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日本大学/2010年度/2月8日

日本大学 2010年 数学 第1問解答・解説

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1問題

日本大学2010年度第1問

以下の設問(1)~(8)については、答えだけを解答欄に書きなさい。

(1) つぎの式を簡単にしなさい。 14∣3−5∣3+15−3+2+32−3\displaystyle \frac{1}{4}\left|\sqrt{3}-\sqrt{5}\right|^3+\frac{1}{\sqrt{5}-\sqrt{3}}+\frac{2+\sqrt{3}}{2-\sqrt{3}}

(2) 2次不等式 x2−3∣x−1∣−7≦0x^2-3\left|x-1\right|-7\leq0 を解きなさい。

(3) 2x=5y2^x=5^yかつ1x+1y=1\displaystyle \dfrac{1}{x}+\dfrac{1}{y}=1(ただし、xy≠0xy\neq0)が成り立つとき、xxの値を小数第2位まで書きなさい。ただし、log⁡102=0.3010\log_{10}2=0.3010とする。

(4) 白玉が4個、赤玉が6個入っている袋から玉を1個取り出し、色を調べてからもとに戻すことを5回続けて行うとき、3回目に白玉が出て、かつ、全部で少なくとも2回白玉が出る確率を求めなさい。

(5) 関数f(x)=1x\displaystyle f(x)=\dfrac{1}{\sqrt{x}}(ただし、x>0x>0)の逆関数をf−1(x)f^{-1}(x)とするとき、つぎの極限値を求めなさい。 lim⁡h→0f−1(6+2h)−f−1(6−h)h\displaystyle \lim\limits _{h\to0}\frac{f^{-1}(\sqrt{6}+2h)-f^{-1}(\sqrt{6}-h)}{h}

(6) つぎの定積分を求めなさい。 ∫π/64π/3∣3cos⁡x−sin⁡x∣ dx\displaystyle \int_{\pi/6}^{4\pi/3}\left|\sqrt{3}\cos x-\sin x\right|\,dx

(7) u⃗=(1,0), a⃗=(2,5)\vec{u}=(1,0),\ \vec{a}=(2,\sqrt{5})とする。平面ベクトルp⃗\vec{p}は∣p⃗∣=1, p⃗⋅u⃗≧23\displaystyle |\vec{p}|=1,\ \vec{p}\cdot\vec{u}\geq\dfrac{2}{3}を満たしながら動くとする。このとき∣a⃗−p⃗∣|\vec{a}-\vec{p}|の最大値を求めなさい。

(8) 点(2,1)(2,1)から楕円4x2+y2=14x^2+y^2=1に引ける接線のうち、傾きが大きいほうの接線の方程式を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各小問を代数・確率・極限・積分・ベクトル・座標幾何に分け、条件を場合分けして計算した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  7+45,(1)\;7+4\sqrt{5},
    (2)  −5≦x≦4,(2)\;-5\le x\le4,
    (3)  x=3.32,(3)\;x=3.32,
    (4)  10883125,\displaystyle (4)\;\frac{1088}{3125},
    (5)  −16,\displaystyle (5)\;-\frac1{\sqrt6},
    (6)  6−3,(6)\;6-\sqrt3,
    (7)  463,\displaystyle (7)\;\frac{4\sqrt6}{3},
    (8)  16x−15y=17(8)\;16x-15y=17

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 5>3\sqrt5>\sqrt3より、∣3−5∣=5−3\left|\sqrt3-\sqrt5\right|=\sqrt5-\sqrt3である。d=5−3d=\sqrt5-\sqrt3とおくと、 d3=(5−3)(8−215)=145−183.d^3=(\sqrt5-\sqrt3)(8-2\sqrt{15})=14\sqrt5-18\sqrt3. また、 15−3=5+32,2+32−3=7+43.\displaystyle \frac1{\sqrt5-\sqrt3}=\frac{\sqrt5+\sqrt3}{2},\qquad \frac{2+\sqrt3}{2-\sqrt3}=7+4\sqrt3. したがって、与式は 145−1834+5+32+7+43=7+45.\displaystyle \frac{14\sqrt5-18\sqrt3}{4}+\frac{\sqrt5+\sqrt3}{2}+7+4\sqrt3=7+4\sqrt5.

(2) x≧1x\ge1ではx2−3∣x−1∣−7=x2−3x−4=(x−4)(x+1)x^2-3|x-1|-7=x^2-3x-4=(x-4)(x+1)だから、条件を満たす範囲は1≦x≦41\le x\le4である。x<1x<1ではx2−3∣x−1∣−7=x2+3x−10=(x+5)(x−2)x^2-3|x-1|-7=x^2+3x-10=(x+5)(x-2)だから、条件を満たす範囲は−5≦x<1-5\le x<1である。両方を合わせて −5≦x≦4.-5\le x\le4.

(3) 2x=5y2^x=5^yの両辺の常用対数をとると、xlog⁡102=ylog⁡105x\log_{10}2=y\log_{10}5である。よってy=cxy=cx、ただしc=0.30100.6990\displaystyle c=\dfrac{0.3010}{0.6990}である。xy≠0xy\ne0なので、1x+1y=1\displaystyle \dfrac1x+\dfrac1y=1にxyxyを掛けてx+y=xyx+y=xyとできる。y=cxy=cxを代入し、x≠0x\ne0であることを用いると x=1+cc=1+0.69900.3010≐3.32226.\displaystyle x=\frac{1+c}{c}=1+\frac{0.6990}{0.3010}\doteq3.32226. したがって小数第2位までではx=3.32x=3.32である。

(4) 1回の抽出で白玉が出る確率は25\displaystyle \dfrac25、赤玉が出る確率は35\displaystyle \dfrac35である。3回目が白玉である確率に、残り4回で少なくとも1回白玉が出る確率を掛ければよい。よって 25{1−(35)4}=25⋅544625=10883125.\displaystyle \frac25\left\{1-\left(\frac35\right)^4\right\}=\frac25\cdot\frac{544}{625}=\frac{1088}{3125}.

(5) f−1(x)=1x2  (x>0)\displaystyle f^{-1}(x)=\dfrac1{x^2}\;(x>0)である。hhが0に十分近ければ分母の各引数は正であり、 f−1(6+2h)−f−1(6−h)h=(6−h)2−(6+2h)2h(6+2h)2(6−h)2=−3(26+h)(6+2h)2(6−h)2.\displaystyle \begin{aligned} \frac{f^{-1}(\sqrt6+2h)-f^{-1}(\sqrt6-h)}h &=\frac{(\sqrt6-h)^2-(\sqrt6+2h)^2}{h(\sqrt6+2h)^2(\sqrt6-h)^2}\\ &=-\frac{3(2\sqrt6+h)}{(\sqrt6+2h)^2(\sqrt6-h)^2}. \end{aligned} したがって極限値は−6636=−16\displaystyle -\dfrac{6\sqrt6}{36}=-\dfrac1{\sqrt6}である。

(6) 3cos⁡x−sin⁡x=2cos⁡(x+π6)\displaystyle \sqrt3\cos x-\sin x=2\cos\left(x+\dfrac\pi6\right)である。積分区間ではx=π3\displaystyle x=\dfrac\pi3で符号が変わり、前半で正、後半で負となる。よって ∫π/64π/3∣3cos⁡x−sin⁡x∣ dx=2∫π/6π/3cos⁡(x+π6)dx−2∫π/34π/3cos⁡(x+π6)dx=2(1−32)+4=6−3.\displaystyle \begin{aligned} \int_{\pi/6}^{4\pi/3}\left|\sqrt3\cos x-\sin x\right|\,dx &=2\int_{\pi/6}^{\pi/3}\cos\left(x+\frac\pi6\right)dx-2\int_{\pi/3}^{4\pi/3}\cos\left(x+\frac\pi6\right)dx\\ &=2\left(1-\frac{\sqrt3}{2}\right)+4=6-\sqrt3. \end{aligned}

(7) ∣p⃗∣=1|\vec p|=1よりp⃗=(cos⁡θ,sin⁡θ)\vec p=(\cos\theta,\sin\theta)と表す。p⃗⋅u⃗≧23\displaystyle \vec p\cdot\vec u\ge\dfrac23はcos⁡θ≧23\displaystyle \cos\theta\ge\dfrac23である。θ0\theta_0をcos⁡θ0=23\displaystyle \cos\theta_0=\dfrac23、0<θ0<π2\displaystyle 0<\theta_0<\dfrac\pi2で定めると、θ\thetaは−θ0≦θ≦θ0-\theta_0\le\theta\le\theta_0にとれる。またa⃗=3(cos⁡θ0,sin⁡θ0)\vec a=3(\cos\theta_0,\sin\theta_0)なので、a⃗⋅p⃗=3cos⁡(θ−θ0)\vec a\cdot\vec p=3\cos(\theta-\theta_0)である。ここで−2θ0≦θ−θ0≦0-2\theta_0\le\theta-\theta_0\le0、かつcos⁡2θ0=2⋅49−1=−19\displaystyle \cos 2\theta_0=2\cdot\dfrac49-1=-\dfrac19であるから、内積の最小値は−13\displaystyle -\dfrac13であり、これはθ=−θ0\theta=-\theta_0で得られる。したがって ∣a⃗−p⃗∣2=∣a⃗∣2+∣p⃗∣2−2a⃗⋅p⃗≦9+1+23=323,\displaystyle |\vec a-\vec p|^2=|\vec a|^2+|\vec p|^2-2\vec a\cdot\vec p\le 9+1+\frac23=\frac{32}{3}, 等号はp⃗=(23,−53)\displaystyle \vec p=(\frac23,-\frac{\sqrt5}{3})で成立する。求める最大値は463\displaystyle \dfrac{4\sqrt6}{3}である。

(8) 接線の傾きをmmとすると、その直線はy−1=m(x−2)y-1=m(x-2)、すなわちy=mx+1−2my=mx+1-2mである。これを楕円の式に代入すると (4+m2)x2+2m(1−2m)x+(1−2m)2−1=0(4+m^2)x^2+2m(1-2m)x+(1-2m)^2-1=0 となる。接する条件はこの二次方程式の判別式が0となることである。判別式を4で割ると m2(1−2m)2−4m(m−1)(4+m2)=m(16−15m)=0.m^2(1-2m)^2-4m(m-1)(4+m^2)=m(16-15m)=0. よって傾きはm=0,1615\displaystyle m=0,\dfrac{16}{15}であり、大きいほうは1615\displaystyle \dfrac{16}{15}である。したがって接線は y−1=1615(x−2),16x−15y=17.\displaystyle y-1=\frac{16}{15}(x-2),\qquad 16x-15y=17.

この問題で使う考え方

  • 実数と無理数
  • 二次不等式とグラフ
  • 対数とその性質
  • 常用対数
  • 独立な試行
  • 余事象
  • 合成関数と逆関数
  • 関数の極限

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