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和歌山県立医科大学/2016年度/前期

和歌山県立医科大学 2016年 数学 第3問解答・解説

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1問題

和歌山県立医科大学2016年度第3問

自然数の数列 {an}\{a_{n}\} を次のように定める。a1=1,a2=1,an+2=an+1+6an(n=1,2,3,…)a_{1}=1,\quad a_{2}=1,\quad a_{n+2}=a_{n+1}+6a_{n}\quad(n=1,2,3,\ldots) 次の問いに答えよ。

(1) 自然数 nn に対し,an+2−pan+1=q(an+1−pan)a_{n+2}-pa_{n+1}=q(a_{n+1}-pa_{n}) をみたすような数 p,qp,q を求めることにより,数列 {an}\{a_{n}\} の一般項を求めよ。

(2) 自然数 m,nm,n に対し,am+n+1=am+1an+1+6amana_{m+n+1}=a_{m+1}a_{n+1}+6a_{m}a_{n} が成り立つことを証明せよ。

(3) 自然数 m,nm,n に対し,mm が nn で割り切れるとき,ama_{m} は ana_{n} で割り切れることを証明せよ。

(4) a12a_{12} を素因数分解せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 一般項
    an=(3n−(−2)n)/5a_n=(3^n−(−2)^n)/5
  • (2)
    am+n+1=am+1an+1+6amana_{m+n+1}=a_{m+1}a_{n+1}+6a_ma_n
  • (3)
    mがnで割り切れるならama_mはana_nで割り切れる
  • (4)
    a12=105469=7⋅13⋅19⋅61a_12=105469=7·13·19·61

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 漸化式より an+2−pan+1=(1−p)an+1+6an.a_{n+2}-pa_{n+1}=(1-p)a_{n+1}+6a_n. これが q(an+1−pan)q(a_{n+1}-pa_n) と等しいためには q=1−p, pq=−6q=1-p,\ pq=-6。したがって p2−p−6=0,p^2-p-6=0, よって (p,q)=(3,−2)(p,q)=(3,-2) または (−2,3)(-2,3)。後者を使うと an+2+2an+1=3(an+1+2an).a_{n+2}+2a_{n+1}=3(a_{n+1}+2a_n). bn=an+1+2anb_n=a_{n+1}+2a_n とおけば bn+1=3bnb_{n+1}=3b_n、b1=3b_1=3 なので bn=3nb_n=3^n。数列 gn=3n−(−2)n5\displaystyle g_n=\frac{3^n-(-2)^n}{5} は g1=1g_1=1 かつ gn+1+2gn=3ng_{n+1}+2g_n=3^n を満たす。これは a1=1a_1=1 と得られた関係式 an+1+2an=3na_{n+1}+2a_n=3^n から数列が一意に定まることより、 an=3n−(−2)n5.\displaystyle \boxed{a_n=\frac{3^n-(-2)^n}{5}}.

(2) mm を固定し、 Bn=am+1an+1+6aman,Cn=am+n+1B_n=a_{m+1}a_{n+1}+6a_ma_n,\qquad C_n=a_{m+n+1} とおく。漸化式から両者とも un+2=un+1+6unu_{n+2}=u_{n+1}+6u_n を満たす。実際、 Bn+2=am+1an+3+6aman+2=Bn+1+6Bn,B_{n+2}=a_{m+1}a_{n+3}+6a_ma_{n+2}=B_{n+1}+6B_n, また Cn+2=am+n+3=am+n+2+6am+n+1=Cn+1+6CnC_{n+2}=a_{m+n+3}=a_{m+n+2}+6a_{m+n+1}=C_{n+1}+6C_n。 さらに a1=a2=1, a3=7a_1=a_2=1,\ a_3=7 より B1=am+1+6am=C1,B2=7am+1+6am=C2.B_1=a_{m+1}+6a_m=C_1, \qquad B_2=7a_{m+1}+6a_m=C_2. 同じ漸化式を満たし、初めの2項が等しいので全ての n≧1n\ge1 で Bn=CnB_n=C_n。これが示すべき等式である。

(3) n=1n=1 なら a1=1a_1=1 であり、整数 ama_m は1で割り切れるので主張は成り立つ。n≧2n\ge2 とし、m=knm=kn(kk は正整数)について kk に関する帰納法を用いる。k=1k=1 では akn=ana_{kn}=a_n なので成り立つ。 ある k≧2k\ge2 で an∣a(k−1)na_n\mid a_{(k-1)n} と仮定し、(2)を m′=(k−1)n, n′=n−1m'=(k-1)n,\ n'=n-1 に適用すると akn=a(k−1)n+1an+6a(k−1)nan−1.a_{kn}=a_{(k-1)n+1}a_n+6a_{(k-1)n}a_{n-1}. 右辺の第1項は ana_n の倍数であり、第2項も帰納法の仮定から ana_n の倍数。よって an∣akna_n\mid a_{kn} であり、主張が成り立つ。

(4) a12=312−(−2)125=531441−40965=105469=7⋅13⋅19⋅61.\displaystyle a_{12}=\frac{3^{12}-(-2)^{12}}5 =\frac{531441-4096}{5}=105469 =\boxed{7\cdot13\cdot19\cdot61}.

この問題で使う考え方

  • 一次の差分列を作る
  • 漸化式と初期値による帰納
  • 帰納法
  • 指数法則

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