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香川大学/2017年度/前期

香川大学 2017年 数学 第2問解答・解説

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1問題

香川大学2017年度第2問

座標平面上の点 (x,y)(x,y) は,x,yx,y がともに整数のとき,格子点という。関数 f(x)=13(x3+3x2−x−2)\displaystyle f(x)=\frac{1}{3}(x^3+3x^2-x-2) について,次の問に答えよ。

(1) y=f(x)y=f(x) のグラフ上には格子点が存在しないことを示せ。

(2) nn が整数のとき,点 (n,f(n))(n,f(n)) における y=f(x)y=f(x) の接線を ℓ\ell とする。直線 ℓ\ell 上には無限に多くの格子点が存在することを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)y=f(x)(1) y=f(x)のグラフ上に格子点は存在しない。(2) 各整数 n に対し、k を任意の整数として x=n+1+3kx=n+1+3k とおけば、接線上に整数座標の点が得られるので、格子点は無限に多く存在する。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) xx を整数とする。整数 xx について x3≡x(mod3)x^3\equiv x\pmod 3 だから、 x3+3x2−x−2≡x−x−2≡1(mod3).x^3+3x^2-x-2\equiv x-x-2\equiv 1\pmod 3. したがって分子は 33 で割り切れない。もし y=f(x)y=f(x) も整数なら 3y=x3+3x2−x−23y=x^3+3x^2-x-2 は 33 の倍数となるが、これは矛盾する。よってグラフ上に格子点は存在しない。

(2) f′(x)=x2+2x−13\displaystyle f'(x)=x^2+2x-\frac13 であるから、x=nx=n における接線は y=f(n)+(n2+2n−13)(x−n)\displaystyle y=f(n)+\left(n^2+2n-\frac13\right)(x-n) である。ここで kk を整数として x=n+1+3kx=n+1+3k とおく。このとき y=f(n)+(n2+2n−13)(1+3k)=n3+6n2+5n−33+k(3n2+6n−1).\displaystyle y=f(n)+\left(n^2+2n-\frac13\right)(1+3k) =\frac{n^3+6n^2+5n-3}{3}+k(3n^2+6n-1). 第1項の分子は n3+6n2+5n−3≡n+0+2n+0≡0(mod3)n^3+6n^2+5n-3\equiv n+0+2n+0\equiv 0\pmod 3 なので第1項は整数である。また第2項も整数である。したがって、これらの x,yx,y はともに整数で、接線上にある。整数 kk ごとに x=n+1+3kx=n+1+3k は異なるから、接線上には無限に多くの格子点が存在する。

この問題で使う考え方

  • 合同式
  • 接線

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