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群馬大学/2020年度

群馬大学 2020年 数学 第5問解答・解説

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1問題

群馬大学2020年度第5問

a, bは正の定数でa > bとする。座標平面上に楕円 C1:x2a2+y2b2=1\displaystyle C_{1}:\frac{x^{2}}{a^{2}}+\frac{y^{2}}{b^{2}}=1 と楕円 C2:x2b2+y2a2=1\displaystyle C_{2}:\frac{x^{2}}{b^{2}}+\frac{y^{2}}{a^{2}}=1 がある。直線lは楕円 C1C_{1} , C2C_{2} のどちらにも第1象限で接するものとする。直線lの方程式を y=mx+ny=mx+n とおく。以下の問いに答えよ。

(1) m と n を求めよ。

(2) a=3a = \sqrt{3} , b = 1 とする。楕円 C1C_{1} と直線 ℓ\ell との接点の x 座標を d とおく。このとき 3 つの領域

y≧b2−b2a2x2,32≦x≦d,y≦mx+n\displaystyle y \geq \sqrt {b ^ {2} - \frac {b ^ {2}}{a ^ {2}} x ^ {2}}, \quad \frac {\sqrt {3}}{2} \leq x \leq d, \quad y \leq m x + n

の共通部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各楕円への接線条件を判別式で求めて共通接線を決定し、接点から積分区間を確定した後、直線と楕円弧の間の面積を計算した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)m=−1,n=a2+b2.(1)\quad m=-1,\quad n=\sqrt{a^2+b^2}.
    (2)d=32,S=94−3−π312.\displaystyle (2)\quad d=\frac32,\quad S=\frac94-\sqrt3-\frac{\pi\sqrt3}{12}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 楕円 x2/A2+y2/B2=1x^2/A^2+y^2/B^2=1 に傾き mm の接線 y=mx+ny=mx+n を代入し、xについての二次方程式の判別式を 0 とすると n2=A2m2+B2.n^2=A^2m^2+B^2. 従って C1C_1 に接する条件は n2=a2m2+b2n^2=a^2m^2+b^2、C2C_2 に接する条件は n2=b2m2+a2n^2=b^2m^2+a^2。a>ba>b より両式を等しくして m2=1m^2=1。第1象限で接する点における楕円の接線の傾きは負なので m=−1m=-1。また第1象限の接点を通る直線の切片は正であり、 n=a2+b2.n=\sqrt{a^2+b^2}.

(2) a=3,b=1a=\sqrt3,b=1 では ℓ:y=−x+2\ell:y=-x+2。接点のx座標 dd は x23+(2−x)2=1、すなわち4x2−12x+9=0、すなわちx=32,\displaystyle \frac{x^2}{3}+(2-x)^2=1 \text{、すなわち} 4x^2-12x+9=0 \text{、すなわち} x=\frac32, より d=3/2d=3/2。区間 3/2≦x≦3/2\sqrt3/2\le x\le3/2 では 2−x≧1/2>02-x\ge1/2>0。また 1−x23≧1−(3/2)23=14>0.\displaystyle 1-\frac{x^2}{3}\ge1-\frac{(3/2)^2}{3}=\frac14>0. さらに (2−x)2−(1−x23)=(2x−3)23≧0.\displaystyle (2-x)^2-\left(1-\frac{x^2}{3}\right)=\frac{(2x-3)^2}{3}\ge0. 両辺の非負性と合わせると、この区間では直線 y=2−xy=2-x が楕円 C1C_1 の上半分 y=1−x2/3y=\sqrt{1-x^2/3} 以上にある。したがって求める面積は S=∫3/23/2(2−x−1−x23)dx.\displaystyle S=\int_{\sqrt3/2}^{3/2}\left(2-x-\sqrt{1-\frac{x^2}{3}}\right)dx. 直線部分の積分は ∫3/23/2(2−x)dx=[2x−x22]3/23/2=94−3.\displaystyle \int_{\sqrt3/2}^{3/2}(2-x)dx=\left[2x-\frac{x^2}{2}\right]_{\sqrt3/2}^{3/2}=\frac94-\sqrt3. 楕円弧部分は x=3sin⁡θx=\sqrt3\sin\theta と置くと、端点は θ=π/6,π/3\theta=\pi/6,\pi/3 となり、 cos⁡2θ=1+cos⁡2θ2\displaystyle \cos^2\theta=\frac{1+\cos2\theta}{2} を用いると、 ∫3/23/21−x23dx=3∫π/6π/3cos⁡2θ dθ=3[θ2+sin⁡2θ4]π/6π/3=π312.\displaystyle \begin{aligned} \int_{\sqrt3/2}^{3/2}\sqrt{1-\frac{x^2}{3}}dx &=\sqrt3\int_{\pi/6}^{\pi/3}\cos^2\theta\,d\theta\\ &=\sqrt3\left[\frac{\theta}{2}+\frac{\sin2\theta}{4}\right]_{\pi/6}^{\pi/3} =\frac{\pi\sqrt3}{12}. \end{aligned} 従って S=94−3−π312.\displaystyle \boxed{S=\frac94-\sqrt3-\frac{\pi\sqrt3}{12}}.

この問題で使う考え方

  • 楕円
  • 二次方程式の判別式
  • 接線の方程式
  • 曲線で囲まれた面積
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 置換積分法
  • 三角関数の相互関係

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