慶應義塾大学/2025年度/前期
慶應義塾大学 2025年 数学 第III問解答・解説
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1問題
以下の設問(1)(ii)に答え,文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。以下,すべての多項式は,実数を係数とする についての多項式であるとする。
(1) (i) 3次式 と2次式 について,合成関数 は多項式 で表される。
(ii) 多項式の積の展開より,2つの多項式 と の合成関数 は多項式で表される。 が自然数であって であるとき, が についての恒等式ならば, となることを示しなさい。
(2) を0でない多項式とし,
と定める。さらに, を と表し,以下の2条件が成り立つとする。
ある定数 が存在して, についての恒等式
が成り立つ。
等式 が成り立つ。
以下において(う),(き),(く),(せ)には数を入れ,他の空欄は を用いて表しなさい。
(i) であり,(1)(ii)を用いると, は 次式であり, であることがわかる。
(ii) 関数 が極値をもつための必要十分条件は または である。 がこの条件を満たすとき, は で極大値 をとる。また,方程式 の解は と である。
(iii) 曲線 上の点 における接線の方程式は,
である。さらに,
と定める。ただし, は自然対数の底である。このとき, と表され, の関数 の最大値は である。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
(1)(i) とおくと, したがって, である。
(1)(ii) 係数がすべて0ではないと仮定し, となる最大の添字をとる。ならばであり,恒等的に0という仮定に反する。ならば,の最高次の項はであり,の次数はである。一方,の各項の次数は高くてもである。したがってのの係数はとなり,これも恒等的に0であることに反する。ゆえに係数はすべて0である。
(2)(i) 定積分の加法性から よってである。与えられた恒等式をこの関係で書き直し, とおく。は0でない多項式でありだから,は定数でない多項式である。(1)(ii)よりは恒等的に0である。ここでと置くと したがっては3次式であり,より さらにとより (1)からであり,これを(2)に代入するとを得る。続いて したがって よってである。
(2)(ii) の判別式は 三次関数が極値をもつのはのとき,すなわちまたはのときである。二つの停留点は であり,である。導関数の最高次係数は正なので,はで極大となる。よってである。方程式はを重解にもつ三次方程式である。三解の和はだから,もう一つの解はである。これがである。
(2)(iii) 点における傾きは またである。よって接線の切片は したがって接線はである。これを積分の被積分関数に代入すると と置けば ここではを用いた。最後にとすると,であり,その導関数はである。したがって最大値はのときのである。ゆえにである。
この問題で使う考え方
- 多項式の導関数
- 二次方程式の判別式
- 極大・極小
- 解と係数の関係
- 接線の方程式
- 定積分
- 合成関数の微分
- 指数・対数関数の微分
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