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福井大学/2018年度

福井大学 2018年 数学 第4問解答・解説

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1問題

福井大学2018年度第4問

x>-1 で定義された関数 f(x) は,等式 (x+1)f(x)=∫₀ˣ f(t)dt+2 log(x+1)+x-2 を満たす。以下の問いに答えよ。ただし,eは自然対数の底である。

(1) ① f(x)を求めよ。 ② 方程式 f(x)=0 は,開区間 (0,e) に実数解をただ1つもつことを示せ。

(2) h(x)=f(x)+2/(x+1) とおき,h(x)の逆関数を g(x)とする。 ① g(x)を求めよ。 ② 自然数 n に対して,P(n)=g(1/n)・n²/(2π)∫₋π^π x sin(nx)dx とおくとき,lim(n→∞)|P(n)|を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

解答(微分の正当化を補ったもの) 積分方程式の右辺は xx の連続関数である(∫0xf(t) dt\displaystyle \int_0^x f(t)\,dt は ff の積分関数として連続)。従って (x+1)f(x)(x+1)f(x) は連続であり,x+1>0x+1>0 なので ff も連続である。よって微積分の基本定理により ∫0xf(t) dt\displaystyle \int_0^x f(t)\,dt は微分可能で,導関数は f(x)f(x) となる。ここで元の式の両辺を微分すると f(x)+(x+1)f′(x)=f(x)+2x+1+1,\displaystyle f(x)+(x+1)f'(x)=f(x)+\frac{2}{x+1}+1, 従って f′(x)=1/(x+1)+2/(x+1)2f'(x)=1/(x+1)+2/(x+1)^2。また x=0x=0 を代入して f(0)=−2f(0)=-2。よって f(x)=log⁡(x+1)−2x+1.\displaystyle f(x)=\log(x+1)-\frac2{x+1}.

(1)(ii) f′(x)=(x+3)/(x+1)2>0f'(x)=(x+3)/(x+1)^2>0 なので、xx が大きくなると f(x)f(x) は必ず大きくなる。f(0)=−2<0f(0)=-2<0 であり,f(e)=log⁡(e+1)−2/(e+1)>1−1=0f(e)=\log(e+1)-2/(e+1)>1-1=0(e+1>ee+1>eかつe+1>2e+1>2)。中間値の定理と上の増加の性質から、0<x<e0<x<e の範囲に解がただ一つ存在する。

(2)(i) h(x)=log⁡(x+1)h(x)=\log(x+1) は x>−1x>-1 からすべての実数値をとる単調増加関数なので g(y)=ey−1g(y)=e^y-1。

(2)(ii) 部分積分により ∫−ππxsin⁡(nx) dx=−2π(−1)nn.\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi}x\sin(nx)\,dx=-\frac{2\pi(-1)^n}{n}. 従って ∣P(n)∣=n(e1/n−1)→1|P(n)|=n(e^{1/n}-1)\to1。

この問題で使う考え方

  • 両辺微分と初期値
  • 単調性・中間値の定理
  • 部分積分
  • 極限

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