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富山大学/2023年度

富山大学 2023年 数学 第3問解答・解説

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1問題

富山大学2023年度第3問

nを正の整数とし、命題 P(n) を『すべての整数 z に対して、z^(3^n) − z^(3^(n−1)) は 3^n の倍数である』とする。次の問いに答えよ。

(1) 命題 P(1) が真であることを示せ。

(2) 命題 P(2) が真であることを示せ。

(3) すべての正の整数nに対して、命題 P(n) が真であることを示せ。 (解答用紙は3を使用せよ)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • P(1),P(2)は真。P(n)⇒P(n+1)であるため、数学的帰納法で全ての正整数nについてP(n)は真。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) z3−z=z(z−1)(z+1)z^3-z=z(z-1)(z+1) は連続する3整数の積である。3の倍数が少なくとも1つ含まれるから、3∣(z3−z)3\mid(z^3-z)。よって P(1)P(1) は真。

(2) 因数分解して z9−z3=(z3−z)(z6+z4+z2).z^9-z^3=(z^3-z)(z^6+z^4+z^2). 第1因子は(1)より3の倍数。また z3≡z(mod3)z^3\equiv z\pmod3 なので、第2因子は z6+z4+z2≡z2+z2+z2≡0(mod3).z^6+z^4+z^2\equiv z^2+z^2+z^2\equiv0\pmod3. 従って積は9の倍数であり、P(2)P(2) は真。

(3) P(n)P(n) が真と仮定し、任意の整数 zz に対し X=z3n, Y=z3n−1X=z^{3^n},\ Y=z^{3^{n-1}} と置く。仮定より 3n∣X−Y3^n\mid X-Y で、特に X≡Y(mod3)X\equiv Y\pmod3。次に z3n+1−z3n=X3−Y3=(X−Y)(X2+XY+Y2).z^{3^{n+1}}-z^{3^n}=X^3-Y^3=(X-Y)(X^2+XY+Y^2). ここで X2+XY+Y2≡Y2+Y2+Y2≡0(mod3),X^2+XY+Y^2\equiv Y^2+Y^2+Y^2\equiv0\pmod3, ゆえに右辺は 3n⋅3=3n+13^n\cdot3=3^{n+1} の倍数。よって P(n)P(n) が真ならば P(n+1)P(n+1) も真である。 (1)を基底とする数学的帰納法により、すべての正整数 nn で P(n)P(n) が真である。

(1) z3−z=z(z−1)(z+1)z^3-z=z(z-1)(z+1)は連続3整数の積なので3の倍数。 (2) z9−z3=(z3−z)(z6+z4+z2)z^9-z^3=(z^3-z)(z^6+z^4+z^2)。前因子は3の倍数、後因子は z3≡z(mod3)z^3\equiv z\pmod3 より3の倍数なので9の倍数。 (3) P(n)P(n)からX=z3n, Y=z3n−1X=z^{3^n},\ Y=z^{3^{n-1}}はX−YX-Yが3n3^nの倍数で、X≡Y(mod3)X\equiv Y\pmod3。X3−Y3=(X−Y)(X2+XY+Y2)X^3-Y^3=(X-Y)(X^2+XY+Y^2)の後因子も3の倍数。ゆえにP(n+1)P(n+1)。P(1)P(1)から帰納法で全てのn。

この問題で使う考え方

  • 因数分解
  • 合同式
  • 帰納法

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