本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

島根大学/2020年度/前期

島根大学 2020年 数学 第1問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

島根大学2020年度第1問

自然数 m,nm,n に対し,mm と nn の最大公約数を gcd⁡(m,n)\gcd(m,n) で表す。以下はユークリッドの互除法を用いた最大公約数の求め方である。

ユークリッドの互除法

m,nm,n を m>nm>n をみたす自然数とし,r1=m, r2=nr_{1}=m,\ r_{2}=n とおく。r1r_{1} を r2r_{2} で割った商を q2q_{2},余りを r3 (0≦r3<r2)r_{3}\ (0\leq r_{3}<r_{2}) とする。もし r3≠0r_{3}\neq 0 ならば r2r_{2} を r3r_{3} で割った商を q3q_{3},余りを r4 (0≦r4<r3)r_{4}\ (0\leq r_{4}<r_{3}) とする。この手順を k−1k-1 回繰り返したとき,余り rk+1r_{k+1} が 00 になれば,次の関係式が成り立つ。r1=m,r2=n,r1=r2q2+r3(0<r3<r2),r2=r3q3+r4(0<r4<r3),⋮rk−2=rk−1qk−1+rk(0<rk<rk−1),rk−1=rkqk.\begin{aligned}r_{1}&=m,\\r_{2}&=n,\\r_{1}&=r_{2}q_{2}+r_{3}&& (0<r_{3}<r_{2}),\\r_{2}&=r_{3}q_{3}+r_{4}&& (0<r_{4}<r_{3}),\\&\vdots\\r_{k-2}&=r_{k-1}q_{k-1}+r_{k}&& (0<r_{k}<r_{k-1}),\\r_{k-1}&=r_{k}q_{k}.\end{aligned}このとき,mm と nn の最大公約数について,gcd⁡(m,n)=gcd⁡(r1,r2)=gcd⁡(r2,r3)=⋯=gcd⁡(rk−1,rk)=rk\gcd(m,n)=\gcd(r_{1},r_{2})=\gcd(r_{2},r_{3})=\cdots=\gcd(r_{k-1},r_{k})=r_{k}が成り立つ。

自然数 nn に対し,すべての位の数字が 11 である nn 桁の自然数を ana_{n} とおく。例えば,a1=1, a2=11, a3=111a_{1}=1,\ a_{2}=11,\ a_{3}=111 であり,すべての nn に対してan=1+10+102+⋯+10n−1=∑k=0n−110k\displaystyle a_{n}=1+10+10^{2}+\cdots+10^{n-1}=\sum\limits _{k=0}^{n-1}10^{k}である。次の問いに答えよ。

(1) ユークリッドの互除法を用いて,1234512345 と 5432154321 の最大公約数を求めよ。

(2) m>nm>n をみたす自然数 mm と nn に対し,等式 am−an=10nam−na_{m}-a_{n}=10^{n}a_{m-n} が成り立つことを示せ。

(3) すべての自然数 nn に対し,ana_{n} と 1010 は互いに素である。このことと (2) の結果を用いて,m>nm>n をみたす自然数 mm と nn に対し,gcd⁡(am,an)=gcd⁡(an,am−n)\gcd(a_{m},a_{n})=\gcd(a_{n},a_{m-n}) が成り立つことを示せ。

(4) m>nm>n をみたす自然数 mm と nn の最大公約数を dd とすると,ama_{m} と ana_{n} の最大公約数は ada_{d} であることを示せ。ただし,必要であれば,枠で囲まれたユークリッドの互除法の説明文で使用されている記号を用いてもよい。

(5) (1) と (4) を用いて,a12345a_{12345} と a54321a_{54321} の最大公約数を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)3.(2)am−an=10nam−n.(3)gcd(am,an)=gcd(an,am−n).(4)gcd(am,an)=agcd(m,n).(5)111.(1) 3. (2) a_m−a_n=10^n a_{m−n}. (3) gcd(a_m,a_n)=gcd(a_n,a_{m−n}). (4) gcd(a_m,a_n)=a_gcd(m,n). (5) 111.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

an=1+10+⋯+10n−1a_n=1+10+\cdots+10^{n-1} とおく。(1) 通常の互除法で 54321=4⋅12345+4941,12345=2⋅4941+2463,4941=2⋅2463+15,2463=164⋅15+3,15=5⋅3.\begin{aligned} 54321&=4\cdot12345+4941,\\ 12345&=2\cdot4941+2463,\\ 4941&=2\cdot2463+15,\\ 2463&=164\cdot15+3,\\ 15&=5\cdot3. \end{aligned} 従って gcd⁡(12345,54321)=3\gcd(12345,54321)=3。

(2) m>nm>n のとき am−an=∑j=nm−110j=10n∑k=0m−n−110k=10nam−n.\displaystyle a_m-a_n=\sum\limits _{j=n}^{m-1}10^j=10^n\sum\limits _{k=0}^{m-n-1}10^k=10^n a_{m-n}. (3) an≡1(mod10)a_n\equiv1\pmod{10} なので gcd⁡(an,10n)=1\gcd(a_n,10^n)=1。上の恒等式から am=an+10nam−na_m=a_n+10^n a_{m-n} であり、ana_n と ama_m の公約数は ana_n と 10nam−n10^n a_{m-n} の公約数と同じ。互除法により gcd⁡(an,10n)=1\gcd(a_n,10^n)=1 だから、その公約数は am−na_{m-n} も割る。逆に、ana_n と am−na_{m-n} の公約数は am=an+10nam−na_m=a_n+10^n a_{m-n} も割るので gcd⁡(am,an)=gcd⁡(an,am−n).\gcd(a_m,a_n)=\gcd(a_n,a_{m-n}). (4) これは添字 (m,n)(m,n) に通常のユークリッド互除法を反復したとき各余り段階で保たれる。従って最後の非零余り d=gcd⁡(m,n)d=\gcd(m,n) まで進めば gcd⁡(am,an)=gcd⁡(ad,ad)=ad.\gcd(a_m,a_n)=\gcd(a_d,a_d)=a_d. (5) (1)と(4)に (m,n)=(12345,54321)(m,n)=(12345,54321) を用いて gcd⁡(a12345,a54321)=a3=111.\gcd(a_{12345},a_{54321})=a_3=111.

ユークリッド互除法でgcd(12345,54321)=3。a_n=111…1とすると a_m−a_n=10^n a_{m−n}; 互除法の各段階で gcd(a_m,a_n)=gcd(a_n,a_{m−n})。従って gcd(a_12345,a_54321)=a_3=111。

この問題で使う考え方

  • ユークリッド互除法
  • 合同式
  • 整数の公約数

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。