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岩手医科大学/2020年度/一般

岩手医科大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

岩手医科大学2020年度第3問

座標平面上の放物線 y=x2y=x^{2} を CC,CC 上の2点 A(a,a2),B(b,b2)A(a,a^{2}),B(b,b^{2}) における CC の接線をそれぞれ ℓ1,ℓ2\ell_{1},\ell_{2} とし,ℓ1\ell_{1} と ℓ2\ell_{2} の交点を PP とする。また,∠APB=θ\angle APB=\theta とする。ただし,a<ba<b とする。このとき,次の問い(問1~4)に答えよ。

問1 cos⁡θ=アイ−ウabエ+オa2カ+キb2\displaystyle \cos\theta=\frac{\boxed{\text{アイ}}-\boxed{\text{ウ}}ab}{\sqrt{\boxed{\text{エ}}+\boxed{\text{オ}}a^{2}}\sqrt{\boxed{\text{カ}}+\boxed{\text{キ}}b^{2}}} である。

問2 A,B,PA,B,P が θ=5π6\displaystyle \theta=\dfrac{5\pi}{6} を保ちながら動くとき,PP は方程式 xク−ケコ(y+サシ)ス=−1\displaystyle x^{\boxed{\text{ク}}}-\frac{\boxed{\text{ケ}}}{\boxed{\text{コ}}}\left(y+\frac{\boxed{\text{サ}}}{\boxed{\text{シ}}}\right)^{\boxed{\text{ス}}}=-1 で表される曲線の,y>−14\displaystyle y>-\dfrac{1}{4} にある部分(これを C′C' とする)を描き,PP の yy 座標の最小値は セ−ソタ\displaystyle \sqrt{\boxed{\text{セ}}}-\dfrac{\boxed{\text{ソ}}}{\boxed{\text{タ}}} である。

問3 問2の曲線 C′C' と xx 軸との交点の座標は ±チツテ\displaystyle \pm\dfrac{\sqrt{\boxed{\text{チ}}}}{\boxed{\text{ツテ}}} である。

問4 問2の曲線 C′C' と xx 軸によって囲まれる部分の面積 SS は S=ト(ナニヌ+log⁡ネノ)\displaystyle S=\sqrt{\boxed{\text{ト}}}\left(\frac{\boxed{\text{ナ}}}{\boxed{\text{ニヌ}}}+\log\frac{\sqrt{\boxed{\text{ネ}}}}{\boxed{\text{ノ}}}\right) である。ただし,曲線 x2a2−y2b2=−1 (a>0, b>0)\displaystyle \dfrac{x^{2}}{a^{2}}-\dfrac{y^{2}}{b^{2}}=-1\ (a>0,\ b>0) が媒介変数 tt によって {x=a2(t−1t),y=b2(t+1t)\displaystyle \left\{\begin{array}{l} x=\dfrac{a}{2}\left(t-\dfrac{1}{t}\right),\\ y=\dfrac{b}{2}\left(t+\dfrac{1}{t}\right) \end{array}\right. と表せることを用いて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

接線の交点を座標表示してPA・PBから余弦を計算し、x=(a+b)/2、y=abで角条件を必要十分に双曲線へ直す。上側枝の特徴と交点を調べ、指定された媒介変数表示で面積を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) cos⁡θ=−1−4ab1+4a21+4b2(\displaystyle (1)\space{}\cos\theta=\frac{-1-4ab}{\sqrt{1+4a^2}\sqrt{1+4b^2}}\quad(ア=−,=-,イ=1,=1,ウ=4,=4,エ=1,=1,オ=4,=4,カ=1,=1,キ=4).=4).
    (2) x2−13(y+74)2=−1,y>−14;min⁡y=3−74(\displaystyle (2)\space{}x^2-\frac13\left(y+\frac74\right)^2=-1,\quad y>-\frac14;\quad \min y=\sqrt3-\frac74 \quad(ク=2,=2,ケ=1,=1,コ=3,=3,サ=7,=7,シ=4,=4,ス=2,=2,セ=3,=3,ソ=7,=7,タ=4).=4).
    (3) (312,0), (−312,0)(\displaystyle (3)\space{}\left(\frac{\sqrt3}{12},0\right),\space{}\left(-\frac{\sqrt3}{12},0\right) \quad(チ=3,=3,ツ=1,=1,テ=2).=2).
    (4) S=3(748+log⁡32)(\displaystyle (4)\space{}S=\sqrt3\left(\frac7{48}+\log\frac{\sqrt3}{2}\right) \quad(ト=3,=3,ナ=7,=7,ニ=4,=4,ヌ=8,=8,ネ=3,=3,ノ=2).=2).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

放物線 C:y=x2C:y=x^2 上の x=tx=t における接線は y=2tx−t2y=2tx-t^2 である。したがって、A(a,a2)A(a,a^2)、B(b,b2)B(b,b^2) における接線の交点 PP は P(a+b2,ab)\displaystyle P\left(\frac{a+b}{2},ab\right) となる。

d=b−a>0d=b-a>0 とおくと、 PA→=(−d2,−ad),PB→=(d2,bd).\displaystyle \overrightarrow{PA}=\left(-\frac d2,-ad\right),\qquad \overrightarrow{PB}=\left(\frac d2,bd\right). よって内積と大きさは PA→⋅PB→=−d2(14+ab),∣PA→∣=d21+4a2,∣PB→∣=d21+4b2.\displaystyle \overrightarrow{PA}\cdot\overrightarrow{PB} =-d^2\left(\frac14+ab\right),\quad |\overrightarrow{PA}|=\frac d2\sqrt{1+4a^2},\quad |\overrightarrow{PB}|=\frac d2\sqrt{1+4b^2}. 内積による角の余弦の公式から cos⁡θ=−1−4ab1+4a21+4b2.\displaystyle \cos\theta =\frac{-1-4ab}{\sqrt{1+4a^2}\sqrt{1+4b^2}}. したがって問1は ア=−,イ=1,ウ=4,エ=1,オ=4,カ=1,キ=4\text{ア}=-,\text{イ}=1,\text{ウ}=4,\text{エ}=1,\text{オ}=4,\text{カ}=1,\text{キ}=4 である。

問2では x=(a+b)/2, y=abx=(a+b)/2,\ y=ab とおく。角条件 θ=5π/6\theta=5\pi/6 と上式より 1+4y(1+4a2)(1+4b2)=32,\displaystyle \frac{1+4y}{\sqrt{(1+4a^2)(1+4b^2)}}=\frac{\sqrt3}{2}, 特に 1+4y>01+4y>0、すなわち y>−14\displaystyle y>-\frac14 である。両辺を二乗し、a2+b2=(a+b)2−2ab=4x2−2ya^2+b^2=(a+b)^2-2ab=4x^2-2y を用いると 4(1+4y)2=3{1+4(a2+b2)+16y2}=3(1+16x2−8y+16y2).4(1+4y)^2=3\{1+4(a^2+b^2)+16y^2\} =3(1+16x^2-8y+16y^2). 整理して 16y2+56y+1−48x2=0,16y^2+56y+1-48x^2=0, したがって x2−13(y+74)2=−1.\displaystyle x^2-\frac13\left(y+\frac74\right)^2=-1. この条件は必要条件だけでなく十分条件でもある。実際、この双曲線上で y>−14\displaystyle y>-\frac14 なら x2−y=(4y+1)248>0.\displaystyle x^2-y=\frac{(4y+1)^2}{48}>0. よって u2−2xu+y=0u^2-2xu+y=0 は異なる二つの実数解 a<ba<b をもち、それらを接点の xx 座標とすれば、和は 2x2x、積は yy となる。上の双曲線の式と 1+4y>01+4y>0 を用いて余弦の式に戻せば cos⁡θ=−3/2\cos\theta=-\sqrt3/2 だから、確かに θ=5π/6\theta=5\pi/6 である。

双曲線を yy について解くと y=−74±3(x2+1).\displaystyle y=-\frac74\pm\sqrt{3(x^2+1)}. 条件を満たすのは上側の枝 C′:y=3(x2+1)−74\displaystyle C':\quad y=\sqrt{3(x^2+1)}-\frac74 である。下側枝は常に −74−3\displaystyle -\frac74-\sqrt3 以下なので条件を満たさない。上側枝は x=0x=0 で最小となり、その値 3−74\displaystyle \sqrt3-\frac74 は 3>32\displaystyle \sqrt3>\frac32 より −14\displaystyle -\frac14 より大きいから、上側枝全体が条件を満たす。したがって最小値は ymin⁡=3−74\displaystyle y_{\min}=\sqrt3-\frac74 である。 したがって、C′C' は中心 (0,−7/4)(0,-7/4) の双曲線の上側の枝であり、yy 軸に関して対称、頂点は (0,3−7/4)(0,\sqrt3-7/4)、漸近線は y+7/4=±3 xy+7/4=\pm\sqrt3\,x である。

問3では y=0y=0 として x2−(7/4)23=−1よりx2=148.\displaystyle x^2-\frac{(7/4)^2}{3}=-1 \quad\text{より}\quad x^2=\frac1{48}. よって交点は (312,0),(−312,0),\displaystyle \left(\frac{\sqrt3}{12},0\right),\qquad \left(-\frac{\sqrt3}{12},0\right), すなわち チ=3,ツ=1,テ=2\text{チ}=3,\text{ツ}=1,\text{テ}=2 である。

問4の交点の間では C′C' は xx 軸より下にあるので、面積は曲線の yy 座標の符号を反転して積分する。Y=y+7/4Y=y+7/4 とおけば x21−Y23=−1.\displaystyle \frac{x^2}{1}-\frac{Y^2}{3}=-1. 問題文の媒介変数表示を a=1, b=3a=1,\ b=\sqrt3 として用いると x=12(t−1t),y=32(t+1t)−74(t>0).\displaystyle x=\frac12\left(t-\frac1t\right),\qquad y=\frac{\sqrt3}{2}\left(t+\frac1t\right)-\frac74 \quad(t>0). x=0x=0 に対応する t=1t=1 であり、y=0y=0 では t+1t=723\displaystyle t+\frac1t=\frac7{2\sqrt3} となるので、右側の交点に対応する値は r=2/3r=2/\sqrt3 である。また x(t)x(t) は t>0t>0 で増加し、左側の交点は t=3/2t=\sqrt3/2 に対応する。対称性から S=−2∫12/3{32(t+1t)−74}12(1+1t2) dt.\displaystyle S=-2\int_1^{2/\sqrt3} \left\{\frac{\sqrt3}{2}\left(t+\frac1t\right)-\frac74\right\} \frac12\left(1+\frac1{t^2}\right)\,dt. 被積分関数(符号反転前)の原始関数は F(t)=34(t22+2log⁡t−12t2)−78(t−1t)\displaystyle F(t)=\frac{\sqrt3}{4}\left(\frac{t^2}{2}+2\log t-\frac1{2t^2}\right) -\frac78\left(t-\frac1t\right) である。F(1)=0F(1)=0、F(2/3)=−7396+32log⁡(2/3)\displaystyle F(2/\sqrt3)=-\frac{7\sqrt3}{96}+\frac{\sqrt3}{2}\log(2/\sqrt3) より S=−2F(2/3)=3(748−log⁡23)=3(748+log⁡32).\displaystyle S=-2F(2/\sqrt3) =\sqrt3\left(\frac7{48}-\log\frac2{\sqrt3}\right) =\sqrt3\left(\frac7{48}+\log\frac{\sqrt3}{2}\right). したがって ト=3,ナ=7,ニ=4,ヌ=8,ネ=3,ノ=2\text{ト}=3,\text{ナ}=7,\text{ニ}=4,\text{ヌ}=8,\text{ネ}=3,\text{ノ}=2 である。

この問題で使う考え方

  • 接線の方程式
  • ベクトルの内積
  • 鈍角の三角比
  • 軌跡
  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 双曲線
  • 曲線の媒介変数表示

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