^2e^{-u^2/2})=(2u-u^3)e^{-u^2/2}を用いた。最後にt=a2 (t≧0)t=a^2\ (t\ge0)とすると,F=te−t/2F=t e^{-t/2}であり,その導関数はe−t/2(1−t/2)e^{-t/2}(1-t/2)である。したがって最大値はt=2t=2のときの2/e2/eである。ゆえにさ=−3a2+4a−1, し=a3, す=a2e−a2/2, せ=2/e\boxed{\text{さ}}=-3a^2+4a-1,\ \boxed{\text{し}}=a^3,\ \boxed{\text{す}}=a^2e^{-a^2/2},\ \boxed{\text{せ}}=2/eである。

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 二次方程式の判別式
  • 極大・極小
  • 解と係数の関係
  • 接線の方程式
  • 定積分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。