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群馬大学/2020年度

群馬大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

群馬大学2020年度第4問

a を正の定数, e を自然対数の底とし, f(x)={x2−(a+1)x+2a−1}e−xf(x) = \{x^{2} - (a + 1)x + 2a - 1\}e^{-x} とおく。以下の問いに答えよ。

(1) x > 0 のとき, 不等式 ex>x36\displaystyle e^{x} > \frac{x^{3}}{6} が成り立つことを証明せよ。ただし, x > 0 のとき不等式 ex>xe^{x} > x が成り立つことを用いてよいとする。

(2) 関数 f(x)f(x) が x≧0x \geq 0 において最小値をもつように, 定数 aa の値の範囲を定めよ。

(3) a=12\displaystyle a=\frac{1}{2} のとき, 定積分 ∫01∣f(x)∣dx\displaystyle \int_{0}^{1}|f(x)|dx を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)ex>x36(x>0),(2)0<a≦1 または a≧5,(3)∫01∣f(x)∣ dx=2e−12.\displaystyle \begin{aligned}(1)\quad&e^x>\frac{x^3}{6}\quad(x>0),\\(2)\quad&0<a\le1\space{}\text{または}\space{}a\ge5,\\(3)\quad&\int_0^1|f(x)|\,dx=\frac2e-\frac12.\end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 許された eu>u (u>0) を積分すると、ex−1=∫0xeu du>∫0xu du=x22.したがって eu>1+u22 が u>0 で成り立つ。再び積分してex−1>∫0x(1+u22)du=x+x36,∴ ex>x36.(2) p(x)=x2−(a+1)x+2a−1 とおくとf′(x)=e−x(p′(x)−p(x))=−e−x(x−a)(x−3).また (1) より e−x<6x3。p(x)∼x2 なので十分大きい x で 0<p(x)<2x2 となり、0<f(x)<12x⟶0.従って f(x)→0 を正側から近づく。0<a<3 では f′ の符号は −,+,− と変わり、x=a が極小点で f(a)=(a−1)e−a.この極小値が 0 以下の場合に限り最小値をとるので a≦1.a=3 では f′(x)=−e−x(x−3)2≦0 で、f は 0 に近づくだけで最小値をとらない。a>3 では f′ の符号は −,+,− と変わり、x=3 が極小点で f(3)=(5−a)e−3.これが 0 以下となる条件は a≧5.∴0<a≦1またはa≧5.(3) a=12 のとき f(x)=x(x−32)e−x≦0(0≦x≦1).∫01∣f(x)∣ dx=32∫01xe−xdx−∫01x2e−xdx=32(1−2e)−(2−5e)=2e−12.\displaystyle \text{(1) 許された }e^u>u\ (u>0)\text{ を積分すると、} e^x-1=\int_0^x e^u\,du>\int_0^x u\,du=\frac{x^2}{2}. \text{したがって }e^u>1+\frac{u^2}{2}\text{ が }u>0\text{ で成り立つ。再び積分して} e^x-1>\int_0^x\left(1+\frac{u^2}{2}\right)du=x+\frac{x^3}{6},\quad\therefore\ e^x>\frac{x^3}{6}. \text{(2) }p(x)=x^2-(a+1)x+2a-1\text{ とおくと} f'(x)=e^{-x}(p'(x)-p(x))=-e^{-x}(x-a)(x-3). \text{また (1) より }e^{-x}<\frac6{x^3}\text{。}p(x)\sim x^2\text{ なので十分大きい }x\text{ で }0<p(x)<2x^2\text{ となり、} 0<f(x)<\frac{12}{x}\longrightarrow0. \text{従って }f(x)\to0\text{ を正側から近づく。} 0<a<3\text{ では }f'\text{ の符号は }-,+,-\text{ と変わり、}x=a\text{ が極小点で }f(a)=(a-1)e^{-a}. \text{この極小値が }0\text{ 以下の場合に限り最小値をとるので }a\le1. a=3\text{ では }f'(x)=-e^{-x}(x-3)^2\le0\text{ で、}f\text{ は }0\text{ に近づくだけで最小値をとらない。} a>3\text{ では }f'\text{ の符号は }-,+,-\text{ と変わり、}x=3\text{ が極小点で }f(3)=(5-a)e^{-3}. \text{これが }0\text{ 以下となる条件は }a\ge5. \therefore\quad 0<a\le1\quad\text{または}\quad a\ge5. \text{(3) }a=\frac12\text{ のとき }f(x)=x\left(x-\frac32\right)e^{-x}\le0\quad(0\le x\le1). \begin{aligned}\int_0^1|f(x)|\,dx&=\frac32\int_0^1xe^{-x}dx-\int_0^1x^2e^{-x}dx\\&=\frac32\left(1-\frac2e\right)-\left(2-\frac5e\right)=\frac2e-\frac12.\end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 微分による単調性証明
  • 平方完成による二次式の最小値分類
  • 指数関数の減衰評価
  • 部分積分

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