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岩手医科大学/2020年度/一般

岩手医科大学 2020年 数学 第1問解答・解説

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1問題

岩手医科大学2020年度第1問

ある学習塾で,小学6年生15人を対象に国語と算数の基礎学力テストを行った。下の表は,15人のうちの10人分の結果を,国語の得点を変量 jj,算数の得点を変量 mm とし,j,mj,m の平均値をそれぞれ jˉ,mˉ\bar{j},\bar{m} としてまとめたものである。どちらの教科も満点は50点で,各生徒の得点は0点から50点まで1点刻みで算出されるものとする。また,算数の得点の標準偏差は,小数第3位を四捨五入した値である。 番号jmj−jˉm−mˉ(j−jˉ)2(m−mˉ)2(j−jˉ)(m−mˉ)146493.5412.251614.0244481.532.2594.533950−3.5512.2525−17.54A44−1.5−12.2511.5543450.500.250063536−7.5−956.258167.5746493.5412.251614.0845432.5−26.254−5.0950507.5556.252537.5103636−6.5−942.258158.5平均値42.5C0020.2525.817.5中央値43.5D標準偏差B5.08\begin{array}{c|c|c|c|c|c|c|c} \text{番号}&j&m&j-\bar{j}&m-\bar{m}&(j-\bar{j})^{2}&(m-\bar{m})^{2}&(j-\bar{j})(m-\bar{m})\\ \hline 1&46&49&3.5&4&12.25&16&14.0\\ 2&44&48&1.5&3&2.25&9&4.5\\ 3&39&50&-3.5&5&12.25&25&-17.5\\ 4&\mathrm{A}&44&-1.5&-1&2.25&1&1.5\\ 5&43&45&0.5&0&0.25&0&0\\ 6&35&36&-7.5&-9&56.25&81&67.5\\ 7&46&49&3.5&4&12.25&16&14.0\\ 8&45&43&2.5&-2&6.25&4&-5.0\\ 9&50&50&7.5&5&56.25&25&37.5\\ 10&36&36&-6.5&-9&42.25&81&58.5\\ \hline \text{平均値}&42.5&\mathrm{C}&0&0&20.25&25.8&17.5\\ \text{中央値}&43.5&\mathrm{D}&&&&&\\ \text{標準偏差}&\mathrm{B}&5.08&&&&& \end{array} このとき,次の問い(問1~4)に答えよ。ただし,小数の形で解答する際に小数第2位までに割り切れない場合は,小数第3位を四捨五入すること。   問1 表の空欄 A,B,C,DA,B,C,D に当てはまる数値はそれぞれ,A:アイ, B:ウ.エ, C:オカ, D:キク.ケA:\boxed{\text{アイ}},\ B:\boxed{\text{ウ}}.\boxed{\text{エ}},\ C:\boxed{\text{オカ}},\ D:\boxed{\text{キク}}.\boxed{\text{ケ}} である。   問2 表の10人の国語の得点と算数の得点の相関係数は コ.サシ\boxed{\text{コ}}.\boxed{\text{サシ}} である。   問3 国語について,残りの5人の得点の平均が44,分散が9.2のとき,15人の全体の平均は スセ\boxed{\text{スセ}},分散は ソタ.チツ\boxed{\text{ソタ}}.\boxed{\text{チツ}} である。   問4 算数について,残りの5人の得点が47,48,x,y,zx,y,z であった。この5人分の得点を付け加えた15人全員の平均は10人のときと変わらなかった。また,x≧41, y≧41, z≧41x\geq41,\ y\geq41,\ z\geq41 である。このような (x,y,z)(x,y,z) の組は テト\boxed{\text{テト}} 通りある。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

与えられた偏差表と得点合計から空欄を復元し、分散・共分散の定義を用いる。異なる平均をもつ二群の偏差平方和は群内平方和と平均差による平方和に分けて合算する。最後は整数得点条件を非負整数解の数え上げに置き換える。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) A=41, B=4.5, C=45, D=46.5(2) r=0.77(3) \text{(1)\space{}}\quad A=41,\space{}B=4.5,\space{}C=45,\space{}D=46.5\quad \text{\quad (2)\space{}}\quad r=0.77\quad \text{\quad (3)\space{}}\quad 平均=43, =43,\space{} 分散=17.07(4) 36=17.07\quad \text{\quad (4)\space{}}\quad 36通り

4解答

解答を見る途中式つきの解答

問1  国語の平均が42.5点なので,10人の国語の合計は 10×42.5=42510\times42.5=425 点である。第4番の得点は表の偏差から A−42.5=−1.5A-42.5=-1.5 を満たすため,A=41A=41 点となる(実際,10人分の合計も 384+41=425384+41=425 点である)。国語の分散は偏差平方の平均20.25だから,標準偏差は B=20.25=4.5B=\sqrt{20.25}=4.5 点である。

算数の得点の合計は 49+48+50+44+45+36+49+43+50+36=45049+48+50+44+45+36+49+43+50+36=450 点なので,平均は C=450/10=45C=450/10=45 点である。小さい順に並べると 36,36,43,44,45,48,49,49,50,5036,36,43,44,45,48,49,49,50,50 となり,中央の二つの平均は (45+48)/2=46.5(45+48)/2=46.5 点である。したがって D=46.5D=46.5 点。

問2  相関係数は,共分散を二つの標準偏差の積で割った値である。表より共分散は17.5,国語の分散は20.25,算数の分散は25.8であるから, r=17.520.2525.8≈0.7656…\displaystyle r=\frac{17.5}{\sqrt{20.25}\sqrt{25.8}}\approx0.7656\ldots となる。小数第3位を四捨五入して,小数第2位までで 0.770.77 である。ここでは表に丸めて記された標準偏差5.08を用いるのではなく,表の偏差平方平均25.8から得られる標準偏差を用いた。

問3  残り5人の国語の合計は 5×44=2205\times44=220 点である。したがって15人の合計は 425+220=645425+220=645 点,平均は 645/15=43645/15=43 点となる。

全体の平均43点からの偏差平方和を求める。平均 μ\mu の nn 個の値 t1,…,tnt_1,\ldots,t_n について,基準を MM とした偏差平方和は ∑k=1n(tk−M)2=∑k=1n(tk−μ)2+n(μ−M)2\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}(t_k-M)^2=\sum\limits _{k=1}^{n}(t_k-\mu)^2+n(\mu-M)^2 となる。これは左辺を (tk−μ)+(μ−M)(t_k-\mu)+(\mu-M) として展開し,∑k=1n(tk−μ)=0\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}(t_k-\mu)=0 を用いると交差項が消えるためである。最初の10人については,平均42.5点からの偏差平方和が 10×20.25=202.510\times20.25=202.5 であり,平均を42.5点から43点へ移す分が 10(42.5−43)2=2.510(42.5-43)^2=2.5 加わる。よってこの10人の偏差平方和は205である。残り5人については,その5人自身の平均44点からの偏差平方和が 5×9.2=465\times9.2=46 であり,平均を44点から43点へ移す分が 5(44−43)2=55(44-43)^2=5 加わるため,偏差平方和は51である。したがって全15人の分散は 205+5115=25615=17.0666…≈17.07\displaystyle \frac{205+51}{15}=\frac{256}{15}=17.0666\ldots\approx17.07 である。

問4  算数の10人の合計は 10×45=45010\times45=450 点である。15人全員の平均も45点なので,全員の合計は 15×45=67515\times45=675 点であり,残り5人の合計は225点となる。よって x+y+z=225−47−48=130.x+y+z=225-47-48=130. 各得点は1点刻みの整数であり,さらに41点以上なので,a=x−41, b=y−41, c=z−41a=x-41,\ b=y-41,\ c=z-41 とおくと a,b,ca,b,c は0以上の整数で,a+b+c=7a+b+c=7 を満たす。得点の上限50点は a,b,c≦9a,b,c\leq9 に当たるが,和が7なのでこの上限は自動的に満たされる。したがって条件を満たす組は,7個の同じものを3つの変数に分ける非負整数解の数に等しい。7個の間と両端に区切りを2本置く方法は,9か所から区切り位置を2か所選ぶ方法に対応するため,組の数は (7+3−13−1)=(92)=36\displaystyle \binom{7+3-1}{3-1}=\binom{9}{2}=36 通りである。区切りは a,b,ca,b,c の各値を順に指定するので,順序の違う三つ組も重複なく数えている。

この問題で使う考え方

  • 分散と標準偏差
  • 相関係数
  • 組合せ

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