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島根大学/2020年度/前期

島根大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

島根大学2020年度第4問

次の問いに答えよ。ただし,対数は自然対数とする。

(1) x>0x>0 のとき,不等式 2x>log⁡x2\sqrt{x}>\log x を証明せよ。

(2) lim⁡x→∞log⁡xx+1\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}\dfrac{\log x}{x+1} を求めよ。

(3) aa は正の定数で,不等式 log⁡xx+1≦log⁡axx+1\displaystyle \dfrac{\log x}{x+1}\leq\log\dfrac{ax}{x+1} がすべての正の数 xx に対して成り立つとする。このとき,aa の値の範囲を求めよ。

(4) 等式 ∫12log⁡axx+1 dx=2∫12log⁡xx2 dx\displaystyle\int_{1}^{2}\log\dfrac{ax}{x+1}\,dx=2\displaystyle\int_{1}^{2}\dfrac{\log x}{x^{2}}\,dx が成り立つような正の数 aa を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 2x>log⁡x\quad 2\sqrt{x}>\log x\quad 。 (2) 0\quad 0\quad 。 (3) a≧2\quad a\ge2\quad 。 (4) a=27e32\displaystyle \quad a=\dfrac{27e}{32}\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) t=x>0t=\sqrt{x}>0 とおくと log⁡x=2log⁡t\log x=2\log t。h(t)=t−log⁡th(t)=t-\log t とすると h′(t)=1−1t=t−1t。\displaystyle h'(t)=1-\frac1t=\frac{t-1}{t}。 よって hh は t=1t=1 で最小となり、h(1)=1h(1)=1。従って log⁡t≦t−1<t\log t\le t-1<t、ゆえに log⁡x<2x\log x<2\sqrt{x}。

(2) x>1x>1 では 0<log⁡xx+1<2xx+1<2x⟶0。\displaystyle 0<\frac{\log x}{x+1}<\frac{2\sqrt{x}}{x+1}<\frac2{\sqrt{x}}\longrightarrow0。 よって求める極限は0。

(3) 対数の性質を使って与式を整理すると log⁡a≧g(x):=log⁡(x+1)−log⁡x+log⁡xx+1。\displaystyle \log a\ge g(x):=\log(x+1)-\log x+\frac{\log x}{x+1}。 微分すると g′(x)=1x+1−1x+1x(x+1)−log⁡x(x+1)2=−log⁡x(x+1)2。\displaystyle g'(x)=\frac1{x+1}-\frac1x+\frac1{x(x+1)}-\frac{\log x}{(x+1)^2}=-\frac{\log x}{(x+1)^2}。 したがって gg は 0<x<10<x<1 で増加し、x>1x>1 で減少する。最大値は g(1)=log⁡2g(1)=\log2。すべての x>0x>0 で成り立つ条件は log⁡a≧log⁡2\log a\ge\log2、すなわち a≧2a\ge2。

(4) 左辺を分けて積分すると ∫12log⁡axx+1 dx=log⁡a+4log⁡2−3log⁡3。\displaystyle \int_1^2\log\frac{ax}{x+1}\,dx=\log a+4\log2-3\log3。 部分積分で ∫(log⁡x)/x2 dx=−(log⁡x+1)/x\displaystyle \int (\log x)/x^2\,dx=-(\log x+1)/x だから、右辺は 2∫12log⁡xx2 dx=1−log⁡2。\displaystyle 2\int_1^2\frac{\log x}{x^2}\,dx=1-\log2。 等式より log⁡a=1−5log⁡2+3log⁡3\log a=1-5\log2+3\log3。従って a=27e32。\displaystyle a=\frac{27e}{32}。

答え

(1) 2x>log⁡x2\sqrt{x}>\log x。 (2) 00。 (3) a≧2a\ge2。 (4) a=27e32\displaystyle a=\dfrac{27e}{32}。

この問題で使う考え方

  • 対数関数の微分と最小値
  • はさみうち
  • 導関数による最大値
  • 部分積分

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